[実験]SB SIDE CARGO PACK “合皮”の防水性…


さて、この春から販売をスタートしたタンクバッグと同様の“合皮”を採用したサイドカーゴパック。タンクバッグの経験から防水性は高い……と謳っておりましたが、その実力やいかに!? というワケで、待てども待てどもちょうどいい時間帯に雨が降らないもんだからホースで無理やり実験してみましたよ。

 

 

動画を見てもらえれば分かると思いますが、ぼちぼちしっかりかけております。延々この動画を続けてもしょうがないのでストップしましたが、実際にはもう1分程度かけ続けてみました。

ベルト部分は絞ったら水が滴るほどぐっしょり。合皮部分は基本的には染み込まず滴り落ちながら表面が全体的に濡れた……といった感じでしょうか? で、気になる中はというと…

 


この状態。まるで平気。水の染み込みは一切感じないカラッとした様子。これまでのコーデュラも帆布も共通ですが、袋状を折りたたむことで“フタ”の役割を果たすため、そもそもある程度の雨なら染み込みにくい構造ではありますが、さすがは合成皮革。当然、完全防水とは謳えませんが、日常防水的には100点じゃないでしょうか!? 当然、縫い目からは染み込むはずですが、その程度なら防水性の高い裏地でストップしているようです。当然ながらツーリング時はゴミ袋と併用がオススメ!

 

編集部前の遊歩道の桜も満開です。

さぁ、いよいよ春満開。ツーリングの準備はできてますか? 合皮が思いのほか、SRにもKZにも似合うもんだから、すっかり合皮のサイドバッグばかり使ってますが、雨に強いのは通勤で使う僕にとってかなり便利。

おすすめですよ〜

関西出張ツー [BRITISH RUN]取材 ①



GW前は岡山で行われるBRITISH RUNの取材がてら関西を走り回っていたのですが……イベント終了後に走っていた山の中でSRが突然のエンジンストップ!? その時はなんとか復旧したものの2日後の阪和道でまたまたエンジンストップ!! そして人生初のレッカー。まずはその顛末の前に、エンジンが止まるまでは楽しかった出張ツーの模様を。

 


●1日目 4月19日(金)
昼の12時に和歌山にて取材予定だったので、深夜に東京を出発。別取材のために1日早く関西へ向かっていたYASさんから「夜中はまだ寒いぞ〜」と聞いていましたが、御殿場付近からホントに想像以上の冷え込み。少しでも暖かいところを…と旧東名を走りましたがそれでも寒い。昼間は全部荷物になるんだろうなぁ…と思いながらも、上はヒートテックにデニムシャツにトレーナーにインナーダウンにバブアー、下はパッチ+ジーパン+カッパという防寒でやっと。4月なのにぼちぼちな冬装備。 春はほんと服装がムズカシイ。でも旧東名も集中工事が終わって路面がキレイで走りやすかったのは発見。

そして私、オートバイで初めて向かった和歌山をナメてました。走っても走っても……遠い。というか紀伊半島って想像以上に大きいんですね!! 三重・四日市を超え、伊賀の辺りからカントリーロード(ベテランの英車乗りの方に教わった呼び方。田舎道……というよりたしかに良い!? )を楽しもうと名阪国道を降りたのですが、平日の朝から優雅にカントリーロードをツーリング……なんてトンデモナイ。けっこう必死に走ってなんとかお昼前に和歌山に到着できたほど。結局、休憩を含めて東京から10時間くらいかかりました。


●2日目 4月20日(土)
和歌山では40年近く続く伝統の英車ミーティング「英車の集ひ」を主宰する栗栖さんのガレージを取材させていただき、翌日、栗栖さんらとBRITISH RUNの会場を目指しました。それにしてもブリティッシュランは毎年天気最高!!  そして山に囲まれアップダウンもある中国道は高速なのにいつ走っても気持ちイイ。

2台所有するトライアンフの車検が間に合わず、栗栖さんは今回BMW R50で参加。リアフェンダーの形状に沿った雰囲気の良いパニアケースは、当時の純正オプションのリプロ品とのこと。e bayで落札し発送元はなぜかベトナム!? だったという逸品。それにしても良い形してます。


前を走るR50が50年以上前のオートバイとは思えないほど、スムーズに走り力強く加速するもんだから、休憩のたびに「いいですね、いいですね」と連呼してると「乗ってみる?」と栗栖さん。そして「100km/h以上になるとまた別の表情を見せるから(笑)」と。

……

仰るとおり!! 100km/h手前までは2気筒らしい鼓動感が気持ち良かったR50は、速度が100km/hを越えた辺りから、エンジンの鼓動感はまるで各気筒の爆発が合わさりそれぞれの振動を消し合っているかのように、心地良いパワー感だけを残しまるでモーターのように振動がなくスムーズに変化した!! それはもう驚くほどの変わりようで、なんだか4気筒に近いシルキーさすら感じさせてくれるほど、“静か”な感覚。おまけにそれまでビリビリと小刻みに揺れていたミラーの高周波振動もピタッと止み、バックミラーの視界は嘘のようにクリアになるじゃないですか!? ほどよい前傾姿勢は風圧もそこそこで想像以上に心地よい。噂に聞いていたBMWの高速巡航性能の高さは、50年以上も前からこれほど高いクオリティで確立されていたとは!? しかもまだまだその片鱗の一部を垣間見た程度……R50、高速ひと区間の試乗で「欲しい」と思ってしまいました。となるとR69Sも気になるなぁ。アールズフォークの乗り味をもっと知りたくなりました。

ストリートバイカーズ 2015年9月号VOL174

編集部に戻ってきて急いでR69Sをレポートした3年前のストバイを読み返ししてしまいましたよ。こちらはまだバックナンバーで購入できますよ。


パニアケースに少しの着替えとキャンプ道具、リアシートにはテントを積んで質実剛健なBMWでひとりロングツーリング……まさに孤高な男のロマン。勝手に増えていく「いつかは欲しい…リスト」がまた増えてしまった。

 


この日は500ccのR50とSR、650ccのトライアンフとW6の4台で走りましたが、年式や国籍が違えど、中間排気量のシングル&ツインは同じスピード感覚で走れるからいいですね。もちろん日本のカントリーロードにもちょうどいい。


VWのビートルやワーゲンバスにも通じるドイツ車らしい頼もしい雰囲気…いいなぁ。BMWファンには怒られそうですが、勝手に昔のデッドヘッズがワーゲンバスで旅をしていたイメージで“遠く”に行きたい一台。それにしても、ご一緒させていただいた栗栖さんらは皆、60代後半。ベテランの方々、ホントに走りも元気です!!

 

午後3時前に会場の岡山県・西粟倉村にある会場のあわくら荘に到着。別ルートで取材をしていたYASさんと合流し、宴会までの時間を利用し英車の撮影撮影撮影!!

……というわけで、チーム・ストバイは現在、6月末発売予定の「英車ムック」を制作しておりますよ!! お楽しみに。

 

続く。

[The 鍛錬]“離し側のブレーキング”=メッシュホースからゴム製ホースへ戻す理由!?


最初にアップハンドル(当時はデイトナの’70sハンドルーGT750タイプ)に変えて以来、ブレーキホースもデイトナ製メッシュホースでしたが、8年ぶりにブレーキホースを交換。交換したのは、カワサキW650(アップハンドル)用の純正ブレーキホース。予想通り長さもフィッティングの向きや角度もバッチリでした。

 


ステンレス製メッシュホースとゴムホースの違いは、ブレーキレバーを握りホース内部に油圧がかかった際、わずかに膨張するゴムホースと比べステンレス製メッシュホースは膨張しにくいこと。その結果、メッシュホースに変えると油圧が無駄なくキャリパーのピストンを押すためブレーキのレスポンスが良くなる(=ストローク量が減る)のです。というわけで、純正ゴムホースからメッシュホースに変えるのが一般的ですが、今回はゴムホースに戻しました。

 

ブレーキホース内のエア抜き。じわっと握りパッと離したり、小刻みに何度も握ったり……はたまたホースをスパナ等でコンコンしたり……最初は延々続きそうな気配がしますが15〜20分くらいで終了。

さて、ゴム製のブレーキホースに交換した理由ですが、その目的はブレーキのレスポンスを遅くすること。言い方を変えるとレバーのストローク量(握り始めからフルに握るまでのレバーの動く量=距離=時間)を増やすこと。つまり、メッシュホースからゴムホースに戻すと、当然ながら効き始めからしっかり効くまでの時間(レバーの動く量=距離)がメッシュホースに比べて、増えるワケです。今回は、その“時間”が欲しかったのです。

こちらは2016年9月号のストバイ 。ブレーキングの仕方を含め、そうした「鍛錬」を特集した一冊。読み応え抜群! こちら現在バックナンバー品切れですが、近日中に入荷予定です。

それは数年前から“離し側のブレーキング”を絶賛鍛錬中だから。

これまでブレーキ操作というと、信号で止まる時でもジワ〜っとかけ始め、停止する最後に強く握るモノだと疑いなく思っていました。極端なハナシ、クルマで言うところのカックンブレーキ。停止する最後にブレーキペダル強く踏んでしまうと車体がガックンとなるアレ。オートバイの場合はリアブレーキも使うので、さすがに停止時にガックンとまではなっていませんでしたが、操作の仕方、そして頭で考えるブレーキのかけ方という意味では、いわゆるカックン側(徐々に強めるかけ方)でした。

ところが、そのブレーキのかけ方一辺倒だと、コーナリング手前でどうしてもフロントタイヤに荷重が残り過ぎてしまう。するとそれに比例するように恐怖感も残る。それならばと手前でブレーキングを終えようとすると、思っていた以上に減速してしまう。どうしたものか!? と悩みながら、ずっと拭えない恐怖感を抱えていたのです。それを見かねたYASさんから「お前ブレーキどうかけてるの?」と指導が入ったワケであります。どうやら僕が疑いなく行なっていた徐々に強くブレーキをかける操作そのものが、そもそもブレーキのかけ方の手順がまるで逆だった!? ようなのです。

そこで鍛錬し始めたのが、“離し側のブレーキング”。

こちらは上で紹介した鍛錬特集号の中の“離し側”ブレーキを紹介するページ。

ブレーキのかけ始めでしっかりとレバーを握り、コーナーに差し掛かる辺りではレバーを離していく=緩めている状態。速度を調節するという意味では同じなのに、これまでと違いフロントタイヤにかかる荷重は徐々に抜けていくじゃありませんか!? ブレーキのかけ方を逆にするだけで、ずいぶん恐怖感がなくなったのには驚きでした。

ですが、この“離し側のブレーキング”……最初にガツンッとブレーキをかけることが、慣れないうちはとにかく怖い。鍛錬特集の誌面でもお伝えしてますが、練習は普段の通勤路で直線。赤信号で止まるところから始めました。

SR自体、ほぼほぼ純正な雰囲気なので、見た目にもメッシュよりゴムホースの方が似合いますね。

……というわけで、もうお分かりでしょうか? ステンレス・メッシュホースだと、握り始めから徐々に離していく緩めていくまでの時間=距離=レバーの動く量あまりにも少なく、慣れない僕が練習するには難しかったのです。また、ステンレス・メッシュホースに変えブレーキのタッチが良くなると、レスポンスが良くなり過ぎたせいで意外とフルブレーキングすること自体も恐怖感を増長させる原因のひとつでした。

そこで、練習のためにあえて膨張によるストローク量=レバーの動く距離=時間が増えるゴムホースに戻してみたのです。当然、YASさんに言わせると、慣れたらストローク量の少ないステンレス・メッシュホースでもいつでも“離し側のブレーキング”はできるとのこと。

ちなみに、ゴムホースといっても最近のは中身はテフロンもしくは化学繊維メッシュで固めているようなので、膨らむといってもそんなにフニャフニャなワケではないようです。ですが、ステンレス・メッシュホースほどカチカチではありません。スポーティに走ることや上手に走ることにおいて、性能が良いパーツに変えることも重要なポイントだと勝手に思ってましたが、当然ながら僕レベルでは、純正の状態で知る、感じる、学ぶ、そして試す領域はまだまだある……ということ。

では、暖かくなってきたので、ゴムホースの膨張で得た“時間”を有効活用できるよう、今日から再び鍛錬鍛錬!!

※ブレーキホースやパッドの交換等、制動面に関する作業は、自信のないヒトは必ず知識のある人やバイクショップにお願いするようにして下さい。

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