アルミタンクにタンクバッグを装着する裏技……完成度高いです。


旧車から現行モデルまで、クラシック系のオートバイ乗りの方々を中心にご好評いただいているタンクバッグですが、ウィークポイントを挙げるとすれば「装着(固定)方法が“マグネットのみ」ということ。つまりアルミタンクやグラスファイバー製のタンクには装着できないのです。そうした意味では、2本のベルトで固定した台座にタンクバッグを固定するタンクバッグの大先輩、コロナのタンクバッグは車種を選ばず装着できて本当によくできてます。



そうした矢先に一件の問い合わせが。「LONG TOURタンクバッグにコロナみたいにベルトを通す加工はできませんか?」問い合わせをしてくれたのは、何度も取材させてもらっているオートバイ仲間のひとり、トライアンフにBSAにベロセットにW1SAにSRと……親子で何台も所有するオートバイ好きのSさんでした。所有するオートバイの中にはカスタムしたSRが2台とBSAビクターがアルミタンクというワケで、なんとかできませんか? とのことでした。



従来のタンクバッグにベルトを通す加工を施すのは不可能ではありませんが、手間や価格、そしてアルミタンク以外のオートバイに使うことも考えるとやはり非現実的。Sさんはご自身で整備もこなす器用な方のため、「タンクバッグを固定するためのマグネットを埋め込んだゴム製のベルトを作ってみるのはどうですか?」と提案。というわけで、強力マグネットをプラス4つご購入いただき「完成しましたよ!」と、送ってもらった写真がこちら。マグネットを埋め込むために使用したのは丈詰めしたデニムの切れ端だそう。


購入してもらったのはLONG TOURタンクバッグLサイズの帆布オリーブドラブ(他のオートバイにも使えるよう“センターホール仕様”を選んでいただきました)。しかし想像を遥かに越える高い完成度でバッチリ固定されています。タンクバッグに採用しているマグネットは驚くほど磁力が強いため、磁石同士での4点固定はスチール製のタンクにそのまま付けるよりある意味強力かもしれません。

 


しかしなんでしょう? コロナ風じゃありませんが、ガソリンタンクに2本のゴムベルトが付く姿もまたクラシカルで良いですね。英車のスクランブラー風にセンス良くカスタムされたSRに見事に似合っております。Sさん、さすがですね。ありがとうございます。


こちらはSさんのインスタから拝借した写真。帆布オリーブドラブのタンクバッグはベロセットにもバッチリです。クラシックなオートバイに精通した方々に使ってもらえるのは本当に嬉しいですね。

では、同じようにご自身で加工を希望する方はタンクバッグ購入時にご相談ください。

オリーブもブラウンもどちらも良い雰囲気です。※ダークブラウン・サイドバッグ今週入荷です。


好評の帆布ダークブラウンのサイドバッグ。ご予約のお客さまにはお待たせしておりますが今週中には入荷する予定です。濃紺なKZ1000にオリーブのタンクバッグダークブラウンのサイドバッグ。どちらも大人な良い雰囲気で似合っております。


少し使い込んでこなれてきた頃が楽しみです。

 

 

まだ第一ロット余裕ありますので、ご予約はお早めに。それから帆布ダークブラウンの生地でタンクバッグも製作中です。これもたぶん良い雰囲気に仕上がると思います。お楽しみに!!

“帆布”サイドバッグにGREENLAND WAXによる秘策を。

こちら秘策を投じて見事に水を弾くようになった帆布サイドカーゴパック。質感も狙いどおりで完ぺき!!

約半年付けっぱなし実験を行い、先日洗濯を終えた“帆布”サイドカーゴパック。何を試そうとしていたかといえば、そう「帆布の“ワックスコットン”化」。冬はいつもBarbourのワックスコットン・ジャケットを着ていて、昨年の夏は自分でリプルーフ作業をしたこともあり、“帆布”でサイドバッグを製作した時から楽しみにしていたのです。


でも今回使用するのは、BarbourやBelstaffのリプルーフ用のワックス缶ではなく、スウェーデンの老舗アウトドアメーカー、フェールラーベンがリリースしている固形タイプのGREENLAND WAX

ミツバチによる蜜ろうとパラフィンから作られているワックスは、フェールラーベンのオリジナル素材“G1000”(ポリ65% + 高品質コットン35%を高密度に織り上げたもの=いわゆるロクヨンクロスに近いモノですね)に付けることで、生地は軽いまま、高い撥水/防水/防風性を誇り、かつ生地自体の耐久性も上げるスグレモノ。詳しくはフェールラーベンのHPを。つまりBarbourやBelstaffのワックスと効果や目的は同じでも素材と散布方法が少し違うということ。

こちらは洗濯後の“帆布”サイドカーゴパック。


準備するのはGreenland Waxとドライヤーだけ。

作業も簡単で、固形石鹸大のワックスを生地に塗り込むだけ。固形タイプのため、塗りたい部分と塗りたくない部分を区別するのも容易です。そして意外なほど手もベタベタになりません。

そして塗り込んだらドライヤーで溶かし馴染ませるだけ。これまた手も汚れず超簡単!

ここからはお好みですが、この作業を2〜3回繰り返します。次第に溶けたワックスがたっぷり染み込んだ場所がやや色濃くなってきます。今回は初めてだったので3回の塗り込みで終了。

作業終了後のサイドカーゴパック。ややしっとりした生地感が伝わりますでしょうか? 洗濯&乾燥で生地の目もやや詰まったようで、染み込んだワックスの色ムラも含め予想以上に良い雰囲気になりました!


そして気になる防水/撥水効果は……というと、見事に弾いております!! そしてGreenland Waxの嬉しい特徴は2〜3回の洗濯で落ちるところ。本来の目的であるマウンテンパーカ等のウェアに使用した際も、夏場で涼しさを求める時には洗濯すればOKというワケです。


[左]作業前。日焼けによる色落ち具合はこれはこれで良い経年変化。[右]作業後。ややオリーブが色濃くなり、しっとり感が出たのが分かるでしょうか? でも写真じゃ伝わらないなぁ。


防水性UPはポイントではありますが、ベルト部分は塗っていないし縫い目だってあるため、現実的には日常的な撥水性UPといったところでしょうか? ある意味、質感や雰囲気UPの方が目的だったりします。でもメンテナンスと同じで作業後は愛着が増すから不思議ですね。現在、製作中の“帆布”ダークブラウンもGREENLAND WAXと相性いいだろうなぁ。


オートバイに装着するとこれまたあまり違いが分かりませんが、ベタベタになり過ぎないため装着時も気になりませんでした。数年前の女性誌で言う所の“こなれ感”が出た感じ? コレほんとオススメです。




(おまけ)
「じつはワックス缶で失敗していた!?」

ハイ、結論から言うと……じつは先にBarbourのワックスを使用し見事に失敗していました。ほんとはあまり見せなくないですが、せっかくなので失敗の模様を。


リプルーフの工程としては、ワックス缶を湯煎しトロトロに溶けてきたら準備OK。ジャケットと同じ要領で、まずブラシでバッグの埃や汚れを落とした(必要ならば水拭き)後、布に染み込ませたワックスをバッグに塗っていきます。この時どうしてもワックスの量は不均一になり、ムラになりやすいのですが気にしません。ジャケットの時もそうでしたが、ロウのように固まってしまったワックスも後でドライヤーで溶かしながら馴染ませていけばいいからです。

塗り始めてスグに気がついたのですが、想像以上に生地が黒ずみ「なんだか様子がオカシイぞ」と感じたのですが、「すでにワックスが入っているジャケットのリプルーフとは違い、今回は初めてのワックス入れ……塗り込みが甘いからこうなるのかも? 」とさらに塗り込むこと3回。その後、流動性のある溶けたワックスは塗るつもりがなかったベルト類にも浸透していき、ええい! とベルト類にもベタベタと塗り込みましたが、正直、使い込んだ風合いとはほど遠い汚い雰囲気になる一方でした。そして一日置いても写真の状態。せっかくの5ヶ月以上の付けっ放し実験が……と思うと、今スグに捨ててしまいたくなりましたが、洗濯することを決意。


そして作業着専用洗剤でジャブジャブと何度も何度も何度も洗いました。しつこく塗り込んだワックスの洗濯は本当に大変で、手洗い→天日干しを5日間くらい繰り返し、オイル感がなくなったところでネットに入れ洗濯機で洗濯&乾燥。そこまでしてようやく無事にきれいな帆布に戻ったほどでした……というのが本当の顛末。

失敗の理由と対策としては……
1:黒ずみの理由はブラシや水拭きでは落ちなかった排気ガス等の汚れとも考えられるため、事前にしっかり洗濯しておけばよかったこと。
2:液状なので難易度は高めですが、薄く丁寧に塗り込んでいくこと。

黒の“帆布”なら問題なかったと思いますが、正直オリーブの帆布へのワックス入れは難しかったですね。悔しいので今度は新品から実験してみたいと思います。 そんなこんなで知ったフェール・ラーベンのGREENLAND WAXでしたが、使いやすくてほんとオススメ。今度コットン・ジャケットにも試してみようかな? とワクワクしております。

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