ストバイだけじゃなく映画でも!? 「太陽の塔」が9月に公開。


先週、映画「太陽の塔」の試写に行ってきました。最新号のツーリング特集でもその謎に迫った、大阪・千里の丘に立つ、大阪万博のシンボル「太陽の塔」。特集では芸術家・岡本太郎は太陽の塔に一体ナニを込めたのか!? なんてことをテーマにツーレポしましたが、9月公開予定の映画「太陽の塔」も同じ謎に迫るドキュメンタリーでした。

 


今年の春から約50年ぶりにスタートした「太陽の塔」の内部公開。誌面にも少し書きましたが、予約は3ヶ月先までいっぱい。ところがツーリング出発3日前にサイトを見ると万博公園に行く予定の日に偶然、1人分だけキャンセルが出ていました。ところが「俺ツイてるなぁ」なんて喜んだその日は6月18日で大阪地震の日!? しかも万博公園は震源地近く。前日の取材を終え泊まっていた神戸三宮のホテルから万博公園までは大渋滞で、なんとかたどり着くも案の定、万博公園自体も閉園。門には生々しいヒビ割れも。

 


当然ですが、園内に入れないと「太陽の塔」の全景は写真に収められない。地震だから仕方ないとはいえ、こちらも特集取材のメインテーマが門の外からの写真だけじゃページが作れない……呆然としながらも、なんとかできないかと3〜4時間、門の前で寝そべったり背伸びしながら写真を撮っていると……警備員のおじさんがコーヒーをくれ、さらに僕のカメラで写真を撮ってあげるよ、と。落ち込んでたけど優しさに救われました。

 

誌面のメインカットにも使用したこの写真は、地震当日に正門の網越しに200mm望遠レンズで撮影した1枚。

なんでもちょうど今年の春に耐震工事を終えたばかりの「太陽の塔」。そのおかげで万博公園自体は休園にもかかわらず地震から3日後の21日から「太陽の塔」の内部公開だけは再開。地震の影響で当然、予約のキャンセルは多く、21日に再び万博公園を訪れ無事に撮影・取材できたのです。結果としては、万博公園が休園だったことでその日は全部で30人程度の内部公開予約者しか訪れないため、外も中もじっくり堪能することができました。ツイてるんだかツイてなかったんだが……いろんな思いになりましたが、無事に誌面が作れてホッとしました。感謝。

 


大して風がないにも関わらず、目まぐるしく変わった地震当日の空。晴れてたと思ったらどんよりした雲が滞留した重たい空の様子はなんだか東日本の震災の日の空と似てて不気味でした。

 


映画「太陽の塔」では何人もの関係者や識者がインタビューに答えていましたが、僕の結論もあながち間違っていない……いや、むしろイイ線いってる!? なにはともあれ、内部見学はほんとオススメです。