STREET BIKERS’ VOL.11

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1999年8月に発売されたストリートバイカーズ11号。“当時(ストバイ)らしさ”を象徴するひとつでもある、“上から撮った”表紙が懐かしいこの号の特集は「AGAINST OLD SCHOOL」と題したストバイ初の“英車”企画。いわゆる“ROCKERS”に代表されるトラディショナルなブリティッシュ系スタイルではなく、自由な感覚で英車に乗るヒトが増えたことをキッカケにスタートした今特集は、当時のストリートバイカー・シーンにおいて、じつはちょっとしたセンセーショナルな企画でもあったのだ!?

 

 

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その背景は、アメリカ系トラッカースタイルの台頭もあるが、イチバンの要因は当時、漠然と蔓延していた英車への“敷居の高さ”……英車に乗っているヒト自体が貴重な存在だった’90年代は、当然ながら誰もが英国旧車へ不安を持っていたのだ。ことストリートの若者のあいだでは、英国旧車は「壊れてアタリマエ」とさえ言われていた。それほど全国的に見ても英車スペシャルショップが少なかったこともひとつの原因。

 

インターネットはもちろん、現在ほど古い資料や写真集も出回っていない当時は、街角で偶然見かけたトライアンフにずっと見とれたり、何度も同じ場所にそのバイクを見に行ったり(当然デジカメもケータイカメラも無し…)、果てはたった1台のその英車をキッカケにトライアンフに乗り始めたり……といった、現在と比べると微笑ましいくらいアナログな手法で多くのヒトが憧れていた存在が英車でもあったのだ。

 

だからこそ、

 

「英車、好きだよ、でもコダワらない…」

 

と乗り始めた若者の存在こそが企画のテーマになったというわけ。

 

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まずはチョッパースタイル全盛の今だからこそ逆に“新鮮”に見える、英車がアメリカで活躍していた頃のビンテージトラッカー・スタイル。車体の軽さ、そして高回転まで回る軽快な吹け上がりこそが魅力のトライアンフにはやはりレーシーな雰囲気は似合って当然なのです。

 

 

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お次ぎは、いつの時代も大英帝国らしい“ロイヤル”な雰囲気すら漂うスタンダード・スタイル。

 

 

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そして最後は、当時、最も少数派だった英車でのチョッパースタイル。現在と比べると荒削りにも見えるそのスタイルは、当時の[IN THE WIND誌]にも出てきそうなほど、じつはリアルなアメリカの’70年代チョッパーに忠実だったりもするのです!?

 

 

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つまるところ、大切なのは、昔ながらのトラデョショナルな英車指向や敷居の高さ、さらには周囲の流行なんかには目もくれず、英車ならではの造型やデザイン、そしてバーチカルツイン特有の気持ち良さに素直に乗りたいと思った若者たちの感覚と勢い!!

 

そしてひと通り読み終えると、なんだか「流行りに惑わされない自分に素直な気持ちでバイクに乗ってますか??」と、問いただされているような気持ちにもなるのです。

 

 

 

 

 

そして、ちょうどこの号で完成したのが、以前から密かに進められていたBOON前田編集長(当時)とアニマルボートによるYAMAHA TX650のダートラ・カスタム。じつはこのページには、今こそ!! 多くのヒトに読んで欲しいカスタムに対する肝心カナメの心得が…!?

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ちなみにこのTXのコンセプトは「’70年代初頭のビンテージトラッカー風味でもなく、’80年代以降の現代的なハイパフォーマンス・ダートトラッカーでもない。古そうで新しさも持っている過渡期の時代のツインバイク」だとか。実際、TX650自体、長いオートバイの歴史から考えると、過渡期のオートバイとも言える……そう思うと、ウムム……これまた13年前にもかかわらず、改めてカスタムの奥深さを感じさせられる1台ってわけなのです。

 

 

 

 

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そして最後は、「トラッカーならやっぱダートトラックっしょ!!」と始めた、ストバイ&モトショップ五郎主催のダートトラック・パーティ[ON ANY SATURDAY]。6回目となるこの回には、なんと!!?? バイク好きでも有名な俳優でミュージシャンの武田真治氏も参加!! そのアグレッシブ過ぎる走りは、当時の参加者の間ではある意味伝説にもなっているとか…。さぁ、細かい写真だらけですが、YASの華麗なるスライド走行とともにみんなで探してみましょう! ……ってウォーリーか!?(←ツッコミも一応’90年代風で…)

 

 

 

ちなみに格闘バイカーとして長年ストバイでも活躍してくれた宇野クンも、この号でFTRとともに初登場!!

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みなさん、そろそろもう一度トラッカーに乗りたくなってきたんじゃないですか!?