STREET BIKERS’ VOL.16

 

2000年5月に発売されたストリートバイカーズ16号は、創刊から年2回、4回、隔月と着実に販売部数を成長させ、ついに月刊化したストバイ史においては、これまた記念すべき1冊(いま思えば、ストリート(バイク)バブルとも言える良い時代)。

 

 

 

現在もお世話になっているKRAFTYをはじめ、当時のおなじみ3ブランドとは、月刊化記念のコラボTシャツまでリリース!!

 

 

 

 

 

そして、特集は“アスファルト・ジャンキー”[AJ]。TW、SRをはじめとしたトラッカー・カスタムが完全に市民権を獲得した頃、ちらほら街中で見かけるようになってきた存在が、2ストロークマシンを中心とした本格オフローダー。当時のストリート(若者)感覚は、“本気ライダーを敬遠する”じゃないけど、どちらかと言えば、レーサーレプリカといった本格マシンを嫌う傾向だったハズが!? TWやSRベースのトラッカーカスタムじゃ、どーにも満足できず「なんつーか、もーイッパツ、シャープなキレ感を!!」と動き出したバイク乗りが増殖し始めたのだ。

 

 

 

 

「オフローダーのキレ感は必要……でも、やる気満々のレーシングはNG」

 

いまも昔も、本気で追求しているストリート感覚ってのは面白いほどに、“ややこしい”。だからこそ、その姿が楽しそうでかっこいいのだけれど…。

 

 

 

 

彼らが当時、夢中になり求め始めていた感覚は、西海岸のエクストリーム系ビデオの“おバカ”なキレ感 ! スケートボードやBMXも同様だけれど、モトクロッサーで20〜30メートル飛んじゃったり、着地に失敗して骨折しても笑っている……あのハードコアパンクとも言える白人感覚に、魅力とカッコ良さを感じ始めていたというのだ。

 

 

 

 

 

しかしながら「そういったエクストリーム感覚は、あくまでカスタムの方向性として。大切なのは、普段、街中で気軽に楽しく乗りたい。そのためには軽くてパワーフィーリングもちょうどいいモトクロッサーがピッタリだった」そう話してくれたのは、当時、20代前半にもかかわらず、自分が好きなものに対してつねに明確なビジョンとそれに対する自信を持ち、ストバイ編集部の方向性までも牽引してくれたオムラ氏。

 

 

 

 

そして、ストバイではことあるごとに推進してきた、オフローダー×ストリートにおいて楽しむ走るための絶対条件、フロント19インチ化!! オフローダーのシャープさや軽快感を損なわず、街中のコーナーでも安心した旋回を楽しめる”19″インチは、じつはこの30号くらいあとでも、イチオシしますが……どーもイマイチ浸透しないのです。

 

 

ちなみにオムラ氏が乗る”AJ”-ランツァ230、そして編集部員が乗る”AJ”-TWは、ともにモトショップ五郎と製作。

 

エクストリームとスタンダード、そしてオフローダーとストリートバイク……この両極を見事に融合させた[AJ]は、これまたやっぱり、いま見てもカッコイイのだ。オムラ氏が話していた、まず、「自分がどうバイクに乗っていたいか!?」というコンセプト。これってアタリマエのようで、なんだか考えさせらるひと言。みなさん最近、「まず古いバイク…」になってませんか?

 

 

 

 

そして、当時のストバイの2大看板のひとつが、モノクロページながら勢い出しまくっていた“重音学部”。特集[AJ]でも紹介した西海岸エクストリーム系も、流れる音楽はハードコア系だったし……当時はとにかくバイクとファッションと音楽が絶妙にリンクしていて、振り返ると、ちょっと羨ましくもなるのであります。