STREET BIKERS’ VOL.19

2000年8月に発売した19号は、表紙を覚えている読者も多いと思われる“ロケットカウル・バイカー”特集、[ROCKETEER]。“トラッカースタイル”一色だった当時のストリートにおいて、とにかく衝撃的にカッコ良く、誰の目にも新鮮に映った、まさにストバイ殿堂入りな1冊。

 

 

 

 

 

 

「クラウチング・スタイルがキツいことなんてハナっから分かってる。ただ上半身をかがめ両腕を伸ばして、ようやくグリップラバーを握ったとき、前頭葉が自分とバイクの最先端に据えられたような錯覚を感じるんだ……ひと度イナーシャ(慣性)が乗ったら車線変更なんて考えないで、ひたすら前方に突き進む。大きな流線型カウルに身を沈め、遠く低いセパレート・ハンドルを握りしめ、爆音とどろかせて突き進む………そうさ、僕らはロケッティア !」

 

 

 

 

 

とにかく初期ストバイではお馴染みのKEEクンこと、渋川清彦氏が乗るDUCATI 900SSの突き抜けっぷりが、今見てもカッコ良過ぎるこの写真はもちろん、ちんかめ”CHING” さん作。当時26歳だったKEEクンが大型免許取得とともに手に入れた“ロケッティア”、DUCATI 900SSは、’70年代後半に登場して一世を風靡したビンテージモデルで、ベベルギア駆動でバルブを開閉する機構を持つ、いわゆる“ベベルの900”と呼ばれる名車。

 

「オレ、速いんだぞ ! って気持ちになれるんだ」

大人になったつもりで忘れかけてる大事なコトを思い出させてくれるこのひと言は、今だからこそなんだか心に沁み入ります…。

 

 

 

 

 

お次ぎは、同じくDUCATIから’80年代に登場したMHR900に乗る“ロケッティア”が登場。“スパルタン”というコトバが似合う“ドカティ”も、少しレトロな雰囲気が漂うこの時代のモデルはいまでも憧れているヒトも多いんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ロケットカウルといえば、やっぱり映画「MAD MAX」……というわけで、マッドマックスをイメージさせる3台も登場。当時、バンドASSFORTのギタリストとしてもストバイに登場していただいていたYSK氏は、“リックマン”フレームにKAWASAKI Z1のエンジンを積んだ希少車とともに、そしてストバイ・アートディレクターにして当時の音楽ページ“重音学部”を牽引した“フルチン係長”も、ロケットカウルを装着したスポーツスターで登場。ちなみにこのスポーツスターは、カラーチェンジしながらも現在も乗り回しております。

 

 

 

 

 

 

“デイトナ・スタイル”を呼ばれていた’70年代アメリカのスーパーバイクシーンは、ヨーロピアンスポーツを中心としたまさに“ロケッティア”スタイル。ヨーロッパ車がアメリカ流のカジュアルな雰囲気を醸し出していた古き良き時代。そして、英車ARIEL、H-Dスポーツスターの2台のカフェレーサーを所有していた若かりし頃のROLL馬場さんも登場。

 

 

 

 

 

“ロケッティア”の真髄は、“つき抜け感”。つまりヨーロピアン・スタイルだとか、ロケットカウルが付いていればOKというハナシではない。バイクとバイク乗りが一体となって、重たいエンジンの“トルク”に乗っかり弾丸のように突き進むさま……それこそが重要……なんてコトを話してくれたのが、SR、そしてGB-TTでロケット感覚を手に入れ楽しんでいた、当時の関西バイカーシーンを代表する2人。

 

 

なんだか、“今こそ”な雰囲気を感じる特集です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻頭トピックスでは前号に引き続き、発売間近の新型FTRに乗りたくてウズウズしている、宇野・桜庭両選手をフィーチャー。なんと、試合用の道着&タオルにはFTRワッペンが!!??

 

 

 

 

 

初めてフジロック・フェスティバルを大々的に取材したのもこの年。当時は当然ながらまだサポートブースもありません。この取材が現在も続くフジロック・バイカーサポート活動へとつながるワケなのです。

 

 

 

 

 

そして現在、本誌でコラムを連載してくれているEDDIE LEGEND氏率いるバンド、MAD 3の貴重なインタビューも掲載しております。メンバーが英国BSAと米国H-Dという、まさに対局にあるバイクに乗っていたMAD 3は、いま見てもクールなバンド。

 

 

 

 

 

おなじみ原宿クラフティのこの店舗を知っているヒトももう少ないのでは…!?

 

 

 

 

 

 

当時は(いまも!?)、Dioだって可愛ければ1ページになっちゃうのです。

 

 

 

 

 

 

そして、今号からスタートした巻末の名物連載、“アメリカン・ブーデーズ”は、その名のとおり、アメリカならではの“ブーデー”なバイク乗りを愛を持ってキャッチアップ!

 

 

 

13年前の1冊ですが、楽しんでいただけましたでしょうか ?