[SR500F.I.]初めてのヒューズ切れ。原因究明-1

切れたヒューズは7.5AのEFIヒューズ。他にHEAD/SIG/IGN/BACK UPとある中、何だか深刻な感じがする”EFI”……8年8万キロ走り初めてのことでかなり動揺!?


4月から約3ヶ月悩み続けた「SRヒューズ飛び問題」にようやく終止符が打てそう!? いや打てた(はず!?)ので、やっとブログで報告できます。あまりにも長いので今回はパート1。


事が起きたのは4月末に岡山で行われた英車ミーティング[BRITISH RUN]取材の帰路。突然のエンジンストップは岡山と兵庫の県境の山中でのことでした。じつは九州から参加し“英車のスポーツ性の高さ”を追求しているトラ乗りの石原兄弟と前日の宴会で、ストバイで連載していた[RSC]や“スポーツ・ライディング”話で盛り上がり、「明日一緒に山を走りましょう」となって、W3/YASも含めて4台で調子良く走っていた矢先でのこと。下り坂のエンブレ時にパチッという音が聞こえ、明らかにおかしなエンジンの止まり方でした。

切れたヒューズは7.5AのEFIヒューズ。どうやらこのヒューズが切れると、通常キーONで「ピーーーッ」と聞こえるフューエルポンプが作動しないようで、いくらキックを踏んでもガソリンが噴射されない状態。つまり直らないと県境の山中でお手上げというワケです。そして焦った僕はしっかり原因追求しないまま切れたヒューズをスペアに付け変え、再びキーON。当然、嫌な「パチッ」という音ともにヒューズは全滅したのでした。


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一緒に走っていた“石原兄弟”とは、The TRAVELLERSをはじめ、ソロでも活躍しているミュージシャンの“ざぶけん”(石原顕三郎)さん(トライアンフT140)と兄の光二郎さん(T120)。

※一番近くのホームセンターに7.5Aはなく応急処置として10Aのヒューズに交換。

良いペースでせっかくの走りを楽しんでいた最中でしたが、お二人に町まで下りてもらいヒューズを買ってきたもらうことに(その節はお世話になりました……トホホ)。その間に、僕はタンクとシートとヘッドライトを外し配線のリーク箇所がないかをチェック。といっても、ヒューズが飛ぶのは8年8万キロ走って初めてのことだし、配線図も分からない。怪しいというか、身に覚えがあるといえば……FI化し増えた配線がこれでもか!? と詰まっているヘッドライトの中でした。というのは、出発前の整備で自分でガサゴソといじったからだった。

運が良いのか悪いのか!? 停まった位置はやや路肩スペースが広く目の前には満開の桜。




遡ること数日前




じつは関西出張ツーの数日前に、以前から気になっていたステアリング・ヘッドのベアリング&ベアリングレースの交換を初めて自分でやったからだった。


5万キロ手前辺りで、ステアリングヘッド周辺から低速で段差を乗り越えた際にわずかに「コンッ」と打音がするようになり、一度グリスアップしリングナットをややキツめに締めることでごまかしていましたが、その時にチェックしたベアリングレースのわずかな打痕がずっと気になっていたのだ。それから3万キロ……やはりアンダーブラケット側のベアリングレースには打痕とサビが増えてましたね。各部を清掃しベアリングレースを組み替え、たっぷりグリスを付けてベアリング関連のパーツを全て新品に交換。ボールレースの脱着はマニュアルでもだがねやマイナスドライバーで叩くとあり、丁寧にやりましたがわずかにアンダーブラケットを傷つけてしまいました。初めての方は慎重に。

ロアーリングナットは、マニュアルでは専用工具を使いトルクレンチで3.8kgで締め込み、そして一度緩め、再度1.8kgで締め付ける。専用工具がないので今回は動きを見ながら鍵スパナで締め込む。当然一発では決まらず、フロントフォークやタイヤを組み付け、走ってからもちょこちょこ調整が必要でした。専用工具買った方が早いし安心かもなぁ。




話を戻すと、心当たりとしては、組み付けの際、一度配線の通し方を間違えちょっとイライラしながらやり直し作業をした覚えがあること。その時に無理に配線を引っ張っちゃったのかな〜? と。

ところが、山中で散々チェックするも結局怪しい箇所は見つけられず、配線をガサゴソし各カプラーを付け直し、ヒューズを交換すると、なぜかキーONでヒューズは切れず無事にフューエルポンプも作動しエンジンも始動したのでした!? 一同「何で?」となるものの、なんとそれから3日間、兵庫〜大阪〜和歌山(200〜300キロ程度)での取材を無事に走りきったのでした。※ヒューズ切れの翌日に二輪用品店で7.5Aヒューズを入手し交換しています。

 


そして意外ともう大丈夫!? と思った矢先、和歌山から大阪へ向かう高速道路上で2回目のヒューズ切れ。切れたヒューズも同じEFIヒューズで止まり方も同じ。いよいよ諦めレッカーサービスをお願いし電車で東京に帰ることになったのでした。

しかし1度目はキレイな桜の前、2度目はバイクが必要な取材が全て終わった後……怪我の功名?? 神様でもいるのかなぁ? と思うようなタイミングだけがありがたいことでした。

原因究明-2に続く。