[SR500F.I.]ゴム類のメンテ、忘れてました…。その1

文字盤を留めている針の両脇にある2本のボルトが外れてしまったスピードメーター

先日、東名高速を走っている最中、ふとメーターを見ると文字盤がブルブルガタガタ震えているじゃありませんか!? よ〜く見ると文字盤を留めている2本のボルトが振動で緩み外れてしまっていました。こんなこと初めてです。


じつはずいぶん前からスピードメーターが白文字盤、タコメーターが黒文字盤というあべこべ状態でした。ちなみに僕の2010年式SRは純正は白文字盤ですが、納車から3年経ちちょうど3万キロほど走った頃……タコメーターの針がフラフラとするようになったのです。原因はメーター内部の故障でしたが「さすがに3年3万キロで故障は早過ぎる!」と、ヤマハさんにも報告した上で故障したタコメーターとともにスピードメーターも当時発売されたばかりの35周年モデル(2013年)の黒文字盤メーターに交換したのでした。

それから4年ほど経った頃、走行距離はメーター交換後から約4万キロ経過した頃……今度はスピードメーターの針がフラフラし始めたのです。「今度はスピードメーターか!? 」なんてハナシですが、SR自体の全走行距離は7万キロほどでしたが、メーター自体は交換してから4万キロ程度。やっぱり故障はちょっと早過ぎる!? おまけにメーターは単体で約3万円と高級品。というわけで、以前3万キロ手前で交換したそもそも付いていた白文字盤のスピードメーターを付けていたのです(当時はタコメーターだけの故障)。

つまり、メーターを使用した走行距離にしてわずか3〜4万キロで、スピードメーター×2個、タコメーター×1個、合計3つのメーターが故障したということ。


あらためて、故障した白文字盤のスピードメーターをご覧ください。走行距離は4万1477キロですが最後の故障はメーターの針がユラユラ揺れるだけじゃなく、ユーザーでは触ることができないカシメの中の文字盤を留めているボルトまで緩んで外れる始末。頼むよヤマハさん……なんて気持ちでおよそ3万円のスピードメーターを注文したところから、故障の原因を知ることとなりました。

 

さて、ここまでメーターが故障する原因とは何か!?

その答えは、限りなく真実に近い推察ですが、“ゴムブッシュ&ダンパー類のメンテ不足”!!


こちらをご覧ください。向かって右側が故障したスピードメーターで、左がタコメーター。メーターベゼルとメーターケースの間に入るダンパーの厚みの違いがわかるでしょうか!? メーターの使用走行距離が4万キロ程度とはいえ、右のスピードメーターは2010年式のため約10年モノ。使用/不使用に関わらずゴム/ラバー関係は当然ながら摩耗していた!! ということ。恥ずかしながらまったく気がつきませんでした。というかここのダンパーの厚みなんて10年のあいだで気にしたことありませんでした。

この事実に気づかせてくれたのはいつも純正パーツをお願いしているパーツ問屋、武井部品さん。スピードメーターを注文した際に「メーターの故障3回目ですよ! 困ったもんですよ」なんてグチってたら担当の方が「ダンパー類変えてます?」と。「SR屋さんからの注文でメーター周りのダンパー類の注文って割と多いんですよ。原因はソレかもしれませんよ」と。

言われてみれば……この10年一度も変えたことがない。というか気にしたことがない。考えてもみればただでさえ振動が多い単気筒SR。調べてみると、メーター周り以外にもゴム/ラバーブッシュ&ダンパーはかなり使われている……にもかかわらず、この10年どれも一度も変えたことがなかった。

オイル交換やグリスアップにタイヤのエアーチェックやチェーンの注油&張り調整等、基本メンテはマメにやっていたから完璧……と思っていましたが意外な盲点!! (SR屋さんにとっては常識!?) 考えてもみればダンパー類だって消耗品。切れたり破れたりしなければ大丈夫だと思ってましたが大マチガイですね。反省。

その2へ続く。