[KZ1000]連載タイトル“庶民のZ”はそもそも値段が庶民じゃない!?

4月に取材したBRITISH RUNで皆さんを見送ったあと。最新号誌面にも書きましたが、“Zあるある”な異音に悩みっ放しでした。

前々号からスタートした1977年KZ1000での連載、GT-FOUR “庶民のZ”。おかげさまで好評いただいておりますが……早速、読者の方から「庶民のZなんて言うけど、そもそもKZ1000だって値段が庶民じゃないですよね?」とのご指摘。たしかに、Z1 / Z2ほどじゃないにせよ、KAWASAKI Z系の中古価格は相当ですね。

 


カワサキZシリーズというと、「男カワサキ」のフレーズを誰もが知っているとおり、黒づくめでリーゼントにサングラスといった当時の日本の不良の雰囲気だったり、迫力ある集合管の音を響かせながら走る飛ばし屋のイメージが強いモデルですが、W1やCB750、XSシリーズと同様に、カワサキZだって’70年代の国産スタンダード。写真は’76年のヨーロッパ向けZ1000のカタログの表紙ですが、初めて見たときは「Zにもこんなにジェントルで“正統派”な世界もあったのか!?」とオドロキながら嬉しくなったモノでした。

そして、大人がじっくりと楽しめる“正統派なZ”の世界を追究してみよう! と始まったのが[GT-FOUR〜庶民のZ]。“大人のZ”や“正統派Z”なんて候補もありましたが、’70年代当時のスタンダードモデルはあくまで多くの庶民に向けたもの……というワケであります。

 

深夜の編集部横ガレージにて夜な夜なキャブ整備中。


ところが、正統派なZの世界を追究する前に、キャブセッティングの闇に…。

 

発売したばかりの最新号、連載一回目のタイトルカットはなぜか鳥取県の隼駅。風情のある木造駅舎は隼乗りじゃなくてもオススメ。

そんな模様も含め、最新号では展開しております。GT-FOURな新しい(カワサキは当時から目指していた)Zの世界、まだまだ連載一回目ですがお楽しみください。


おまけ。
締め切り明けの山形旅行で見かけたズボンのスズキ。飾られたベルボトムのオブジェ&カタカタ英語ともにスズキの書体に思わずパシャリ。誌面ではもちろん“パンツ”と書きますが、普段はついついズボンと言ってしまいます。