[KZ1000]キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!? その3


サイトの奥には小川が流れていて、天気がいい日には川沿いに下りることもできる湯島オートキャンプ場。翌日帰る前にぐるっとキャンプ場を一周。小川沿いはバイクサイトからは少し離れていますが、四輪専用のサイトもいいロケーションばかりでしたよ。

キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!? その1 

キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!? その2 


で、さんざん引っ張ってきたブログタイトル「キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!?」は何かといえば……キャンプツーリングへ行くたびにYASさんから「よく行くなぁ。好きだね〜」なんて言われるのですが、その会話の中で出てきたフレーズ。

ツーリング道中での“寝床として”テントを張ることはあっても、あくまで主役は“キャンプではなくツーリング”。キャンプというより野宿をするのならわかるケド……というYASさん的には「わざわざキャンプを楽しみにどこかへ走りにいく」のはどうしても億劫に思えるのだとか。「だから、お前がなんでそんなにキャンプが好きなのか正直わからないんだよ。何が楽しいの? 」なんて聞いてくる始末。

そう言われると思い出すのが……以前モンベルさんが話していた〈モンベルの道具作り(=アウトドア)に対するスタンス〉——それは「我々が作っているのは、キャンプのためのキャンプ道具ではなく、アクティビティを支えるためのキャンプ道具なんです」という話。つまりコンセプトは、キャンプのためのキャンプ道具ではなく「登山や釣り、そしてツーリングといった“アウトドアライフ”をより充実させるためのキャンプ道具を作ること」。モノ作りの根底にこうしたフィロソフィーがあるからこそ、ムーンライトテントを筆頭とした数々の名品が生まれている……というワケなのでした。


な〜んて考えはじめると、そもそもキャンプって何!? キャンプの正解は?? と迷子になってしまうのでほどほどに(笑) 僕のバイクキャンプについてのいまのところの答えは……「ただただ好き勝手な時間を過ごしにいくだけ」(つまりソロキャンプ限定)。

たくさんの荷物を積んで数時間走ってまでやりにいくことは、ひとりでとにかくダラダラと過ごすこと。カッコつけていえば「主体的に暇を楽しむ」のが僕のソロキャンプの楽しみ。外でただボ〜ッと過ごすことは、モンベルさん的アウトドアライフやアクティビティには入らなそうですが……(笑)

 


この“好きなだけ自分勝手に過ごすために相当な準備をする”のが、YASさんは億劫だといいます。そんな会話の中で出てきたのが、「キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!?」。

よく家に帰ると部屋の電気と一緒にとりあえずTVをつけるヒトいますよね? 僕は普段からあまりTVを見ないからそれはありませんが、聞けばYASさんはそのタイプ。ウチの親世代(70代)もそうですが、TVが有り難かった世代にはとくに多いのかもしれません。

本来は、なんでも“コレがしたい”と主体的に“自分で選び行動する”ことから始まる筈ですが、TVの普及はその“主体性というニンゲン本来の自由”を奪い、さらにはいつしか“受動的なのに能動的にTVのスイッチを点けている”とすら錯覚させているのではないか!? つまり、ソロキャンプになかなか興味がもてないヒトは、ひとり時間を無意識に受け身で過ごすことに慣れたタイプ=「家で無意識にTVをつけるヒト!?」ではないか!? 一方でソロキャンプが楽しめるヒトは、積極的にひとり時間も楽しめるタイプではないか!? ……な〜んて、半分本気で半分冗談のようなめんどくさい議論をいつも編集部でしています(笑)

でも、ソロキャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!? 論、ちょっとあると思うんですけどね〜。



さて、今回はLARGEサイズの合皮サイドバッグのロードテストも目的だったため、右サイドには合皮、左サイドには帆布 (どちらもLARGE)を装着しました。左右色違いも走り出してしまえばさほど気にならないどころか、写真を撮っててオートバイの表情が2種類あって面白いなぁと好印象。


リアシートの上には前回のSRキャンプ の時と同様に、’70sライクな明るいアウトドアカラーのスタッフサック。そしてテールカウル上にはサーマレストのマットを積載し、その上にはレインウェアをON。サーマレストのマットがちょっとしたキャリアのような存在にもなり、全体的に“高く”積み過ぎることなくまとめることに一役買っています。


タンクバッグは合皮ブラックの赤パイピングver. 。オートバイのカラーはネイビーですが、意外とパイピングカラーがアクセントになって気に入ってます。


朝ごはんはリンゴとお茶漬け。ほんとは目玉焼き丼の予定でしたが、テント設営時に卵の殻を割ってしまい、急きょ卵は夜のつまみになったのでした……。

今年は暖冬のようで今後も暖かい秋が続きそうな気配。キャンプ的ハイシーズンも例年より長くなりそうで最高ですね。さて、次はどこへ行こう。

[KZ1000]キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!? その2


今回のキャンプ場は、群馬県みなかみ町にある〈湯島オートキャンプ場〉。ココ、GOOGLE MAPを眺めながら見つけたんですが、17号から脇道に逸れてスグで、さらに〈まんてん星の湯〉とゆー温泉施設が管理しているためか、なんとキャンプ場にも露天風呂があり、しかもキャンプ場利用者は入り放題!? なバイク乗りには嬉しいキャンプ場。利用料は¥2,500(バイク)。温泉入り放題と思うとかなりアリですよね〜。


温泉は管理棟にあるのですが、昔ながらの銭湯な気分でのれんをくぐると見事な露天風呂がお出迎え。もちろんシャンプー&石鹸も常備。つまりキャンプ場到着→かけつけビールで乾杯→設営で汗をかき→露天風呂、なコースで、スッキリさっぱりしてから飲み直しスタート……な最高なスタートを切ることができるのです。


じつは前回のキャンプで「イス不要!?」な気持ちになりました。タープを張るようになってから、そもそもさほど高くもない屋根の下でイスに座ることに窮屈感を感じていたのですが、それ以上に胡座(あぐら)をかいて座っている方がずっとリラックスできたってのが理由。

「歴史をさかのぼれば、文明開化とともに西欧から入ってきた“椅子文化”。日常から離れ自然の中で過ごすキャンプにおいて、僕らが求めていたのは日本人の本能に寄り添う!? “くつろぐ時間”だったのかもしれません」とは、〈大人のBIKE CAMP VOL.2〉で“地べたスタイル”を取材した企画のタイトルリードで書いたことですが、ソロでのんびり過ごすならやっぱり“あぐらスタイル“の方がくつろげましたね。

その意味ではサーマレストのマット、Zライトは必須ギア。地べた派の多くのキャンパーがすでに実践していますが、睡眠用マットでありながら、折りたたみ方次第で分厚い座布団のような座り心地も得られますからね。おまけに軽量。積載時に“やや横に張り出す”ことが見た目的にネックですが、それを我慢するだけのチカラは発揮してくれます。


キャンプ本を作っていながらタープに関してはまだまだ1年生。毎回これでどうだ!! 上手く張れた!? なんて気持ちテントをぐるぐる歩き回りチェックしていますが、今回は歴代史上の高得点(自分基準)。

この日、タープポールをいつもの150cmのアライテント製から165cm(4本継ぎ)のモンベル製にしたのがどうやら高得点の要因(あくまで自分的に、ですからね)。なんといってもサイドから眺めたときのタープ先端の立ち上がり具合が美しい!! 当然出入りだって容易。

でも「イイね!」と写真を撮っているときには気がつきませんでしたが、真正面からよく見ると「やや右下がり……」でした。 う〜ん、もひとつですね〜。さらに言えば、タープ後端はあと10cmくらいテントに被せた方がよかったかも……厳密な“小川張り”とはちょっと違いますが、やはり合体具合のバランスも重要ですからね。でも雨が降った時の機能性=テントへの耐水性としては、やっぱりタープとテントは直接触れていない方がいいんだよなぁ……そう思うと、そもそもソロタープのチョイスが違うのか!? ……と、だんだん自分の好みが見えてきた気もしますが、まぁまた次回頑張りましょう。

また、タイトルの本題「キャンプが好きなヒトは、家で無意識にTVをつけないヒト!?」にはまるで触れていませんが……続く。

 

[SR500F.I.]キャンプツーリングでの積載のテーマ……を、ちょっと楽しんでみました。その2


キャンプツーリングでの積載のテーマ……その1 の続き。


ハイ、前回はどうでもいい断酒話で終わってしまいましたが本題の積載。なんだいつもどおりじゃん……と思うなかれ。まぁタンクバッグにサイドバッグはいつもの我が〈ALLDAYS ROADSIDE™️〉シリーズですが、ずっと考えていたイメージ(追求&発展途上中)とはリアシート上に積んだ2つのスタッフサック……


ちょっと前に近所の古着屋で見つけた’80〜’90sのEDDIE BAUERとL.L. BEANのスタッフサック。往年のダウンジャケットやマウンテンパーカを想像させるオールドスクールなアウトドアカラーがもう最高で、見つけた時に嬉しくなり即買いしたのですが、以前から考えていた積載のイメージとは……「’70〜’80年代のアメリカで日本製オートバイでツーリングする若者」


アウトドアブームの昨今、クルマのカラーしかり、オートバイのパッキングも軍モノ系を筆頭に、カーキやサンドベージュにグレー系、そして定番のブラックと……落ち着いたカラーでまとめるのが主流。ですが、同じアウトドアブームでもひと昔前の“明るいアウトドア”カラーを積んでいる方が当時のアメリカっぽいなぁ……なんて妄想からスタートしました。きっかけは当時の古着が好きだったり、GRATEFUL DEADが好きだったり。初期型テイストのSRしかり、1977年KZ1000しかり、以前から’70〜’80年代のアメリカの雰囲気がなんだか好きなんですよね。


とはいえ、自分たちで作ってるサイドバッグもタンクバッグも軍モノ系カーキというわけで、現在はまだ追求途上中ですが、リアシートにオールドスクールな青と赤が並ぶ“明るいアウトドアカラー”はやっぱり狙いどおり良い感じ……と自己満足していたのでした。むしろサイドバッグとタンクバッグはブラックで統一した方がよりアウトドアカラーが映えるのかもしれませんね。

なんて、まぁ遊びの延長で!? テーマを決めた積載もまだまだ楽しんでいこうと思います。


そうした意味でも、大人のBIKE CAMP VOL.4の〈旅のTPO〉は、脳内思考を刺激してくれる企画ですよ!!

 


おまけ

いつもちょっと苦労するベーコンタワー。いい方法はないものか……。

 

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