最新号GO OUT連載ストバイは、カワサキZシリーズを貫く“ZAPPER”コンセプトを紐解く!?


先月カワサキから発表されたZ650RS。


その昔、“ザッパー”の愛称で親しまれた初代Z650Bのカラーリングとともに発表されたため「ザッパー復活!?」や「ザッパーならば4気筒じゃないと…」などなど……多くのZ & 旧車ファンのあいだでも話題になりましたが、じつはカワサキがZ650Bを指して公式に“ザッパー”と名乗ったことは一度もない!? のです。

風を切って走る音=ZAPを由来とする”ZAPPER”とは、そもそもZ1登場前の1960年代後半〜’70年代のアメリカの4ストローク大型車市場で潜在的に求められていたカテゴリーで、要は“信号から信号までを速く走れる、軽くてパワーがあるバイク”を指してそう呼ばれていた、といいます。

それこそ1968年に登場した2スト500ccのMACH IIIは「ザッパーとして完全に割り切ったからこそあの強烈な個性が生まれた」なんて当時のカワサキの方々も回顧しているのですが、そんなカワサキがまったく新しいシーンを切り拓くべくデザインも含めて“ザッパー・コンセプト”に本腰を入れたのがZ1だったのです。

 

 



というわけで、最新号のGO OUT連載STREET BIKERS’のテーマは「PHILOSOPHY OF THE KAWASAKI “Z”」。

 


現行の並列2気筒ネイキッドモデルZ650をベースにしたZ650RS、そうした“ザッパー・コンセプト”を踏まえて見直すと……やっぱりちょっと気になってしまうのです。

 

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[KZ1000 & SR500F.I.]サイドカーゴパック”LARGE” 振り分けキャンプ積載スタイル。

SR500と旧型のモンベル・ムーンライト1型。どちらも必要にして十分で質実剛健、そしてスリムで美しい。

4月、5月と2週連続でふもっとっぱらにてキャンプしてきました。まずはKZ1000でのGO OUT CAMPへの参加。そしてGWにはSR500で取材も兼ねて行ってきました。どちらも趣味でもあり仕事です。


昨年9月に発売した「大人のBIKE CAMP」がおかげさまでご好評いただきなんとか2号目を作ることができそうなため、ぼちぼち制作活動をスタートというワケです。お楽しみに。

 


コロナ渦での開催のため、通常の1/3ほどに人数制限をしたGO OUT CAMP。イベントを維持・継続するためにお客さんも最低限のルールを守っていて、皆さん心地良く過ごしやすい良いキャンプができたんじゃないでしょうか!?

さて、どちらもふもとっぱらにて一泊2日のキャンプでしたが、バイクは違っても取材道具を含めた荷物は基本的に同じで、KZ1000もSR500もリアウインカーの後方移設も荷掛けフックの増設もまるで同じように改良しているため積載の仕方までまったく同じでした。というワケで、比較・見比べしてみましょう。

■KZ1000:リアウインカー移設は→こちらへ。
■KZ1000:荷掛けフック増設は→こちらへ。

■SR500:リアウインカー移設は→こちらへ。
■SR500:荷掛けフック増設は→こちらへ。


まずはKZ1000。サイドバッグはラージサイズとスタンダードサイズの組み合わ。しかしながらスタンダードサイズの方はほとんどが一眼レフをはじめとした取材道具で埋まってしまうため、ちょっと積載スペースにゆとりがなかったのがありませんでした。リアシートにはテント、イス、シュラフ、そしてテールカウル上にマットを積み、その上にレインウェアと防寒用オーバーパンツ。


続いてGWにSRで行ってきた時の積載がこちら。KZの時の反省をふまえサイドバッグは左右ともにラージサイズ。しかしながら容量が増えるとその分荷物が増えてしまうのはナゼなのか!? 少し余裕があるからと普段持っていかないタープを持っていってしまいリアシート上はKZと変わらないボリューム感……おまけに初タープ、残念ながら一人で張れずというオチ……情けない。

どちらもリアウインカーは’70年代の欧州では当たり前だったテールライト・ブラケットに装着(後方移設)しているため、ラージサイズのサイドバッグを装着したままでもブーツのかかとがバッグに当たることなくキック始動も可能です。またKZの場合はテールカウル上、SRの場合はリアフェンダー上のスペースにマット等を積んでいるのですが、この場合も移設したリアウインカー・ステーがツーリングコードの荷掛けフックとしてもいい感じに活躍してくれます。


どんな積み方をしようが自由ですが僕が積載において気をつけていることは、サイドバッグを活用することでの“低重心化”と余裕のある“着座スペースの確保”。そうすることでサスペンションのプリロード調整を適宜行えば、これだけ積んだ状態でも山道では荷物のことを忘れてスポーツもしっかり楽しめます。しかしタンクバッグまでどちらもLONG TOURタイプのLLサイズなもんだから、どの角度から見てもこの2台はそっくりに見えますね〜。

取材した方が撮って送ってくれた写真。荷物満載でSRが少したくましく見えます。

自分が使いやすいようにした改良が上手くいったってハナシですが、2台とも’70年代後半に生まれたオートバイだからでしょうか!? 単気筒と4気筒の違いなだけで見比べるとなんだか似たようなオートバイに見えてきますね。


夜も朝も目の前に富士山、最高でした。

 

STREET BIKERS’ 「GO OUT」誌面にて紙媒体に復帰!? しました。


ご存知の方も多いアウトドア系ファッション誌[GO OUT]。ストバイとは同じ出版社(三栄、古くはニューズ出版時代から)繋がりということで、僕らがGO OUT CAMPでバイク乗りを取材したり、GO OUTチームがフジロックへ取材に来たりと、かねてより親交はありましたが、この度GO OUT編集部の意向により、2021年1月号のGO OUTから連載にて「STREET BIKERS’」が復活することとなりました。


なんでも、GO OUT周辺のキャンプ&アウトドア好きのあいだで、またバイクが盛り上がり始めているとのことで、「’90sストバイ世代のみなさん、お久しぶりです」なんて雰囲気で、懐かしい旧ストバイロゴとともに連載をスタートすることとなりました。GO OUTはコンビニでも売ってますので、おヒマな時でもぜひご覧になってください。

誌面未使用カット ●photo:Fumihiko Ikemoto

誌面未使用カット ●photo:Fumihiko Ikemoto

第1回目は、GO OUT読者にもおなじみの..RESEARCHの小林さん&H-D XR750改にご登場いただきました。小林さんといえば、大昔の初期ストバイでも取材させてもらってますが、なんでもXR750改に乗り始めて今年でちょうど20年目。ストバイも続いていたら今年で20年!? おまけに当時のトラッカーブームを想起させるXR750というわけで、いろんな意味で連載1回目に相応しい取材でございました!

当時のストバイから20年……みんな歳は重ねましたが、「成熟した気軽さ」とでも言いましょうか!? バイクが身近にある喜びや楽しさをまた[GO OUT]とともに盛り上げていきますので、以後お見知りおきを!! よろしくです。

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