暖かくなってからはイイ感じのWWW.COM-その2

さてさて、正月からの課題でもあったヘッド周り(シリンダーヘッド〜ロッカーケース間)からのオイル漏れの修理も、全バラ&ヘッドのネジ山エンザート処理(by W1工房厚木基地・関根師匠)に始まって、1段1段新品ガスケットに丁寧に接着剤を薄く塗って重ねていって、ガスケットをしっかりツブすのに日数をかけるなど、ひとつひとつ時間をかけて丁寧にやっていったおかげで、快調に5月GW後のW1ミーティングを迎えることができました。

前夜祭組は眠いアタマとカラダにムチ打って、お宿から会場に向います。

朝、Y賀センパイに「毎回、抽選会で何も当たらんぞ」とニラミをきかせてたゴルゴFさんも、大物を当てて今回ばかりはご満悦のご様子で。ちなみにY賀さんの闇操作はありませんでした。

とはいって、じつは見た目の順調さはウラハラに、じつは4月に入る頃に、シリンダーヘッド〜ロッカーケース間からオイルが再びジワリと来て、秘かに1回やり直ししていたんです。ロッカーケースをシリンダーヘッドに締め上げる12本のボルトもトルクレンチの締まり具合も均等だったのに……ネジのモンダイは完璧にクリアしてるから、いよいよシリンダーヘッド自体が歪んでるのか? ソレ直すとなるとバルブやバルブスプリングを全部外して、ヘッド裏表を面研しなきゃの大手術じゃないかぁ?……落胆してても始まらないので、とりあえずロッカーケースを外してみると、失敗の原因のひとつが判明!! 液体ガスケット(通称“液ガス”)がナント、ガスケット紙を浸食してたんです!! 紙ガスを挟む場所には適さない液ガスだったようです。

祈りを込めた面研で、綺麗にそろったロッカーケース底面。たのんます!

じつは、太古の昔から使用されてきた定番中の定番のゴム系液体ガスケット/1700円くらい。じつはケースの合わせとか金属面同士の接着に有効。紙ガスケットにはよくないようだ。

そんでもって、今回はコイツを使用。これまたシリコン接着剤では昔から知るヒトぞ知る定番・信越シリコンKE45T、通称“ケーイー”。耐熱耐油性抜群&硬化状態もなかなか。

気をとり直して、念のためにロッカーケースの下側(シリンダーヘッドと接する面)とタペットカバーを面研しておいて、「もー2度とやり直しをしないぞぉ!」と気合いを入れて、シリコン接着剤を使いながらロッカーケースを丁寧に積み上げてみると、見事!カンペキにオイル漏れも滲みも止めることができました。そんでもって、5月のW1ミーティングも関西方面取材も、僕のW3はトラブルもなく快調に走ってくれたワケなんです……でも、その後ある時に、それも正解ではなかったことに気づかされたんです。それは次回また。

じつはこの部品がなかなか手に入らなかった。650RS-W3の後期型74年式のハンドルクラウンボルト。サイズ的にZ1/Z2と共通と言われるが、じつは構造からすべて違う。

前期型73年式はSA以前と同様、フリクション(摩擦)ダンパーの調整ノブがつく。外装を後期にしても、これがあると後期型になりきれない。しかもステンレス製ハンドルバーがPOSH製だと分からない。

ヘッドパイプ下側に付くフリクションダンパーの摩擦板は外せても、ハンドルストッパー・プレートまでは外すことができない。なので後期型でもシャフト&スペーサーが付いたタイプとなる。

そういえば、手前味噌ですが、タンクバッグがあると、やっぱドコへ行くにも便利で、格好も大満足です(マジにユーザーとしての意見です)

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