ナラシは大事!!

バレンタインの日に、僕専用のブログコーナーができたんで「…始めますよ!」なんてブチ上げておいて、ちっとも上げられなくてすみませんでした。言い訳しておきますと、このテーマ「ナラシは大事!!」ということで、“W3のナラシも順調に進行してます”って報告しようと思ったら、ちょっとしたトラブルに見舞われて、車検直前の悪夢再来か!? とオロオロしててブログを上げるドコロじゃなかったワケ。とりあえずアワアワしながら対処できて、ようやくブログを上げる余裕ができました。詳しくは、3月24日発売のストバイ190/5月号をお楽しみにしていただくとしましょう。

で、“ナラシ”のハナシ。今回僕のW3のエンジンは完全O/Hで、クランク各部のベアリングやブッシュも、シリンダーもピストン&ピストンリングもすべて新品状態。現行機種の新車ではナラシ(馴らし運転)は大して要らない、とか一部では言われるらしいけど、それでも古いアタマの僕はやっぱり大事だと思ってます。ましてや、旧式のW3、いくら新車並みの精度で加工&組み立てをしてもらったとはいえ、慎重に慎重を重ねてナラシ運転を実行中です。

すると「そんなに何を気をつけてるの?」ときかれますが、“ていねいに…”に尽きます。ただ“ていねい”は、そろぉ〜っとユックリとゆーわけでもない。発進から何速に上げても、クラッチを繋いでからはジワァ〜ッとしっかりスロットルを開けて駆動力をかけた加速を実行します。回転数はピーク(レッドゾーン)の半分=レッド7,500rpmだから3,500rpm、ま、乗り出し500kmは2,000~2,500、1000kmまでは3,000、1500kmまでにオイル交換をしながら3,500rpm、それ以降も500km毎に徐々に500rpm上げていき、3000km辺りまでは急加速急減速をなるべくしないように走るつもりです。

そしてもうひとつ大切なのが“オモテ・ウラ”……駆動・加速がオモテとするならば、ウラは減速側、つまり“エンジン・ブレーキ”も同じようにジワァ〜ッとしっかりかけていくことです。そうすることで、ピストンやピストンリング、コンロッド、クランクの各部正方向&負方向に同等の負荷がかかり、各部の馴染みがきれいに進んでいきます。

そうこうしながら3000km辺りまで走って、その後、高回転域に徐々に回転を伸ばしながら、なんと5000km辺りまではていねいに走って“ナラシ”を終えるつもりです……と、このハナシをするとたいていのヒトに「ありえない」「んなアホな」とか、「ガマンできんやろ」と言われるんですが意外にそうでもない。とくに大型車ならばそれでも相応のスピードが出せますし、どこに行くにも支障はないので。“ていねい”をちょっと長く続けるだけのことです。

でも、「そこまでしてもしなくても大して違わないのじゃ?」とよく聞かれますが、確かにそうかもしれません。ただ、2万km、5万km、10万kmと乗っていくと、振動の少なさや回転のスムーズさなどにハッキリと違いが現れてくるんじゃないかと思います。実際に、僕がこれまで乗ってきたオートバイはそうでした。今の乗るW650も12万キロですが、エンジンはノントラブルで、スムーズな回転フィーリングはずっと変わりません。エンジンより補器類や車体のほうのメンテナンスばかり増えていきます。

いずれにしろ、10万キロ乗るつもりなら、最初の3000kmくらい、ハヤる気持ちをこらえてみてもイイんじゃないかと。ま、信じるか信じないかは貴方次第です、ケド。

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