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締め切りが終わり、3月24日には次号のストバイ190が発売されます。一息ついたとこですが、ここんとこ季節の変わり目のビミョーなことで行ったり来たり…W3のキャブ・セッティング…気にしだすと超細かいコトが気になって気になって。切りがないことは分かっちゃいるケド、ヤメられなくなっちゃうんです。

これはキャブの中にあるジェット・ニードル、通称“ハリ”ですが、ちょっとした迷路にハマって、このハリの高さを変えるEクリップの段数を3段目(標準)にするか4段目(濃いめ)するか……その差は0.5mmあるかないか。キャブのベンチュリー径(メインジェットからガソリンが吸い出される部分の吸入通路径)がφ28mmだから、そこで動くハリの高さの違いは1/56……ハリが抜け出してくるキャブ側のニードル・ジェットの孔と、ハリの太さとの差(隙間)から霧状に吸い上げられるガソリンの量を、増やしたり減らしたりするためにテーパー状のハリの高さを変える。そのためにEクリップの位置を変えるのだけど、0.5mm高さを変えたところでハリの太さと孔径の差が0.5mmも変わるわけでもない。なのに、乗り味はガラリと変わってくるからマイッちゃうのです……オートバイという機械には、大胆さが必要なところもあれば、髪の毛ほどの繊細な部分もあるから、ふーむ、深いわけですよ。

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