マモラから続く…マシンのホールドのハナシ。

 


的確で適当な写真が見つからないので、またもや礼子さんに登場してもらいましょう。

マシンのホールドのハナシ—-CB450K1で疾走する三好礼子さん(幸福は白いTシャツ)の真横からの図。車体とメインで接してるのは、シートとデン部(シリ/尾てい骨)で、デン部より上には上半身と頭部だけ。傾いたり不安定になるのが嫌いな上半身を安定させるのが、マシンホールドの目的で、荷重とはまるで違うのです。

たとえば、写真の礼子さんが、加速減速の度に、前へいったり後にいったりしては上手くカッコよく走れませんので、ニーグリップやくるぶしグリップなど駆使して、シートへの荷重時に、正確な位置や方向、そのための上半身の姿勢を確保するべくマシン(=身体)ホールドが重要になってくるわけです。

ステップ荷重はどこ吹く風。2  マモラ…の続き

マモラからの続き—–皆さんの多くは、ハンドルが低いと速いバイク、という錯覚や勘違いをお持ちのようですが、ハンドルの高さは用途に合わせただけで、速いバイクはハンドルが高かろうが低かろうが、速いのです。そしてどんなバイクもシートから上は、乗り手の上半身と頭部だけ。基本のキの字。

E.ローソンだの三好礼子さんに目や心を奪われてはなりません。この両者に共通することは?—-オートバイに、シリ(尾てい骨)で跨っていることです。が故に、シートの上には上半身と頭部しかないのです。座っている位置は違う。つまり乗り手は、意図・意志を持って座り、その着座位置に対して、加速や遠心力の加わった上半身や頭部の荷重を働かせて、バランスをコントロールして走らせる。バイク・ライディングはこれに尽きます。基本中の基本として”リーンウィズ”のフォームがよく挙げられますが、じつは上半身と頭部のバランスだけで走る、最も難易度の高いフォームとも言えるのです。

ニンゲンは、じつは”傾く”ことの嫌いな動物です。ところが、オートバイは傾けて曲がる乗り物です。オートバイ乗りは、この矛盾の中にいるようで、じつは違います。オートバイの車体が受け止める、遠心力を含めた”荷重”なるチカラと同じ方向に、上半身や頭部にかかる荷重の方向を、ピッタリ合わせることこそ”リーンウィズ”なのです。

 

 

#ストバイ #ライテク #ライドワーク

ステップ荷重はどこ吹く風。

ランディ・マモラ。アメリカ人GPライダー。

注目は彼の右足が、右ステップに届いていない、通称”マモラ乗り”。

ステップ荷重はどこ吹く風。

 

#ストバイ #ライテク #ステップ荷重

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