記念すべき“第40回W1箱根ミーティング”は、10月8日(日)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の春のW1箱根ミーティングは残念なことに、開催直前までビミョーな天候で、結局、雨まじりの中で順延なく正式“開催”となりました。

ということで、過ぎ去りし過去をドヤコヤいうても仕方ありません…ということで、次の秋のW1ミー“第40回W1箱根ミーティング”は、例年通りの10月の第2日曜日、10月8日に、いつもの箱根・十石峠で開催することが発表されました。ご覧のとおり、箱根W1ミーティングはこの秋で、記念すべき(というかキリのいい)第40回を迎えますので、Wファンをお誘い合わせのうえ、是非ともご参加ください。

私どもストリートバイカーズも、この第40回W1箱根ミーティングに参加します……じつは、同日関東某所でもW1ミーティングが開催されるようですが、ストバイYASはどっちに行くの?…と混乱なされないよう、この30年以上の伝統を持つW1箱根ミーティングへの参加をあえて宣言しておく次第です。

ストバイは、W1乗り・W1ファンの有志たち=W1愛好会のスタッフの面々が、当日だけでなく開催前そして開催後も、ボランティア精神だけで30年も運営されてきたWファン・イベントを、これからも応援していきたい、と思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[第40回W1箱根ミーティング開催要項・内容]

神奈川の“W1愛好会”主催で四半世紀以上にわたり開催されてきたこのイベントは、毎回200台前後のW1/W1S/W2TT/W1SA/W3などのオーナー達が全国から駆けつける。40回目となる秋のW1“箱根”ミーティングの開催場所は、例年どおりの“十国峠レストハウス(…R1箱根峠から県道20を熱海峠・伊豆スカ方面に南下約10分)”。

希少リプロパーツや記念グッズ・ノベルティなどの販売、また参加者にはお楽しみ抽選会もあり。マナー/モラルを守る大人のカワサキW系オーナーの方はゼヒ、W情報の交換やW談義に花を咲かせにお越しください。W650/800の方でもWスピリットのある方なら参加OK、さらにW1系にちょっと興味アリ…という他機種の方でしたら、見学参加可能(見学参加料500円)です。

■開催日時:2023年10月8日(日)10時受付開始

雨天の場合は1週間順延(10月15日に再開催)

■場所:十国峠レストハウス駐車場(静岡県田方郡函南町桑原1400-20/TEL0557-83-6211)

■参加資格:W1~W3

■参加費:1000円(参加者名簿・記念写真・記念ステッカーを後日郵送)また他機種の方の見学参加は、500円で見学できます(見学希望者には参加者名簿・記念写真・記念ステッカーの後日郵送やお楽しみ抽選会の資格はありません)。

●W1愛好会/〒254-1143神奈川県伊勢原市下糟屋165・TEL&FAX0463-93-2735(髙橋会長・携帯090-3506-4162)

僕たちは“SR”をナメていた!!!???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し長いハナシになるとは思いますが、我慢してお読みください。

ヤマハ“SR400/500”といえば、じつは誰もが知るような輝かしい実績・経歴があるわけじゃないので、あまり重要視されずにきたオートバイです。でも、この“SR”に乗った経験を持つヒトは想像以上に多く、その大半は若い頃のもので、多くの人々の人生の通過点を担ってきた機種でもあります。

実際に、なんだかんだ40年を超える年月も生産され続けた“同一エンジンの単一機種”は、世界を見回してもSRの他になく、つまりギネスブック級モデルなんです(…よく考えられるメーカーや機種に、ハーレーダビッドソンとホンダ・カブが挙げられますが、大抵は20年ほどで次型に進化しているので、40年にもわたる同一エンジンの機種はないのです/僕調べ)。そのことに、当のヤマハさんも重要視しないできたようです。

じつは、僕がオートバイに本格的に乗り出した’80年(…SR400/500の発売は’78年)はちょうど浪人生時代で、新車のSR400SPに乗り出した同級生がお兄さんに見えたものでした。その頃から、SRのブリティッシュカスタムブームが始まり、僕もSRはそのテのオートバイだと思ってました。

その一方で、’80年代に入ると急激に人気を博した“ロードレースブーム”のオマケのようなアマチュアレースで、SRを中心にした“シングルレース”の人気も高まり、選手権ではレースメカニックだった僕も中古のSRで参戦するようになり、SRに対するイメージが大きく変わって、単気筒バイクのスポーツ性を楽しく思えてきたのです。

しばらくして、’85年に同社よりSRX-6(600cc)が発売となり、僕もコレが乗りたいばかりにメンドーな限定解除試験を経て、60回5年ローンで新車を買ったものでした。このSRXシリーズも一世を風靡したモデルで、’90年にはさらにスポーツ性を高めた第2バージョンまで登場したのに、それも数年と短命だったわけです。その間もSR400/500は作り続けられ、廃盤会議に何度か出されたそうだが何とか持ち堪え、2021年まで43年間生産(…国内販売は終了したが、東南アジア向け輸出モデルとして生産は継続中)。

やがて’90年代の半ばから、SRに別のカスタムブーム……トラッカー&チョッパーなどのアメリカンテイストカスタムの時代が到来。この時点で、すでに20年の歳月が流れているだけでも十分に驚異なのです。ところが、そんなトレンドも10年足らず、回帰志向がいつしか広がり今は“純正主義”ならぬカスタムをしない、ノーマルのフォルムが愛されるようになりました。

つまりSR400/500は、発売当初から20年ほど、英国ビンテージテイストのカスタムが主流に推移して、途中からトラッカー&チョッパーというアメリカンテイストカスタムが加わり、最近の純正主義とて“カスタムをしないというカスタム”とまで言われるほどになり、何世代ものユーザーとともに(…を巻き込んで)、台湾や東南アジア方面にまでその影響力を発揮している驚異的なモデルでもありますが、その40年あまりの歴史の中で“本当はどんなオートバイなのか?”というSRの正体を、ユーザーもギョーカイもメーカーもメディアもついぞ語ることもなくきたオートバイでもあるのです……誰もが知っていながら、何者か知らない……まさに月○仮面のようです(昭和すぎました)。

さて、本題です。今回ウチのシバハラが渾身の思いで編集制作しました“大人のSR vol.2”ですが、こうした40年もの間、ユーザーもギョーカイもメディアも誰一人切り込んだことのないトクダネで溢れています。そして、その正体の“端緒”を紹介しています。さらにいえば、そうした曖昧な正体だったからこそ、SRに触れたヒトは皆つねに正体をハッキリさせ納得するべく、さまざまなカスタムを与えて納得しようとしてきたようにも思えるのです。

ネタバレがコワイですが、2つだけヒントを出しておきましょう。

そのひとつは“オフロード車をベースにした”ことに起因しています……余談ですが、国産車の中型以上の単気筒モデルは、9割以上がオフロード車用エンジンをベースにしたか流用で作られています。僕の記憶では、オンロードモデル向けに開発されたエンジンはカワサキ・エストレヤとホンダ・新GB350だけのはずです(…’80年代のGBシリーズはすべてオフ車流用)。このこと(=オフ車向け)がエンジンフィーリングばかりでなく、フレーム形状にも多大な影響を与えます。SRも同様で、オフロードモデルXT500をベースにしていることが、その後の40年の歴史を作ったのかもしれません。結構、重要なポイントなんです。

ふたつめは“クランクシャフトの秘密”……ユーザーやギョーカイの間では、重いだの軽いだの、いろいろ取り沙汰されてきましたが、Uクランク植澤さんの協力のもとクランクを分解してそのフラホイール部の内側の“ウエイトの付け方”を明らかにしたことは40年間ありませんでした。そして、植澤理論を基にSR400クランクを見ていきますと、XT500からの流用とはいえ、明らかにSR400独自のコンセプトに基づく工夫が施されていることがわかってきました。

そう思うと、ユーザーやギョーカイは目の前にあるクランクを吟味せず、いかに外観ばかりに目がいき勝手な迷信ばかりを作って踊ってきたのか……でも、そのおかげでギネス級の歴史が続いたようにも思えますし、その歴史の陰で頑なに口外しなかった(…口外しても理解できるヒトもいなかった)という、ヤマハの開発技術者の“想い”を垣間見た気がしました。

そして最後に、僕が言いたかったことは、こうした“SR400/500の分析と考察”によって、SR400は500のスケールダウンではなく、独自のコンセプトで開発されたモデルであると知ることで、いまSR400に乗るユーザーに誇りと自信を持っていただきたいと。さらには、過去にはSRに触れた経験があるという方や今まで全く触れたことのない方でも、この分析と考察の方法論で自分のオートバイや他のモデルを考えていくと、さまざまなことが浮かび上がってくる、という“大人のオートバイ乗り”の視点や思考を知っていただきたい、と考えた次第です。

それくらい歴史に残る1冊だ、と考えております。

ストリートバイカーズ 安田 尚令

 

⚫サンエイムック「大人のSR vol.2」

1978-2021  SR43年の再探求。
¥1,500+TAX
5月23日(火)発売。

 

何のためのポジショニングなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく“ライポジ(ライディング・ポジション)”の話が仲間などとのバイク談義の中で出てきます。それは、オートバイに跨ったとき、どこに両足をおくか? 両腕はどの位置・角度にあるか?など、いろいろとギロンされますが、大抵は走っていない“静止状態”での姿勢・ポジションの話に終始するのが常です。

もちろん、この“静止状態”の段階で、無理のない+ストレスを感じさせない乗車姿勢を保つことは、基本中の基本として大切なことではありますが、それらが動的に=走っているときに、どんな影響・効果を生むかを意識して、オートバイを走らせましょう! という話でもあるのです。

例えば……オートバイはある程度は(…個々の意識のあり様でも様々ですが)、車体を左右に傾けて、曲がったり向かう方向を決めたりする乗り物ですが、その車体を傾けるための、乗り手=ニンゲンの姿勢や位置がどのような&どれくらいの効果を発揮するかを知っておいて、それを意識して走らせるだけで、オートバイの動きもキビキビして、オートバイに乗ることがどんどん楽しくなっていく、という話なわけです。

そして、これまでよく言われてきた“ハンドルには力を入れない”とか、“ニーグリップ”だの“くるぶしグリップ”だのは、本当は何を意味し何を大切にするための方法論なのか?を、オートバイの構造側という違う角度から意識できるようになるのです。

そもそも……多くの方々がオートバイで走ることは、楽しいとわかっているのに、コーナリングとなるとナゼ緊張し、あるいは不安がアタマを過ぎるのか?……オートバイユーザーの永遠の“ギモン”だと思いますが、僕的に考え抜いた結論は「ニンゲンの日常生活の中で、身体を、特にアタマから上半身を“左右に傾けることがない”」のだけれども、オートバイの運転にとっては必須の要件、となるわけです。

立ってる、歩いている、だけじゃなく、自転車に乗る時も、上半身は重力方向=鉛直方向に沿って、傾けることはない、というのが普段=日常生活だから、オートバイとなると“傾ける”ことが避けられないことを知ってるから、誰もが少なからず“不安感”を抱くのです。でも、そのことが意識できていると、車体と同じように上半身を傾けられると、その効果の大きさを実感でき、それを活かせる位置=ポジションがあることが分かってきます。そして、不要に車体を深く寝かすこともなくなりますし、スロットルONやブレーキングなど、傾けた直後の操作のタイミングもハッキリしてくるのです。

つまり、ポジションはライディングの動的な面のすべてに関わってくるのです。ポジションも見方・視点を変えると、改めてチェックするべきポイントなのです。

サンエイムック
大人のオートバイ・チャレンジ「アジャスト&セッティング」
オールカラーA4正寸/1300円(税込)

 

 

 

 

 

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