言葉が変わった!?

ぐるぐる

ちょっと固い話です。広島&長崎の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典をテレビで見ていて、明らかに使い方が変わった“言葉”があることに気がついた……それは「核廃絶」という言葉……使い方が変わったというより、使われなくなったというのが正確だろう。平和宣言をする各県/市の首長や政府関係者の挨拶文だけでなく、学生や子供達の祈りの文章などの中から一切消えてなくなり、代わって「核兵器廃絶」という言葉が並ぶようになった。ほほう、数年前に本誌で指摘した「核」と「核兵器」という言葉の使い分けをちゃんとするようになったんだ、と感心したいところだが、じつは意味合いとしては全く逆さまなのだ。昨年の原発事故がおこる前、一昨年以前は政府関係者も「核廃絶」と平気で言っていて、それじゃ原発も廃絶って言ってるようなもんだと思っていたら、昨年辺りから「核兵器廃絶」という言葉に変わり始め、今年は学生や児童まで完璧な徹底ぶりなのだ。もうお分かりだろう、原発を推進する立場からは、核と核兵器を分けて認識して(させて)いないといけないからだ。ただ、今年の長崎市長だけは論調が少し違っていた気がする……どちらも人類にとって必要なものか? しっかり考えなければならない、と。だから今こそ逆に、「核廃絶」と言えばいいのでは?……今年の夏もまた複雑な気持ちになりました。ま、こーゆーのがなかなか書けない話かもね。とにかく、ただただP.F.P.(Pray For Peace) / YAS

はす