[注意喚起!!]サイドバッグの底&背面への、遮熱・保護対策。


今日の話題は「サイドバッグの底面や背面の“遮熱・保護”対策」について。

 

どうやら赤い矢印の方向へ排気熱が出ていたようです。

少し前のブログで簡単に触れましたが、取材でカワサキさんからお借りしたZ900RSにラージサイズのSIDE CARGO PACKを装着しキャンプツーリングへ出かけたのですが、2日後に編集部へ到着しバッグを下ろしたらビックリ!!!!

車体右側(=マフラー側)に装着していたサイドバッグの底面の後方側が燃えて穴が開く寸前。さらにバッグ正面・左側のバックルベルトは燃えて切れてしまっていました。

これまで、さまざまなオートバイに装着し、あらゆる状況で使用してきましたが、これは初めてのこと。よくお客さんでバックルベルトをつけ忘れ、ベルトがホイールに巻き込まれ切れてしまった……というケースは何度かありましたが、マフラーからの排気熱で底面が燃える・焦げるのは想像すらしていませんでした。

基本的にショルダーベルトとショルダーベルト・バックルは、一度決めた位置からズレにくいタイプを選び使用していますが、重たい荷物を収納し、雨天時も含めた長時間走行を続けた場合等、ほんのわずかにバッグが当初より下方にズレてしまうこともあります(とはいえ、大きくズレることはありませんのでご心配なく)。

どうやら赤い矢印の方向へ排気熱が出ていたようです。

Z900RSのようにサイレンサー後端が跳ね上がったタイプのマフラーの場合、装着位置の高さを気をつけていないと、上記のような場合に気づいたら「バッグ底面とマフラー後端が触れていた!」なんてこともあります。


じつは過去に編集部のKZ1000、ホンダGB350等、サイレンサーが跳ね上がったモデルで、走行中にバッグ底面とマフラー後端が当たってしまっていたこともありましたが、バッグ底面は燃えるはおろか焦げることもありませんでした。

Z900RSの時はそうした経験も踏まえ、休憩のたびにバッグの装着位置の高さを確認し、常にバッグ上面とシート上面が同じ位置くらいの高さを維持し、バッグ底面とマフラー後端のクリアランスは5cm以上は開いていることを注意していました。

ところが、Z900RSの場合は、KZ1000やGB350よりもマフラー全長が短く、さらに上向きに跳ね上がっていることから、どうやら排気口の延長上にバッグ底面が当たってしまっていたのでした。下道主体の1泊2日のキャンプツーリングで、二日目の昼過ぎまでなんともなかったバッグ底面でしたが、どうやら最後に走った高速での1時間半の連続走行で、バッグ底面は一気に焦げて・燃えてしまったようなのです。

排気の向きはもちろん、サイレンサーの長さ、そしてサイレンサーに触媒が入る(再度未燃焼ガスを燃焼させる)ことでの非常に高温の排気が出る昨今のFIモデル等……さまざまな要因は考えられますが、大切なことはこうしたリスクを避けるための対策を講じること


前置きが長くなりましたが、〈オートバイのサイドバッグ専用の遮熱・保護シート〉なる商品を見つけましたので、早速サイドバッグに貼り付けてみました。

ヨーロッパ製のこちらの商品、なんとまさに懸案のサイドバッグへの遮熱・保護対策で生まれたようなのです。さすがツーリングが盛んなヨーロッパです。それこそオフローダーやスクランブラー等に付く本格的なアップマフラーの場合は、バッグ背面にこの遮熱シートを貼り付けて使用する……なんて提案もされているアイテム。バイクカバーの内側に貼れば、通常のバイクカバーでも走行直後にカバーをかけられるようになるシロモノ。


おまけに、遮熱シートに貼り付けられた両面テープでバッグに装着するのですが、この両面テープが超強力!! 早速、SIDE CARGO PACK底面に付けてみましたが、布が相手でもまるで剥がれなさそうな勢いの粘着力には驚きました。

※Z900RSでラージサイズのSIDE CARGO  PACKを使用した場合を想定し、遮熱シートを二枚重ねにしてみました。実験走行はまだですが、おそらく平気ではないかと思います。Z900RSのような排気熱が当たる場合ではなく、サイレンサーに触れてしまう程度であれば一枚でも効果はあるんじゃないでしょうか。


とはいえ、雨天時での走行もあれば、キャンプ場等でバッグを地面に置くことも考えれば、ある程度補強はしておいた方がイイ……というわけで、リベットを打つことに。ちょっと面倒ですが、リベットであればバッグのインナーを傷つけずに済みますし、多少デコボコしてもバッグ底面には樹脂板もありますので大丈夫かと。今話題のゴリラ両面テープでさらに補強するのもテかもしれませんね。

また、バッグ背面に装着すれば、遮熱だけではなく車体と擦れ合う部分の保護にもなるため、気になる方はおすすめです。

サイドバッグを長く使い続けるためにも、保護・遮熱シート、チェックしてみてください。