オッサン呑み!?

ここ数年、“オッサン呑み”がイイ感じに思えてきた。“オッサン呑み”というのは晩メシのために、なんてコトはない飲食店(…美味しいけど行列ができることはナイようなフツーのラーメン屋さんとか中華屋さんとか)に一人で入って、まずは「ビール!」と注文することから始まる。ビールというからには“生”(=生ビール中ジョッキ)ではなく、瓶ビールの中瓶だ。中瓶とビールメーカーのマークが入ったちょっと小さめのガラスコップ、この2つは極めて重要な小道具。もちろんアテ(=ツマミ)も注文するのだが、ギョーザのように時間がかかるものは「ビール、それにギョーザ」と同時に頼むのが良いけど、おでんの場合には手酌でコップにビールに注ぎながら、おでんを数点頼んで、言い終わった頃にコップに泡とビールがちょうど良い割合で注げていると嬉しい。そして、何の躊躇いもなくグイッとまずは1杯を飲み干し、フーなんて息をつきながらすぐさま2杯目を注ぐ。その後2杯目からは、おでんを突つきながらチビチビ飲んでいく。店内にテレビが点いてたりするとかなりグッド。ニュースだろうがドラマだろうがバラエティだろうが、初めからだろうが途中からだろうがとにかく見始めて、だからといって見入ってしまうこともしない。今日あったことを思い出して反省したり、明日からはこうしようかと、とにかく一人でゆっくり考えたりする時間……これが“オッサン呑み”という至福の時間なのだ。その店が空いていようが混んで騒がしかろうが、そんなコトも大して問題ではない。ビールが残り1/3になった頃に晩メシのメインディッシュを注文し、テレビを見るでなしとにかくマイペースでのんびり食べる。食べ終わったら、つまようじでシーシーしながら、残りのビールを飲みきって流し込み、しばらくテレビを見ながら食べた余韻を楽しむ……そうした比較的高年齢のヒトって、なんてコトはない飲食店の遅めの晩メシ時に居たりするでしょ。最近、そうした人たちの密かな幸せ感が分かってきた、というか、そういう年齢でもあるわけだけどね。ただね、そういう“なんてコトない飲食店”というのが、自分の身の回りにホントに少なくて。今は、福岡に出張取材のときに見つけた中華屋さんしかなくて、しかもそこは土日がお休みだから、平日の夜は必ず行くことにしている。そこでのメインディッシュは“ソース焼きそば”。僕の好みにピッタリの焼きそばなのだ。

さて、編集部の経理のお姉さん・門脇サンは毎日片道50キロ/往復100キロの通勤路を、SRで楽しげに通ってくる強者。「サイドバッグに缶バッチつけました!!」となぜだが大喜びです。