“こなれ”たメンテナンスにはほど遠い。SR FI編。


締め切りが終わり、ずっとやろうと思っていたFフロントフォークのオイル交換とステムベアリングのメンテナンス。Fフォークのオイル交換は今回で3回目。交換作業もその後の油面設定&突き出し(+25cc/突き出し20mm)のセッティングもようやくスムーズにできるようになりました。おまけに初めてのステムベアリングのメンテも丁寧に作業することで無事クリア。7万キロ近く走行してますが、ベアリングにもボールレースにもガタや打痕はなく大量グリスアップでその後の走行も問題ナシ! まぁ今後また5〜7万キロ走ることを思えば、これまでの走行距離も考慮しアンダーブラケットまで外したついでにベアリング等は交換してもよかったのですが、メンテナンスの勉強&練習として、組んだ後、不具合があればまた作業しよう! というコトで、今回は状態を見た上でグリスアップをし再度組み付けました。

 

ところが!? せっかく全て無事終了……という一歩手前でトラブル発生! 配線を繋ぎなおし、エンジンをかけようとするとウンともスンとも言わない。というより、キーONにした際に聞こえるフューエルポンプからの「ピー」という音が聞こえない!? 何度も配線図を見直し繋ぎなおしても直らない。インジェクションSRは電気系統にトラブルがあると、スピードメーターに付くエンジン警告灯がそれぞれのトラブルの種類を知らせる点滅の仕方をするのですが、チェックするとゆっくり2回、その後間隔を空けずに4回の点滅。早速マニュアルで調べると、故障コード24の場合、復旧するにはエンジン・ストップスイッチをOFF→ONにする、と。言われるがまま……じゃありませんが、半信半疑でキーON状態でストップスイッチを一度OFFにし、再度ONに。すると、何もなかったように無事フューエルポンプが作動しことなきを得ました。

 

てっきりヘッドライトケース内に配線を収めるときにフューエルポンプ系統の配線を傷つけ断線させてしまったと思っていた僕は、何度も何度も配線を繋ぎ直したり、怪しそうなところを切ってギボシで繋ぎ直したりと……色々やった挙句にお手上げ、そしてようやくマニュアルのトラブルシューティングを見たワケですが、もっと早くに見ていればよかったハナシ。トラブルの原因は手前での僕の配線繋ぎ間違えのようです。インジェクションのみなさん、何かあった際はまずエンジン警告灯のチェックが一番最初です。お気をつけください。

 

まだまだ”こなれ”たメンテナンスにはほど遠い……というわけで、無理やりですが、“こなれ感”を特集した最新号は絶賛発売中ですよ!