[KZ1000]“大人カワサキ” Let the good times roll ♪

1976年のヨーロッパ向けカワサキZシリーズのカタログ。雰囲気抜群の写真の中でもひときわ“大人感”を醸し出すのは、オートバイとヘルメットのカラーを統一しているから!?

上のカタログ写真は1976年のヨーロッパ向け(左がZ900で右がZ750T→Z400RS!?)ですが、アメリカ、ヨーロッパ問わず、当時のZシリーズが標榜していた大排気量車に乗る大人感、憧れますね〜。KZ1000に乗り始めてからネットで掘りまくり、’70年代後半のZ関連のカタログ画像はほぼほぼ手に入れましたが、これがどれもジェントルなモノばかりで参りました。その際、無謀にもドイツのZ-Clubに「写真送ってくれ」とメールまでしましたが、こちらは残念ながら返事をもらえずじまい…。

 

おそらくZシーンの中では40年間忘れられた存在だった’77〜’78KZ1000純正の“2本出し”マフラーですが、いま見るとZ1/Z2系の4本出しより2本出しの方がスマートな大人感を感じさせるから不思議です。’77〜’78KZはそのほとんどが集合菅や4本出しに変更している個体ばかりだし、その後のMkIIもやはり集合菅が多数派。Z屋さんに聞いても「’77〜’78KZの2本出しマフラーは昔は捨ててましたからね(笑) いまや逆に貴重なパーツですよ」と。たしかに一昔前のZ系の雑誌を見てると、「’77〜’78のKZ1000はカスタムベースに最適」なんて書いてありますからね。いつかKZ1000 & KZ1000 MkIIの2本出し純正ルックだけのミーティングでもやりたいもんですね。

こちらは1970年のダッヂ・チャレンジャーのカタログの表紙。高級でラグジュアリーなデザインとスポーツモデルとしての性能を併せ持ったチャレンジャー・シリーズのカタログは、登場する男女のファッションも含め、まさに都会的な大人の趣味性を伺わせる雰囲気。[上]のZの雰囲気も狙ったイメージは同じだったんじゃないでしょうか!?

1960年代後半〜70年代にアメリカで流行したマッスルカーなんかにも通ずる、ちょっと高級志向な大人の趣味性とでも言いましょうか。当時の海外でのカタログを見るたびに、いわゆる「Zと言えば…」な日本の不良イメージとは違う新鮮なカワサキZの世界を発見できた気になり、見つけた時は相当興奮したもんです。目指すは“男カワサキ”ではなく、“大人カワサキ”。当時モノのカタログと言えば、あまり見かけない車両ですが、Z750TWINシリーズのカタログもまた良いのばかりなんですよ。それはまたの機会に。ちなみに僕は集めた(といってもネットから拾い集めた画像ばかり)当時のカタログ画像を几帳面に1ページ毎プリントアウトしファイリングしてるため、見たいときに雑誌をめくるように楽しむことができます。

…なんて気分を盛り上げてると、今夜もKZで家に帰るのが楽しみになります。


ちなみにタンクと同じカラーリングでヘルメットまで塗装した元ネタは、上の1976カタログ。カワサキに関わらず、当時はヘルメットカラーとオートバイのカラーを揃えてるカタログって割と見かけますよね。純正至上主義ではありませんが、やっぱり大切にしたいのは当時の海外での“メーカー純正感”

 

1976年Z1000(ヨーロッパ向け)カタログの中の1シーン。じつにジェントルであります!

[上]のカタログ風に撮れた2年前の箱根での1カット。う〜んマンダム!!

 

 

「カワサキ〜♪」「グッドゥタ〜イムズロ〜ル♫」


Grateful Dead版「グッドゥタ〜イムズロ〜ル♫」
’80年代後半から’90年代初期のデッドサウンドは、ブレントのキーボードとジェリーのギターがキラキラ光り始めたかのような音色が特徴のひとつで、浮遊感たっぷりで気持ちよくなるライブ音源ばかり。夜中の高速を走りながら聴くとまた最高です(4輪)。

 


というわけで、エンジンもキャブも仕上がりあとは走るだけのKZ1000。まだまだ“Z2年生”ですが、勉強しながらあらゆる視点で「大人カワサキ」な世界を追求していきたいと思います。