僕のKZ1000のリア周りはスイングアームからブレーキシステム、ホイール、スプロケットと、’80年代のKZ1000 Jシリーズに変更してあります。Z系に詳しいヒトならひと目でわかる違いですが、’77-’80年のKZの大きな純正キャリパーから’81以降のJ系に採用された小さなキャリパーが付けたかった……という、このKZ1000を組んでくれたメカニック、イトーさんの好み。
ちなみにZシリーズでリアブレーキがディスクに変更されたのは’77年のKZ1000から。そしてイトーさんというのは、アメリカはオハイオにあるジョニーズ・ビンテージ・モーターサイクルで30年近く(以上!?)メカニックをしているYASさんの親友で、Z1のレストア5年待ち!? な超多忙な敏腕メカニック。
見えにくいですが、J系の小ぶりなキャリパー周りの軽快さはまるで別物。センス良いですよね。
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で、数日前から急にリアブレーキに違和感。信号停止の最後の極低速時に、時折「コココココッ」という振動がブレーキペダルから足に伝わってくるのです。その振動はまるでABS付きブレーキのABSが作動した時の踏み返しのような振動でかなり動揺しました。
ピストンシールがへたり、ピストンが戻りきっていないのか!? はたまたなんらかの原因でブレーキが引きずり気味で、この気温とともに異常に熱をもちディスクローターが歪んだ!? などなど……何かあると、大体大げさに勘ぐってしまい、ディスクローターも交換なら「ン万円か〜」と、数日暗い気持ちでイヤな想像ばかりしていましたが、フタを開けてみれば、なんのこた〜ない、ブレーキパッドがもうアウト!! で、さらにブレーキフルードもほぼほぼ枯渇という!? 超体たらく。
よくあることですが、知った気になってエラそうに難しく考えた自分がホント嫌になりますね。もう反省を通り越して自分にがっかり。
というわけで、ブレーキパッド交換ついでに、ピストンシールを始めゴム部品もリフレッシュしました。
こちらが交換した部品。ピストンシールを触るたびにピストンシールの働きがにわかに信じられない気持ちになりますが、ものすごい働き者の輪っかです。ピストンシールについては以前のSRブレーキキャリパーOHブログをご覧ください。
前回は「ディスクローターへの攻撃性が強くない」がウリのDAYTONA製赤パッドでしたが、今回は純正のブレーキパッドにしました。その理由は想定以上に減りが早かったから。でもディスクローターへの攻撃性が強くない……という意味ではその通りだったんでしょうね。
キャリパーを組み付け、新しいブレーキフルードを入れてエア抜き。最後にキャリパー周辺に飛んだかもしれないブレーキフルードを水洗いして完了。気持ちいいタッチのブレーキに戻りました。もちろん違和感の原因=振動もなくなりました。誌面でもブログでも事あるごとに言っていますが、街乗りもスポーツ走行もリアブレーキが主体。リアブレーキの効きやタッチは重要です……って、もうエラそうに言えませんね(笑) 気をつけます。
J系のブレーキキャリパー、ピストンが入る部分の「まる」に大好きなDEADステッカーがぴったり! これまた嬉しいお気に入りです。
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