2月下旬に約一週間、制作中のメグロ100周年記念本の取材・撮影で関西〜西日本方面へ出張へ行ってました。今回は主役でもあるカワサキのニューモデル、Meguro S1の撮影を奈良と大阪で予定していたので、カワサキさんから借りた広報車をハイエースに積んでいきました。水曜日の夜中に東京を出発し、木〜金の2日間はS1の撮影。土曜日は岡山、日曜日は広島、月曜日は同じく広島の福山にて、そして火曜日は再び大阪、最終日の水曜日は和歌山という予定。
ストバイ時代からバイクでの出張でも道の駅でテント張ってましたが、今回も週末が3連休だったこともあり3泊は車中泊。週末のホテルは高いし埋まってるしで、車中泊の方がよっぽど快適ですが、それ以上に楽しみにしていたのは、冬キャンプ用に新調したシュラフの寝心地と各地の銭湯でした。
こちらは広島取材前日にお邪魔した尾道にある銭湯、栗原温泉。ハイエースだとちょっと躊躇するような路地を入っていかなければいけませんが、雰囲気抜群でなんと駐車場完備! 番頭のヒトが同世代くらいだったので、歴史を引き継いだのかもしれませんね。脱衣所も浴室も、そしてシャワー等の蛇口の作りも、いつも締め切り中に入る編集部近所の銭湯よりもさらに年季が入った作りで最高でした。
翌日は福山市で見つけた創業から60年以上経つ「だいご湯」。水風呂に行くにはサウナの中を経由しないといけない、不思議な作りの銭湯で、こちらも初見の蛇口に始まり少し小さめな浴槽等、心まで温まる最高の風呂でした。
この日は特典付きで、だいご湯から歩いて5分の場所にあったこれまた雰囲気抜群の町中華で夜ご飯をいただけたこと。なんとこの「まごころ」も創業50年近いとか。すでに出張4日目。定食的な野菜が欲しくなるとき。まごころ定食でエネルギー補給できました。面白かったのは、インスタのストーリーズにまごころを写真をUPしたら、ミュージシャンでトラ乗りの石原顕三郎さんから「オレも前に行ったよ!」と連絡をもらったこと。懐かしい昭和の安らぎを求めるクラシックバイク好きも多いですよね。
ハイエースはスタンダードサイズですが、S1やSRくらいならサイドスタンド側にバイクをギリギリまで寄せたら、オトナ一人が寝るスペースは確保できます。とはいえ、荷台はただの鉄板。ちょうど2回目の寒波がやってきた週でもあり、めちゃくちゃ冷えるので、寝床はウレタンマット+ブランケット×2+エアマットで万全を期し、新調した快適温度マイナス6度設定のモンベルの化繊シュラフに、シーツ+シュラフカバーも重ねました。初日の岡山では起きたら車内に干していたタオルが凍っててビビりましたが、凍えることもなくぐっすり眠れましたよ。
福山では1970年にクローズアップした旧車博物館、F6ミュージアムに立ち寄り、その帰りには府中焼きというご当地のお好み焼きにもありつけられ、仕事以外にもとれ高があった出張でした。