“道具”としてのサイドバッグ考。


スタンダードサイズのSIDE CARGO PACK。これが僕らが最初に作ったバッグです。いまでこそラージサイズにタンクバッグにシートバッグとランナップを広げていますが、最初にサイドバッグを作った時は「販売する」という意識はそれほどありませんでした。昨夜ひょんなことからそんなことを思い出したので、サイドバッグ(というかオートバイにおけるバッグ)についての僕らの考えや立ち位置的なことを少し書いてみようと思いました。


編集部近所に、都内最安で知られるスーパーマーケットのオーケーストアができたのは数年前。なんでもかんでも地元のスーパーよりもほんとに安いもんだから、いまでは我が家のお酒を筆頭に、どこで買ってもクオリティが変わらないナショナル製品は、月に何度か通勤ついでに家まで運んでいます。で、ちょうど昨夜は6本パックのビール×2とトマトジュース1ダースを連れて帰る日でした。

ビール12本+トマトジュース12本+いつもの荷物で、バッグはパンパン!!

重さにして約1キロ以上あるモノが3つ。それぞれ単体ではさほど大きくないため、スタンダードのサイドバッグに入れて帰ることにしたのですが、重量は合計するとおよそ5キロ以上。実際にサイドバッグにひとまとめにして持ち上げてみると、思わずショルダーベルトの付け根(縫い目)は大丈夫か? と心配になる、なかなかの重さでした。

まぁもちろん、まったく問題はありません。というか、SIDE CARGO PACKならもっと重たくても大丈夫でしょう。それくらいの耐久性を見越して職人さんと作っていますから。

で、話を戻しますが……こうした部分こそが、僕らが「自分たちでサイドバッグを作ろう」と思ったきっかけだったのでした。

 


もうかれこれ10年以上前のハナシになりますが、当時取材へ行く時は編集部員が各々リュックやメッセンジャーバッグ等、好きなバッグを背負い、その中に一眼レフカメラを含めた取材道具を入れて走っていました。一眼レフのボディ+レンズ2本が標準装備。フィルム時代もデジタルになってからもカメラのボディ自体の重さはさほど変わらない印象でしたが、背負って走るとなるとまぁナカナカ重たいんです。30分〜1時間程度であれば許容範囲ですが、長距離移動となるとその重さはズッシリと肩に響き疲労も相当なものでした。

そこで市販されている片方掛けのサイドバッグを使い始めたのですが、往復2時間ちょっとの取材から戻ってくると、バイクと繋ぐベルトの根元部分がほつれ始めていました。「初日で!? たった1回の使用でこれか!?」と唖然としたのを覚えていますが、日本のメーカーだったとはいえ、リーズナブルな品物で生産は中国。MADE IN CHINAを否定するというよりは、作ったメーカーサイドの“オートバイ乗りに対する”配慮の足りなさを痛感させられたのでした。しかし当時は(今もですが……)片方掛けのちょうどいいサイズのサイドバッグ……しかも安心できる丈夫さを確保したバッグは一切ありませんでした


昨夜、当たり前のようにビール&トマトジュースをバッグに入れていてそんなことを思い出したのでした。何が言いたいかといえば、バッグはあくまで“道具”だということ。

僕らも作る以上は……と、丈夫であることは大前提に、クラシックなオートバイにも似合う風合いを検討し、安っぽくならない素材を選定し、さらにオートバイに装着した状態でサマになるバッグの存在感にも注意を払いました。つまりは“仕上がりのたしかさ”。そうしたことに徹底してこだわりましたが、それらはあくまで重要なポイントではあってもメインテーマではありませんでした。

SIDE CARGO PACKの第一義は、「道具としてちゃんと使えるか」、そして「道具として使いやすいか」でした。その道具とは、オートバイ乗りがオートバイで使うバッグとしての道具。


脱着しやすい汎用性と、その汎用性からは想像もつかない丈夫な作りと耐久性。なかなか伝わりずらいアピールポイントですが、我がSIDE CARGO PACKが使えば使うほどクセになる理由はそこにあります。

旧車やクラシックテイストのオートバイの人気が高まっているここ数年、少し気になっていたのは、世間の、オートバイ用のサイドバッグを選ぶ基準が「クラシックな風合い」と「価格」だけ……だということでした。要するに、主観的な「カッコイイ」と「安さ」だけ。でも、“道具”を使う楽しさや、自然と“道具”に愛着が湧いてくる満足感は、そうした表面的な部分からはなかなか得られるものではありません。


見た目はもちろん大事です。使えりゃなんでもイイじゃん、だなんて微塵も思いません。でも、“道具”として便利だなぁ、そして頼もしいなぁと思いながら日々使っていると、いつしかそのサイドバッグは自分のオートバイに似合って見えてくるものなのです。そして自分のオートバイライフにとってなくてはならない頼もしい存在になってきた頃、サイドバッグをつけた状態が、“自分にとって”カッコイイなぁと思えたり、良い雰囲気だなぁなんて思えたりしてくるのです。

やっぱりオートバイ用バッグの基本はサイドバッグ。ALLDAYS ROADSIDE™️のSIDE CARGO PACK(STANDARD) は、そんな気持ちにさせてくれるサイドバッグです。

 


[SPRING SALE]だから宣伝しているワケではなく、その魅力の本質をこの機会に一人でも多くの方に知ってもらいたいと思っています。だいぶSOLD OUTしてしまいましたが、SIDE CARGO PACKはまだまだ健在な[SPRING SALE]は明後日16日までですよ。

 

SIDE CARGO PACK、バイク以外でもけっこう気に入っているんです。


今日の東京は一日中雨。大して急ぎの用事もないため、こんな日は運動不足を解消すべくせっせと電車通勤しています。編集部がある世田谷の三宿という場所は、最寄り駅が遠いちょっとした陸の孤島的なところでもあるのですが、普段まったくといっていいほど歩かないドアtoドアなバイク通勤者にとってはそれがかえってありがたいと、えっさほいさと歩いています。

電車通勤やクルマでの打ち合わせ等で重宝しているのが、じつはスタンダードサイズのSIDE CARGO PACK。つまりバイクでも電車でもクルマでもいつも同じバッグなのですが……それはさておき、何が気に入っているかといえば、ショルダーベルトの長さを自在に調節できるところ。


我がSIDE CARGO PACK、モチーフにしたのは1960年代の米軍ARMYバッグ。筒状のバッグを折り返すことでフラップ(蓋)の役割を果たす構造や、正面の二本のベルト等、基本的な作りは踏襲していますが、その元となったARMYバッグの最大の特徴は、持ち手となるベルト(SIDE CARGO PACKのショルダーベルト)部分が[上の写真]くらいの長さしかないということ。


写真のように肩にかけた場合は脇にジャストフィット、手で持っても長過ぎず持ち運びしやすい絶妙な長さで、これはこれで使いやすくさすが軍モノだなぁなんて感心させられるのですが、ならばと、電車通勤やクルマでの打ち合わせの時にはSIDE CARGO PACKのショルダーベルトを短く調節し、軍モノよろしく使っているワケです。こうして使うたびに思うことが、“こんな感じ”で使えるバッグって意外と少ないということ。

若い頃ほどファッションに敏感じゃなくなったからか、普段バイクだからなのか、歩く時にどんなバッグを持てばいいのかワカラナイ……なんて最近とくに感じています。 それほどたくさん荷物があるわけじゃないからリュックを背負う気にはなれないし、かといってメッセンジャーバッグ等の斜めがけもなんだか若々しいなぁ、なんて。

つまり、バッグを新調しようと思っても何を選べばいいのかワカラナイし、そもそもさほど買う気もない。そんなとき「米軍ARMYスタイルで持つSIDE CARGO PACK」がばっちりハマってくれたのでした。当時の軍モノ的なラフなイメージは服装を選ばないというか、ファッショナブルじゃないところがむしろちょうど良く、なによりもさっき書いたように肩にかけても手で持ってもヨシな使い勝手がなんともシックリくる。

バイク用8割、歩きの時用2割。この使い方はほんとにオススメ。そして懸案の「バッグどんなの持てばいいのかワカラナイ」問題が解決してくれてスッキリなのです。ちなみに合皮素材なら雨の日にもバッチリで、意外とスーツスタイルでもイケる? なんて思ってしまいます。

 


SIDE CARGO PACKの合皮ver.もまだ在庫豊富な[SPRING SALE]は今週土曜日まで開催中です。この機会にぜひ!!

 

SPRING SALE、たくさんのご注文ありがとうございます。& まだ継続中ですよ。


3月1日正午からスタートした[SPRING SALE]

 

おかげさまでご好評いただき、すでに多くのアイテムがSOLD OUTしてしまいました。ありがとうございます。週末のご注文分はすべて本日発送いたしました。ご注文いただいた皆さま、到着までもうしばらくお待ちください。


さて、どれもが基本的に「旧車にも似合う」クラシックテイストがコンセプトだからか、サイドバッグでもタンクバッグでもやはり帆布が人気です。というわけで、現在かろうじてセールカート内で生き残っているのは合皮のタンクバッグとサイドバッグ。そこで今日はカラーパイピング・バージョンのタンクバッグについてひとこと。

 

 


生産当初から、どちらかというとスローペースな動きだったのが写真の[赤パイピング]モデル。Streamline-THE TANKBAGのモチーフは、ラグビーボール形状で人気だった日本のオートバイシーンの元祖タンクバッグ、CORONA TOURING BAGのラグビーボール型タンクバッグですが、当時モノは現存数が少ないのか、これまでに旧車ミーティング等で数回しか実物に出会えたことがありません。しかしながら、その数少ない機会の中でもっとも多く出会ったのはじつは[赤パイピングver.]でした。


ALL BLACK、白パイピング、赤パイピングの3ラインナップが並ぶと、一番人気は「黒」そして「白パイピング」と続きますが、じつは僕らの隠れたオススメは「赤パイピング」。まぁシックなタイプから動くのはカバンに限らず定石ですが、この赤パイピング、派手かなぁ……なんて心配はじつは無用。意外といいアクセントになってくれる上に、そうした歴史を知れば知るほど、そのクラシックテイストに満足感が増す不思議な一品です。

オートバイのカラーとはもちろん、帆布のサイドバッグとも相性も悪くありません。というわけで、40% offのこの機会をお見逃しなく!! ぜひご検討ください。

 

 

 

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