やっぱり好き嫌いがわかれる!? 帆布サイドバッグのワックスコットン化。経過報告。

合計3回のワックスにより陽に当たるとややテカりだいぶ目も詰まってきたオモテ面。

以前のブログで紹介した帆布サイドバッグのメンテナンス、というか改良。ワックスコットンJKTのリプルーフにヒントを得て、帆布サイドバッグの耐久性&防水性UPを企みフェールラーベンの固形タイプのワックスを塗り込み、日々使用しながら経過観察をしています。


そもそもは実験のため3ヶ月ほど付けっ放しにし色褪せてしまったサイドバッグの褪色軽減を目的に、いい意味での使い込んだヤレ具合と経年変化を楽しむべくワックスコットン化しているワケですが、今年10月にスタートしてオモテ面は合計3回ワックスを塗り込みました。ワックスコットンJKTと同様、サイドバッグも裏地が付いているため内部へワックスが侵入する心配はありません。ですが、ワックスコットンJKTのようにそもそも糸にワックスを染み込ませた生地で作られているわけではないため、なかなかスムーズにワックスコットンJKTのような風合いにはなりません……いや、そもそもなるのか!? というギモンもありますが。

ワックス3回施工後。

ワックス無施工。

ワックス施工部分は縫製糸のあいだにもワックスが入り、生地もだいぶ目が詰まってきて独特のゴワつき感も出てきました。陽が当たると鈍くテカる感じもまさに「コレコレ」という風合い。ワックスコットンJKT好きならわかってもらえる、この鈍くテカる風合い……ですがワックスコットンJKTが苦手なヒトにとってはやっぱり不潔感でしかないのかもしれません(笑) お好きな方にはオススメです。

 


ワックスを入れた部分はわずかにベタつき、生地感としては固くなった印象。海外製の高いオンスのワックスコットンを使用したバッグなんかに近づいている風合いで、現時点ではネライどおりな感じ。まだ見える部分というか、雨がかかるオモテ面だけですが、だいぶワックスが浸透し始めていますので、少し抜けてきたら次回はワックスコットンJKT用のリプルーフ・オイルを入れてみようかと思案中です。


そうそうリプルーフ用オイルといえば、現在なぜか市場で枯渇中。いつも渋谷にあるBARBOURの路面店で購入していたのですが、残念ながら閉店してしまったのでオンラインショップをチェックするとここのところSOLD OUT続き。で、ネットでは軒並み価格高騰中。そのうち入荷するのでしょうけど、なんだか心配なので近所でPOP UP SHOPをやっていたdubarryでオイル缶を2缶を購入しました。

では、サイドバッグのワックスコットン化についてはまた続報が入り次第お届けします。

クラシック系のオートバイには定番のオリーブドラブはもちろんハマりますが、主張しすぎないブラックも似合いますよ。

ちなみに明日9日から年末謝恩SALEを開催しますが、スタンダードサイズのSIDE CARGO PACKの帆布ブラックはSOLD OUT次第、一旦終了いたします。検討されていた方はぜひこのSALEでお買い求めください。

 

 

色褪せた帆布は、手入れでさらに愛着が湧く!? サイドバッグ・メンテのススメ。


実験のため3ヶ月ほどずっとオートバイに付けっ放しで使用していたSIDE CARGO PACK(ブラック)。相当な日数をかけないとここまでなりませんが、日光がいつも当たる部分はどうしても色が褪せてしまいます。もちろん、使い込んだヤレ感を楽しむ上ではそのままでもいいのですが、帆布ならではの手入れを楽しむのもおすすめ。


というわけで、紹介したいのがこちら。フェール・ラーベンのグリーンランド・ワックス。数年前にサイドバッグの手入れでも紹介しているコチラは、スウェーデンの老舗アウトドア・メーカー、フェール・ラーベンの60/40クロスのマウンテンパーカ等に塗り込むためのメンテナンス・グッズで、塗り込むことで防水性と生地の耐久性をUPさせるモノ。

いわゆるブリティッシュ系オートバイ乗り御用達、ワックスコットンJKTのリプルーフと基本的な仕組みは同じ……なんですが、フェール・ラーベンのワックスはパラフィンと蜜蝋をミックスした固形タイプのため、バブアーやベルスタッフの“溶かして”使用するワックスのようなベタつきはなく、作業も楽チンなのが魅力。

 


作業は固形せっけんのようなワックスを直接ゴシゴシと塗り込み、ドライヤーで溶かしながら生地に馴染ませるだけ。写真のように真っ白になるまで塗り込んでも、ドライヤーで溶かしてみると、一回ではさほど変化を感じない程度なので、安心して作業を進められます。


正面から見て、左サイド部以外を作業した写真がこちら。色の褪せ具合やワックスの塗り込み具合にもよるので、回数は参考にしかなりませんが、3回の塗り込み&ドライヤーでこの状態になりました。


さて、残る左サイド部にワックスを塗り込みます。今度は1〜2回で済ませられるように、[写真↑]のようにワックスの“塊”ができるまで塗り込んでみました。


そして仕上がった状態がこちら。いかがでしょうか?

 

 

■BEFORE■

■AFTER■

色褪せの軽減はもちろんですが、ワックスを塗り込むことでコットン生地の目が詰まりますので、多少の撥水効果も期待できます。当然、バッグにはしっかりとした裏地が付いてますので、内側にワックスが染み出ることもありません。

そして楽しみなのが、ここからまた使い込み、さらにワックスでメンテを繰り返すこと。帆布やコットン素材はどうしても色落ちや色褪せは避けられませんが、メンテ次第で別の表情も楽しめると思うとやはり魅力的です。

注) ワックスを塗りこんだ部分の生地は、わずかに厚みが増しハリも出ます。帆布特有のクタッとした感じとは若干、変わりますのでご注意を。とはいえ、そのハリも新品に戻った!?……と思えば気にならない程度。やはりそれよりも生地の耐久性が増していくほうが魅力的です。

 

今後さらに使い込み、ワックスが抜けてきたら再度ワックスによるメンテ。その昔、イギリスのモーターサイクリスト達は、手入れし着続けたワックスコットンJKTを子供に譲る……なんてハナシを聞いたことがありますが、オートバイ同様、長く使うことでさらに愛着も増しますからね。

ではでは、お試しを〜。

 

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