今日は茨城の太平洋岸にて海メグロ。


今日は茨城の太平洋岸にて海メグロ。

なかなかお目にかかれないジュニアシリーズS7とS8を、それぞれオーナーさんの貴重な話を聞きながら撮影してきました。天気も良くて、海も穏やかで、冬ならではな澄んだ空気のなか、空も海も雲もきれいでいい取材ができました。

写真はジュニアシリーズのS7。デザインだけ見れば、S5とS7がそれまでのジュニアシリーズとは少しデザインが変わりますが、S8でまた従来の“メグロらしさ”が復活したともいえますね。

時代背景をあれこれ考えながら、オーナーさん達と楽しいメグロ談義ができましたよ。メグロに限らず古くからたくさんのオートバイを乗り継いできたベテランのオーナーさん達のコトバを聞くにつれて、少しずつメグロ の輪郭が見えてきましたよ!

そして今日もお言葉に甘えて2台とも試乗させてもらいました。感謝です。


茨城からの帰り道、思わず二度見する抜群のデザインのガソリンスタンドを通過。慌てて引き返してしまいました。これまで見かけた昭和デザインのガソリンスタンドの中でもトップクラスの素晴らしいデザインでした。使わなくなったら事務所にしたいと思ってしまいました。

ではでは、まだまだメグロとWを巡る旅は続きます。

メグロとWをめぐる旅は続きます。


貴重なメグロZ型エンジンを撮影しました。
メグロオートバイのルーツといえるZ型といえば、先日やっとメグロZ型が登場した映画ゴジラ-1.0観ました。けっこう登場シーンありましたね。若い頃は映画やドラマにバイクが出てくるだけで嬉しかったなぁ…なんてことを思い出しました。
ちなみに別日に撮影した2枚目のZ型は、その映画登場車両でした。
メグロとWをめぐる旅はまだまだ続きます。

 

メグロとWを巡る、長くて深い旅へ……


これは1937年に誕生した目黒製作所の第一号モデル、OHV単気筒500ccのZ97型の貴重なオリジナルのカタログです。先日、戦後に生産されたZ97型の後継、“Z型”を所有するオーナーの方よりお借りした貴重な資料です。


こちらがそのZ型。各部に改良は加えられたものの、ガーターフォーク+リジッドフレームにOHV単気筒500ccという構成は共通。その後、500シングルのZシリーズ、250シングルのジュニアシリーズが目黒製作所のメインラインナップとして展開され、1950年代後半に650/500ccの2気筒モデルも生産し、それが現在に続くカワサキWシリーズの源流となっていくのでした。

 


こちらは1960年代に登場したジュニアシリーズの末弟、OHV250cc単気筒のS8。目黒製作所として生産された最後のジュニアシリーズで、カワサキとの業務提携後に登場した250SGは、メグロの名はあくまで車名として付けられたカワサキ主導で生産されたモデルでした。このジュニアシリーズが1992年に登場したエストレヤの源流です。

 


こちらは昨年暮れに発売されたカワサキMEGURO S1。2021年にMEGURO K3が登場した際にもじっくりと考えながら本を作りましたが、メグロとWには、根底の部分で大昔から現在まで共通する何かがある気がしてなりません。エンジンの構造が違うだの、素材やカタチが違うといったことは枝葉末節なことで、もっとその手前にある、オートバイとしての芯を貫いている何か……。11月にS1に試乗し、先日その源流にあたるS8にも試乗しましたが、その気持ちは強まるばかり。

手前は1950年代中盤に登場したプランジャーサス仕様のジュニアシリーズS3。奥がS8。


というわけで、年明けからメグロとWを繋ぐ光を探す、長くて深い旅に出発しました。お楽しみに。

 

 

 

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