[7/31 立ち読み動画公開!!]ニュームック『オートバイ・メカニズム真価論』7月31日発売。

 

■オートバイ・メカニズム真価論
’80年代の技術用語から読み解く、“最深”二輪技術用語解説。

戦後、1950〜’60年代にその基礎を築いた日本のオートバイシーンは、ご存知のとおり’70年代、そして’80年代に入ると、飛躍的に成長・進化しました。とくに’80年代に入ってから登場した数々の新技術には、懐かしい響きの用語もたくさんあります。

DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)じゃありませんが……RFVC/TSCC/YICS/EXUP/SACS/YPVS/YEIS/ATAC/SAEC/ANDF等々、エンジン、とくにシリンダーヘッド周りに始まり、吸気系に排気系、さらには冷却方法、そしてサスペンションの減衰機能に至るまで、それはもうたくさんの新技術が誕生し、そのどれもがニューモデルの“ウリ文句”として4文字アフファベット化されていた時代でもありました。

バイクブーム時代の懐かしいキーワードのようにも感じる当時の新技術用語ですが、その本当のトコロを知っているか? と問われればなかなかムズカシイという音が本音。ですが、じつはしっかり解説・理解していくことで、それ以前からあった基礎技術をも深く学んでいくことができるのです。

エンジンに車体、そしてハンドリングまで……本誌では加熱する世界GPレースとともに試行錯誤、紆余曲折を繰り返した1980年代の日本のオートバイシーンを、「技術進化をテーマ」に、エンジン編/車体編/ハンドリング編と区切り、さらに時系列に整理・解説することで、激動の1980年代の日本のオートバイシーンをあらためて立体的に理解することができます。

大切な趣味として楽しむオートバイ。そのオートバイ技術に対する造詣を深め、オートバイ談義のネタのひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

↓ 立ち読み動画。ぜひご覧ください。

 

 


■Part.1 Think about ENGINE
僕らが乗るオートバイのエンジンは、すごい技術のかたまりだった。

レシプロエンジンの基本から、2ストロークと4ストロークの違いをしっかりとおさえてから、1960年代以降の国産オートバイのエンジンの進化を4ストローク編/2ストローク編の二部構成で紐解きます。4スト編では、「4ストの要は“バルブ周り”」に始まり、「時代の必須命題、多バルブ化」、そして「より良い燃焼室形状とバルブの関係」からホンダのエポック、NRシリーズの“楕円ピストン”まで、まずは’70年代の技術革新をおさらい。そして’80年代初頭に注目された“吸気渦流=スワール”——「燃焼室の中まで見据える技術」からV型にジェネシスといった「エンジン形態の大きな変化」にも着目。またスズキが生んだ一風変わった油冷という「画期的な冷却システム」を、当時のマシンとともに振り返ります。

■登場マシン:ホンダCR110、CB450、カワサキZ1、ホンダSL250S、XL250、CB400T、カワサキGPZ900R、ホンダCB750F、ホンダXLX250R、ホンダNRシリーズ、ヤマハFZ750、スズキGSX400E、ヤマハXJ400、ホンダVF750F、VT250F、スズキGSXR750等登場。

 


続く2スト編では、「ヤマハから始まった技術革新」として、’70年代後半のYPVSにはじまり、ヤマハYEIS、ホンダATAC〜RCバルブ、スズキSAEC〜AETCまで解説。

’70〜’80年代にかけてのオートバイシーンで忘れてはいけないのが2ストローク。ヤマハから始まった2ストロークの技術革新は、1980年登場のセンセーショナルなRZ250で多くのユーザーにも知れ渡りましたが、WGPの世界では’70年代中〜後半から少しずつ始まっていたのでした。

YPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム)にYEIS(ヤマハ・エナジー・インダクション・システム)とヤマハが新たな技術で2ストローク・エンジンの可能性を広げると、ホンダはATAC(オートコントロールド・トルク・アンプリフィケーション・チャンバー)を、スズキはSAEC(スズキ・オートマチック・エキゾースト・コントロール)を開発。その後ホンダはRCバルブ、スズキはAETC(オートマチック・エキゾースト・タイミング・コントロール)と、ヤマハYPVSに追随。レースとともに成長し、技術として確立すると即市販車にも採用された時代。こうした技術進化を時系列に並べ、あらためて振り返ると、レースでも市販車でも、メーカーは、ライダーは、そしてユーザーは、「どんなパワー/トルク・フィーリングを求めていたのか?」が少しずつ見えてくるから面白い。自分には無縁だと思っていた時代の技術も、読み進めるうちにオートバイを楽しく、そして気持ちよく走らせるための研究・開発としてアタマに入ってくる不思議。面白いですよ。

■登場マシン:YZR500(ワークスレーサー)、RZ250RにNS250F、RG500/400Γ、NSR250R、RGV250Γ等。


■part.2
Think about CHASSIS
車体の進化を追いかけてみると、“剛性”というものが少し見えてきた…。

エンジンの性能や魅力を活かせるかどうかは“車体”次第。車体……とはつまり、フレームにサスペンションにタイヤのこと。というわけで、車体編でも1980年代の技術革新に入る前に、それ以前の「フレームの変遷」からスタートします。そして、そもそも「フレームに求められた“剛性”」について考え、いよいよ’80年代に突入。「新素材“アルミ”でのチャレンジ」では、時代を変えたスズキRG250ガンマ、ヤマハTZR250、ホンダNSR250Rのアルミフレームを解剖。続いて「スイングアームの軽量&高剛性化」に着目し、そして’70〜’80年代に誕生したエポック「モノサス化が生んだ技術」に迫ります。また当時ならではともいえる、「フロントフォークのアンチノーズダイブ」も丁寧に解説し、倒立フォークの誕生まで、“車体剛性”をテーマに時系列に振り返ります。

■登場マシン:ホンダCB72、カワサキZ1、GPZ900R、カワサキW800/650、スズキRG250Γ、ヤマハTZR250、ホンダNSR250R、RS250RW(ワークスレーサー)、ホンダVFR750R、ヤマハTZ350(市販レーサー)、RZ250、カワサキAR50、ホンダXL250R、スズキGSX750E、RGB500(ワークスレーサー)、カワサキZXR400等。


■part.3
Think about HANDLING
オートバイにとって、“ハンドリング”とは一体何のことなのか?

1980年代にエンジンや車体の進化と比例するように変化したのが、“ハンドリング”。素材も技術も発展途上。しかしエンジンのパワーは増す一方……そうした技術革新の中で紆余曲折したタイヤとホイールサイズのバランス。当時の主流(=時流)を振り返りながら、いま一度オートバイのハンドリングについて思考を巡らせるパート3。「フロントホイールの小径化(F16インチ)」から、「クイックと呼ばれたハンドリング」の真実、「16インチホイールの功罪」について考察し、いまに続く前後17インチの誕生とラジアルタイヤの進化に迫ります。

■登場マシン:ホンダNS500(ワークスレーサー)、ヤマハYZR500(ワークスレーサー)、スズキRG250Γ、ホンダVT250F、ヤマハSRX600/400、ホンダNSR250R、ヤマハTZR250

 

 



7月31日発売。
お買い求めは全国の書店またはAmazon等でお願いいたします。



 

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オートバイ・メカニズム真価論。


現在、7月末発売予定で新しいムックを作っています。タイトルは『オートバイ・メカニズム真価論』。エンジンから車体関係、そしてハンドリング構築に至るまで……’70年代、そして’80年代のバイクブーム時代には、2ストロークも4ストロークも次から次へと新しい技術を搭載したオートバイが登場しました。世代ではない僕からすると、細部にわたって見れば見るほど「まぁ豪華!!」の一言。毎年新たな技術が盛り込まれた新車が各メーカーから競い合うように登場し、終いにはその完成度はワークスレーサーと遜色ないチカラの入れよう。一度でいいから乗ってみたかった……なんて、若い頃にはまるで見向きもしなかった時代のオートバイが新鮮に見えるから不思議です。

というわけで、6月下旬頃から編集作業真っ只中のためブログ更新がおざなりですが……これまでにない体系的な!? 技術解説本になる予定ですのでお楽しみに。しかし本つくりのために引っ張り出したカタログ、どれも見ているだけで楽しくなります。


’77年に登場したHonda HAWKシリーズのカタログに出てた、3者3様的イラスト、なんだかカッコいいなぁ。というわけで、詳細はまた。お楽しみに!!

 

こんなデスクトップ・レーサーも出てきました。

 

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