沿道の木々が徐々に色ついたり、神社のイチョウとかがどんどん黄色くなっていくのを眺めながら、W3を走らせてると「秋がきた、秋がきた」などと、しっとり静かで幸せな気分なりました。スロットルもあまり開けずに、ブリブリッと言わせずにちょっとこもったコリコリコリッと言わす程度、回転も2000前後で走ってると、日差しもいくぶんか暖かく感じたりもしていた、そんな平和な秋の初めでした。
仕事机を少しだけ整理していると、思わず探していたものが見つかりました。ずっと以前に撮影サンプルでいただいた“バイクウォッチ”です。僕はハンドル周りにあまり何かを装着しない派ですが、この時計だけはずっと気になっていたのです。僕は真夏以外はグローブにガントレット(甲冑の籠手のように裾の長い)タイプを使っていて、オートバイで出かけてしまうと時間を確認するのが大変だったわけで、W650はメーターがデジタル時計を内蔵してるのでイイのだけど、W3には当然ないのでどうしたもんかいな?とずっと思っていたのです。いよいよ安い腕時計でも買って巻きつけるかと想ってた矢先にコイツが出てきました。
レイト商会の扱う“Aikoミニモトウォッチ”シリーズで、デジタル表示ではない針式のムーブメントが旧車のW3に似合うのもさることながら、じつはそれが収まるマウントケースの形状がW3のZ譲りの砲弾型メーターにもマッチしてるところが結構お気に入りなんです。お値段は6500円前後で、ネットで手に入ります。
そのほかにも、ガタが大きかったシフトチェンジのリンクをピローボール・ジョイントに換えてみたら、これまた無駄のない現代的なタッチに変わって具合が超よくなったり、本当に気分の良いW3になってきましたが、災難は突然やってくるもの!? このハナシはまた今度。