オートバイのラゲッジ・パッキングは通称“振り分け”のサドルバッグから始めたわけだけど、じつは前回紹介したタチバナUS ARMYチャレンジバッグ大(3本ストラップ)ではなく、小(2本ストラップ)からだった。大はずいぶん以前に使っていた経験上、普段使いでは大きすぎる気がしていたからだ。最初はオリーブドラブ(モスグリーン)の帆布バージョンから使い始めたが、そのうち自分は某映画の橋本功でもないのだから、雨水に強い合皮ブラックの方を使うようになった。
それから、似たようなサドルバッグは他にないのかな?とアレコレ探してみると、タナックスMOTOFIZZのサドルバッグを見つけたのだが、それはすでに生産終了。当時はタチバナも同じく生産終了していて、どちらも店舗在庫品がネットオークションに格安で出ていただけだった。H-Dやアメリカン向けのランドセルのように頑丈な革製の片側タイプばかり人気の時代で、フツーのオートバイや旧車に似合う“振り分けサドルバッグ”は全く人気がなかったのだ。
いずれにしろ、10年ほど前の話だ。その頃は、シバハラもまだラゲッジグッズにまるで興味がなく、普段から“振り分け”を使ってるのは都内で僕だけか、と思うほどだった……一見、重そうだというのだが、シッカリ荷物が搭載されていれば、荷物無し状態と変わらずキビキビ走れることに気がつくと、「どうせなら、新型新品を作っちゃいましょう」とか言い出し、ストバイ ・オリジナルのサイドバッグ計画が始まったのだ。