650RS W3の色について考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こないだ、箱根での片岡義男ムック発売記念イベントで、W3センパイのH田さん(仲間うちで“ケリー教授”と呼んでます)と話をしていて、ふとした疑問が湧いてきた……「彼のオートバイ、彼女の島」の中で、主人公・橋本コウが乗る650RS W3のカラーリングのことって出てたっけ? ひょっとして、後期モデルの青系、というのは原作にはなく、大林映画で採用されたW3のカラーということで、多くの人のイメージがそうなっちゃったんじゃない? 教授:いやぁ、どうだろう、ハードカバーの単行本には“アズキ色”って出てたような。 YAS;えーっ!?そうだっけ? 単行本持ってるけど内容は同じだから、読んでないよ。 教授:いやぁ、内容もちょっとちょっと変わってるんだよ……でも、自信ないなぁ。 YAS:こりゃ帰ってから確認しないとなぁ……というところで、その場は終わった。

編集部に帰って、早速確認しようと思ったら単行本版がなかなか見つからない。それからしばらく忘れていたのだが、今日ふと本棚を見ると、いろいろな本の影に隠れていた単行本のアタマが見えたので、引っ張り出して読んでみた。おまけに文庫本も出てきた。それで、確認したところ、こうなっていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭の、握り飯をほおばるコウとほうじ茶を差し出して写真を撮るミーヨの出会いのシーン

単行本は「黒を基調にしていて、タンクだけには、さらに赤と白が使ってある。」……もう、ダブワンファンならお分かりだろう、W3ではなくW1SAの純正カラーリングだね。

ところがだ! 文庫本では「濃紺を基調にしていて、タンクだけには、さらに赤と白が使ってある。」……むむむ、濃紺基調は後期モデルの青系、つまり教授のW3のことになるが、純正色としては青系には赤は使われていない。むむむ。青と白ならばバッチリなんだが……そこまで厳密論をするつもりはないけど、やっぱりW3乗りなのでオタクっぽい見方もしてしまう。いずれにしろ、ここらあたりの影響なのか、大林監督は後期青系を採用したのだろうか、いずれにしろ、後期アズキ系はかすりもしていないことがわかった。

ひょっとして、アズキ系(いわゆるマルーン)は、主人公の若いイメージに合わない…というところのような気もする。ただ、僕的には主人公のコウとほぼ同じ23歳の頃に見た、近所のお兄ちゃんのアズキW3にヤラれて以来、乗るならアズキ!と決めていたので、すぐ後に公開された映画を見ても全く揺らがなかった。まぁ所詮、色は好みのハナシだからね。

ちなみに、W3の色について、もうひとつ気になるのが、左右のダブルディスクブレーキのキャリパーに貼られている丸いシールの色……じつは僕のW3がアズキ色だがら、キャリパーも茶色になっているのかと思いきや、後期青系でも前期青系/橙系でも茶色のシールなのだ。むむむ。どうしてなんだろう?とね。青系に茶はないような気もするけど、Z1/Z2からの流用だから致し方ないのかなぁ。だったら、リプロにもある黒シールにしておけば全色にマッチするのになぁ、と思ったり。まぁ、色は所詮、好みのハナシだしね。

 

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