みなさんはオートバイに乗って、どこかへ出かけるとき、あるいは旅に出るとき、持ち物や荷物はどのようにしてますか?……僕の場合、生涯で最初のオートバイは中古で手に入れた黄緑の原付ロードパルだったので、ママチャリよろしく前カゴに学生カバン突っ込んで走ったものでしたが、オートバイ然としたフォルムのCB50に乗り換えるといよいよ困って、’70年代当時に流行り始めたアウトドア系アイテム、ウォークアバウトのDAY-PACKを背負って走ったものでした。今では当たり前すぎるリュック姿ですが、当時はタウンベストとともに最先端のオシャレ・スタイルでもありました。
ところが、いよいよ中型免許をとって大きなオートバイに乗り出すと、スピードも出るので風圧とかで何かを背負って走ることがわずらわしく思うようになって、大きくなった2人乗り用シートにゴムコードでくくりつけるようにしました。そして、その頃でき始めたオートバイ用品店を漁り、ご存じコロナのタンクバッグと無名メーカーの振り分けバッグを手に入れたものです。いずれにしろ、当時も黒の合皮かオリーブ色の帆布ばかりの世界でした。
そんなオートバイ用品シーンに革命をもたらしたのが“JTC城東工業”でした。ブルーやレッドを基調にしたコーデュラナイロン地を使い、タンクバッグも大きさや形の異なるものが展開されて機能や好みで選り取り見取りな状況になりました。バイクブームとバブル経済の真っ只中でした。以後、このシーンに現在の“タナックス”も加わり、今では豊富なバリエーションが展開されています。
ところが、こうした流れにおいて唯一姿を消してしまったのが“木綿の帆布”……ベトナム戦争で米軍が使用した軍用装備の払い下げ放出品を、当時のオートバイ乗りたちが流用したことで常態化したオリーブ色の帆布地バッグの風合いが、昨今の旧車・レトロ指向のオートバイにピッタリと考え、ストバイ・オリジナルとしてスタートしたのです。そしてこの度、オリーブ色の軍用イメージから脱却すべく、新たなシーンの幕開けとして提案するのが“ダークブラウン(コゲ茶)”の帆布地です。
“ダークブラウン(コゲ茶)”はこれまで革製品でしか得られない色合いでした。その色合いを木綿帆布で再現しようというものです。もちろん、機能としては帆布の風合いはオモテだけで、内側全面には高防水性能を誇るナイロンPVC地を使用しているので、軍用バッグなどのような、防水に適さない木綿帆布1枚地ではありません。サイズとしてはサイドバッグは前モデルよりマチ(奥行き・厚み)を1cm増やし、大きさを意識させない程度に増量を果たしております(タンクバックは従来どおり)。
いよいよ完成度も極まりつつあるストバイオリジナル・タンクバッグ&サイドカーゴパック(サイドバッグ)。“ダークブラウン(コゲ茶)”の装いも新たに新登場!! 違いのわかる大人の選択にぜひお加えください。
※詳しくは“web”ショップサイトをご覧ください。