大人の考察

オートバイのラゲッジ=荷物の積載について考察してみましょう……オートバイのラゲッジはどうあるべきか? カンタンな話、荷物はオートバイにどう積んだらいいのか?……正直なところ、そんなことまで考えた結果、ストバイ・オリジナルのラゲッジシステムでもあるのです。

昨今は、プラスチックのケースを車体に装着すること=リアシートの左右に装着する“パニアケース”、そしてリアシート後端に装着する“トップケース”に抵抗感がなくなってきたと思われます。これらプラスチックケースが日本で普及し始めたのは’90年代も後半になっtからのこと。それまでは、BMWもしくは国産車でもヨーロッパ向け輸出モデル、いずれも長距離ツーリング向けの標準/オプション装備ばかりでした。

それが2000年代に入ると、ツーリングの人気が高まり始め、汎用のプラスチック・ケースをあらゆるモデルに装着することが流行り始めたのです。それぞれの機種に応じたアタッチメント・ステーも作られるようになり、プラスチック・ケースの人気はl遊撃な高まりを見せたのです。中でも急激に普及したのが“トップケース”……ツーリングの荷物収納というより、オートバイを離れる際のヘルメット収納に、多くのユーザーが使用目的を見出しました。

ところが、原付をはじめとするスクーターならまだしも、フツーのオートバイ・スタイルの機種では事情は違ってくるのです……車体後端に取り付けたトップケースは、車体重心から離れれいる分、フロント側の荷重が抜けやすい上に横風などの走行風の影響も大きく、フロント周りの左右振れが起きやすいのです。

一方、昨今人気の250スクーターは、通常のオートバイと車格もスピードも同等ですが、重心が決定的に低いため走行風などの影響も受けにくく、車重要素が低く前後に長いのでリア側への偏り度合いも小さいので、トップケースのみの装着でも問題が起きないのです…‥オートバイを離れる際に“便利”だとしても、実際に走らせるとなるとその影響は大きく、多岐にわたるわけです。

そこでストバイトして、オートバイにおける荷物の積み方を考察し、そのノウハウやコツをストバイ誌面で展開して、読者ユーザーの啓蒙に努めてきました。ところが用品マーケットを見回すと、考えの間尺に見合ったバッグがなく、’70年代ユーザーのように米軍放出品のバッグ類を漁って使っていました。しかし’70年代ナム戦(ベトナム戦争)の放出品も少なくなり、手に入れづらくなってきていたのです。

…ならば、自分たちが必要とする用品=バッグを製作しようとなったのです。10年ほど前、米軍の“フィールドカーゴパック(FCP)”を参考にして製作した、ストバイオリジナル正式名称“サイドカーゴパック”なるサイドバッグを発売……大きすぎず小さすぎず、最低限ながら高い防水性、そしてオートバイに手軽に装着でき(基本的にサポートステー要らず)、外すとショルダーバックになる構造…などなど細かくこだわり、さらに使用する小物や金具も米軍のFCPを踏襲するべく取り寄せるなどコスト度外視の作りで、それはベース生地を含め、十数度マイナーチェンジを経て完成度が極まった現行モデルでも変わっていません……なので、お値段は決して安くないのですが、おかげさまでクレームはほぼ皆無、永くお使いいただけるのでリピーターは追加購入の方ばかりです。米軍放出品を参考にしましたが、その色や風合いではなく、そのヘビーデューティでシンプルな構造と効果を参考にしたのです。

オートバイの積載は重心(エンジン)に近く&できる限り低く……このコンセプトを忠実に守れるストバイオリジナル・ラゲッジシシテムなのです。

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