さてさて、正月からの課題でもあったヘッド周り(シリンダーヘッド〜ロッカーケース間)からのオイル漏れの修理も、全バラ&ヘッドのネジ山エンザート処理(by W1工房厚木基地・関根師匠)に始まって、1段1段新品ガスケットに丁寧に接着剤を薄く塗って重ねていって、ガスケットをしっかりツブすのに日数をかけるなど、ひとつひとつ時間をかけて丁寧にやっていったおかげで、快調に5月GW後のW1ミーティングを迎えることができました。
とはいって、じつは見た目の順調さはウラハラに、じつは4月に入る頃に、シリンダーヘッド〜ロッカーケース間からオイルが再びジワリと来て、秘かに1回やり直ししていたんです。ロッカーケースをシリンダーヘッドに締め上げる12本のボルトもトルクレンチの締まり具合も均等だったのに……ネジのモンダイは完璧にクリアしてるから、いよいよシリンダーヘッド自体が歪んでるのか? ソレ直すとなるとバルブやバルブスプリングを全部外して、ヘッド裏表を面研しなきゃの大手術じゃないかぁ?……落胆してても始まらないので、とりあえずロッカーケースを外してみると、失敗の原因のひとつが判明!! 液体ガスケット(通称“液ガス”)がナント、ガスケット紙を浸食してたんです!! 紙ガスを挟む場所には適さない液ガスだったようです。
気をとり直して、念のためにロッカーケースの下側(シリンダーヘッドと接する面)とタペットカバーを面研しておいて、「もー2度とやり直しをしないぞぉ!」と気合いを入れて、シリコン接着剤を使いながらロッカーケースを丁寧に積み上げてみると、見事!カンペキにオイル漏れも滲みも止めることができました。そんでもって、5月のW1ミーティングも関西方面取材も、僕のW3はトラブルもなく快調に走ってくれたワケなんです……でも、その後ある時に、それも正解ではなかったことに気づかされたんです。それは次回また。