ステップ荷重はどこ吹く風。2  マモラ…の続き

マモラからの続き—–皆さんの多くは、ハンドルが低いと速いバイク、という錯覚や勘違いをお持ちのようですが、ハンドルの高さは用途に合わせただけで、速いバイクはハンドルが高かろうが低かろうが、速いのです。そしてどんなバイクもシートから上は、乗り手の上半身と頭部だけ。基本のキの字。

E.ローソンだの三好礼子さんに目や心を奪われてはなりません。この両者に共通することは?—-オートバイに、シリ(尾てい骨)で跨っていることです。が故に、シートの上には上半身と頭部しかないのです。座っている位置は違う。つまり乗り手は、意図・意志を持って座り、その着座位置に対して、加速や遠心力の加わった上半身や頭部の荷重を働かせて、バランスをコントロールして走らせる。バイク・ライディングはこれに尽きます。基本中の基本として”リーンウィズ”のフォームがよく挙げられますが、じつは上半身と頭部のバランスだけで走る、最も難易度の高いフォームとも言えるのです。

ニンゲンは、じつは”傾く”ことの嫌いな動物です。ところが、オートバイは傾けて曲がる乗り物です。オートバイ乗りは、この矛盾の中にいるようで、じつは違います。オートバイの車体が受け止める、遠心力を含めた”荷重”なるチカラと同じ方向に、上半身や頭部にかかる荷重の方向を、ピッタリ合わせることこそ”リーンウィズ”なのです。

 

 

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