“自分流”のオートバイを作る!?

今日は東京・杉並のとあるディープなオートバイ屋さんを訪ねた。もう60代後半にもなるココの店主は、僕とはもう四半世紀の付き合いで、僕のことをずっと“師匠”と呼んでくれる方、「弟子は設けませんよ」と言ってるのに。さて、この店主とはいつもいろいろな話をして6時間をゆうに超えることが当たり前。そんな中で彼が「最近になってようやく、“自分のオートバイを作る”楽しさが分かってきて…」と言う。もちろん、今乗っている走行16万キロにもなるスポーツスターを、カスタムするという意味などではない。年々変化する自分の乗り方、タイミングやリズムに、いつもピッタリあったオートバイにしていくことが、ここへきて何より楽しい……これまでも、他の人が考えもしない独自の追究によって、オリジナルパーツまで開発・販売したきた彼が、今になってさらに“自分流”のスポーツスターに仕上げる、微に入り細に入る設定の追究が楽しくてタマラナイというのだ。オートバイという乗り物は、どこまでニンゲンを深めてくれるのだろう。

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