ブレーキドラムの異常磨耗モンダイ[その1]から、’70年代のキャストホイールは僕には重たかった!? モンダイ[その2] と、どちらも想像すらしなかった課題に直面してきたSRライフですが、じつはそのおかげで前後ホイールが“スポーク/キャスト”というチグハグ状態になってしまったのです。最後は閑話休題の逆、SRのホイールにまつわる余談を少し。
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納車後1年くらいの2011年頃でしょうか。この頃は単純に「キャストホイールがカッコいい」と、現行モデルのSRと同サイズ(前後18インチ)のワイズギア製キャストホイール を装着しました。
これは35周年カラーの外装を付けているので2013年くらい。その2で書いたフロント19インチ化から少し経った頃ですね。当時モノのキャストホイールが重たくて、フロントを19インチのスポークホイールに変更したのでした。それならばリアホイールもそもそも付いていたスポークホイールに戻せばいいじゃないか!? と一瞬思いましたが、キャストホイールであればチューブレスタイヤを装着すれば万が一のパンク時にも有利……と、リアホイールはキャストのままにしたのです。
で、よ〜く見ればわかるのですが、フロントの19インチ・スポークホイールを組む時に、ハブとリムのセンター部分だけブラックで塗装したのでした。これはリアのキャストホイールとの見た目のバランスを合わせることがネライ。
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じつはこのアイデア、大昔のトライアンフからいただきました。写真は’50年代の6Tサンダーバードですが、前後ハブとリムのセンター部分がフレームと同色で塗装されているのです。たしか戦前モデルのスピードツインもリムのセンター部分とフレームは同色でしたね。当初どうしようかと悩んでいたFスポーク、Rキャストの見た目のバランスでしたが、このトライアンフの塗り分け方を見つけたときに「この手もあったか!」と真似したのでした。
当時“初期型風”を標榜していた僕のSRですが、カスタムのテーマはあくまでも「メーカークオリティ」。厳密論ではなく、あたかもパッと見はまるでメーカから発売されていたかのような雰囲気を目指す……というコト。
時代もメーカーもお国柄も!? なにもかも違いますが、トライアンフの塗装をモチーフにすることは、“メーカー純正つながり”として僕の中ではテーマとの相違はなかったのです。とはいえ、前後ホイールがチグハグなメーカー純正なんてあり得ませんケド、あくまで僕の中での整合性なのでご容赦を。
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その後、その1で書いたようにブレーキドラムの摩耗モンダイに悩まされ、2本のワイズギア製キャストホイールを経て、最終的にリアホイールは納車時に装着していたスポークホイールとなったのでした……が!? ここでさらなるモンダイが発生。それは、Fスポークホイールのハブとリムのセンター部分をブラックで塗装してしまっていたこと。当初リアのキャストホイールに合わせ、わざわざ塗装したフロントホイールが仇となってしまったのでした。
だって、まさかブレーキドラムが使えなくなるとは思うワケないじゃん……と、思いましたが塗ってしまったものは仕方ありません。というわけで、今度はリアのスポークホイールを一度バラし、フロントと同様にハブとリムのセンター部分を塗装したのでした。じつはこの頃はまだブレーキドラムの異常摩耗はワイズギア製キャストホイールだけではないか!? とタカをくくっていた部分もあり、納車時から付いていた純正ハブのスポークホイールに戻せばひと安心と考え、大掛かりな塗装までしたのでしたが……
それから少しして発売されたのが、ECUを含めてモデルチェンジした2019年モデルのSR。最新SRで僕が驚いたのは、激変したフィーリングもさることながらリアのハブがブラックで塗装されていたこと!! じつは僕のリアハブとホイールは節約のため自家塗装。遠目ではわかりませんが、近くでみるとそれはヒドい状態。純正塗装は当然仕上がりはいいし耐久性だって高いはず。「いいなぁ」と思っていた矢先に、その1で書いたように再度のブレーキドラム摩耗でハブ交換を余儀なくされたのでした。
そして2019年モデルのハブ(ブラック塗装)を購入し、リムセンターも再塗装(結局自家塗装)したのでした。
というワケで、いろいろと勉強となり、すったもんだしてきたSRのホイール問題ですが、現在フロントは19→18インチの戻しています。ちなみに納車時のF18インチ・スポークホイールは19インチ化の時に解体しハブも塗装してしまっているため、ワイズギア製キャストホイールとなりました。見た目のバランスは……リアが塗装済みだからまぁいいでしょう……という顛末。
ローマは一日にして成らず……なんじゃそりゃ!? であります。
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10年目にして再度どうしてフロントを18インチにしたのか!? については、SRのタイヤサイズの変遷やSRならのではのハンドリング問題にも関係する“長く深い”ハナシのため、機会をみてまたどこかで。