一番人気の定番、オリーブドラブのサイドカーゴ(STD)、再入荷分、予約受付開始しました。


普段の買い物から野外コーヒーセットとともにデイトリップ、左右に振り分ければロングツーリングもこなすSIDE CARGO PACKのスタンダード。

やはり定番のオリーブドラブは人気で、入荷から1ヶ月ほどで完売いたしましたが、ようやく再生産のメドが立ったため予約を開始しました。ひとつあるだけでオートバイライフが豊かになるサイドバッグ、ぜひ今シーズンお試しください。

 

春の山とは裏腹に……悩み多きプチツー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月2日、春一番も過ぎ去ったのにプチ寒波到来で、とにかく関東では冬の気温の晴天日。W1厚木基地メンバーでもある研磨屋・成瀬さんの主催で、今人気の道志道と中央高速&R20の間の山々の間を走って中央道・談合坂SAの公園でランチするプチツーリングに参加しました。

参加者はW1系5台をはじめに、250ロードもオフ車も入り混じる10台あまり。走る順番など決めずに、休憩で止まる度に前も後も参加者が入れ替わる、そんな気軽なショートツーなののですが、そうはいっても僕はそんなに気軽になれません……だってそうでしょ! こないだ“大人のコーナリング”なんていう本をエラそうに出した本人が、ダメダメなコーナリングじゃ、本の信憑せを落とすばかり。フツーならしなくてもいい“キンチョー”を人知れず勝手に背負い込んでるわけです。余談ですが、オートバイ雑誌関係者とフツーの一般ユーザーの間で、その板挟みにもう40年近く悩んできた人生でもあるわけです(ずいぶんオーゲサですね)。

主催の成瀬さんはホンダ・シルクロード。密かな人気旧車。

川原の桜名所で休憩。でも誰も桜を見ずに、僕だけじゃなく数名のメンテ&修理に全員がアレコレ。

中央道・談合坂上りSAを見下ろす梅林も満々開。下道で行って、徒歩で入れる公園でランチ。

H田教授も参加。この後、翌日のツーに向けて静岡へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は、アチコチの山間部にカフェがいっぱい。ワイルド・ブレスにはホースライド・スペースもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京から西方の山々には、そこかしこに桜の木が植わっていて、その間を抜けていく山道は気温は低くても完全に春爛漫の雰囲気。それを楽しむための成瀬チョイス・ルートなのに、山道に入った途端、ある“失敗”に気づきました。

タイヤの空気圧、チェックすればよかった……タイヤの空気は冬の一番寒い時に入れると、自然に抜けていくとはいえ、気温の高まりとともに膨張するので、夏→秋と違って冬→春は空気圧を比較的長く維持してくれる。実際、今年1月から何度かチェックはしてきたが、想定より高いことがあっても低いことはなかったのです。その油断からここ2週間ほどチェックしてなかったのです。出かける前日にも、一度アタマに浮かんだけど、まーいいや、にしていたのです。

そもそもW1/W3の場合、50年前のメーカー指定はF1.8kPa・R2.2kPaなわけですが、’50~’70年代の砂の浮いた荒れたアスファルト&柔軟性に乏しいタイヤゴムという状況では、確かにそうかもとも思えます。しかし今では、山道でも砂が浮いていることは少なくグリップの良いアスファルト、オマケにタイヤゴムは日進月歩で繊細な柔軟性を獲得しているので、50年前の適正指定は現在の道を走るには低過ぎて、タイヤを摩耗させるばかりなのです。僕のメッツラーME11/77での好みの空気圧は F2.3kPa・R2.5~2.6kPaと高め。それでも、タイヤが滑ることはありません。

ところが、すでに1万3000キロも走ったフロントタイヤはトレッドのスリップサインが出てないとはいえ偏摩耗は明らかな上に、サイドウォールにはオゾンクラックがいっぱい(車検ではアウトですね)。普段街中を走る分には少し気になる程度のことでも、山道のコーナリングでは強烈にウラ目に出てきました。偏摩耗で薄くなったトレッド+ヒビ割れサイドウォールで、コーナリング荷重を受け止めきれず、ダンピング性能は最低な上に異様な変形を起こしているのか、接地部分が引っ掛かりとなって、走行ラインを思ったより内側に引き込む上にフロントを切れ込ませます。途中で病欠早退ししたくなるくらいショックで、証拠写真を撮ることを忘れてたくらいです。

桜並木の綺麗な川原の公園で休憩の時に、“大失敗!! フロントの空気が低くて気持ちよくない!!”とボヤいてたら、「ポンプもゲージもあるよ」と成瀬さん。測ると2.2kPa強。「抜けてないじゃん」というけど、タイヤがタイヤだから……じゃあ2.5kPa入れて。成瀬さんが取り出したる自転車用ハンドポンプがスグレモノで、30cm長しかないのに、手の力だけでどんどん入る。昔のMEIDAIベビーポンプとは隔世の感があります。「自転車では7~8kPa入れるのが当たり前だからね」……帰ってきてポチッたのはいうまでもありません。

コーリング本を復習熟読、タイヤを新品にして参加したYセンパイは相当気持ちよく走れた様子。少しでもお役に立てた話はいつ聞いても嬉しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.5kPaとなったヤレヤレ ME11はとりあえず格段の症状緩和となりましたが、元どおりとは違います。新品メッツラーME11/77に、空気を2.5kPa入れ、前夜には例のコーナリング本を熟読復習してきたYセンパイは、僕の後を楽しくついていけたというけど、僕にはそんなYセンパイをバックミラーで見る余裕もありません。僕もスムーズに走っていたようにいうけど、見られている僕としては、いちおー手本にならなくては…と、さまざまな御法度テクニックを駆使してスムーズなコーナリングの“テイ”を装いました。「どおりで、なんか上半身が硬いんぁ、と」細かく見てますねぇ。ということは、それだけYセンパイは本当に、余裕が生まれて楽しかったんだ、と思いました。

とにかく、僕によっては大変な1日でしたが、僕の出した本がみんなの役に立てて、心底良かったと思えたことで、納得しておきましょう。

 

 

[KZ1000]キーシリンダーのメンテ。


みなさんキーシリンダーのメンテ、していますか? フツー何もなければ放ったらかしですよね?

先日、といっても真冬の1月末頃のハナシ。夜、編集部から帰るとき、気温は1℃〜2℃くらいだったでしょうか。なぜかキーが、回そうとしてもまったく回らない状態!? 無理に回そうとすると鍵が折れるんじゃないか!? というほど。3年乗ってきて初めてのことに、イタズラでもされたか!? などとずいぶん慌ててしまい、夜だし寒かったこともあり、その日は置いた帰ったのでした。

翌日の昼、あらためてキーを回してみると、なぜだかキーはいつもどおり回る。当然、イタズラされた形跡なんてどこにもなく、狐にでもつままれたような気持ちになりながらも内心ホッとしたのもつかの間、その日の夜、帰ろうとすると、これまたなぜだか!? 何度試してもキーは回らないのです。以前の僕ならチカラづくで回そうとしたり、ラスペネや556系の溶剤を吹きまくったと思いますが、苦節20年以上!? ようやく「オートバイは機械。おかしい状態には、必ず理由がある」なんて、当たり前のことを冷静に考えられるようになりましたので、コーヒーでも飲んでひと息つきます。

以前、乗り始めて7〜8年くらい経った頃のSRが、ハンドルロックをかける & 解除するときにキーがスムーズに回らなくなり、同時にイグニッションをON/OFFをするときにも、同じようにスムーズに回らない状態になったことがあったことがありました。SRの場合は、まるで回らないのではなく、キーを少し“手前側に倒しながら回すと”ハンドルロックもイグニッションのON/OFFもできる……という状態でした。

でも、おそらく原因は同じだろう……と思い、車体からキーシリンダーを外し、SRの時もお世話になった、鍵のスペシャリスト「ツールドコルス」さん(ブログ「カギの穴からこんにちは」も要チェックです)にキーシリンダーの状態確認、そして洗浄、修理をお願いしました。

■SRのキーシリンダー修理の模様は→コチラへ

さて、ツールドコルスさんに作業写真を送っていただいたので、確認していきましょう。


まずは郵送したキーシリンダーから、内筒を取り出します。
↓↓

こちらはKZのキーシリンダーを分解した中身の写真で、“内筒”と呼ばれる部分。正常な状態だと写真のようにキーを挿した時は、中のディスクが一つも飛び出さず“ツライチ”になる(=鍵が回る)ワケですが、ご覧のように数カ所、内筒からディスクが飛び出しています。これじゃスムーズに回りません。

キーシリンダーを分解し、内筒と呼ばれる部分を取り出した状態。KZ1000の鍵は、鍵の山と溝が、内筒に収められた計5枚のディスク板と噛み合う作りで、正常な状態であれば、写真のように鍵を挿した状態で、ディスク板は内筒から飛び出さず“ツライチ”になることで、鍵はスムーズに回ります。いわゆる、違う鍵でキーが回らないのは、鍵の山や溝とディスク板がぴったり噛み合わないため、ディスク板が内筒から飛び出した状態になり、飛び出したディスク板が外筒に引っかかることで、鍵が回らないのです。

この、正しい鍵を挿しているのに、ディスク板が一部内筒から飛び出してしまう状態が起こる原因は、構造上の問題であったり、乱暴な使用(斜めに挿した状態で回すこと)を繰り返すことだったり、型の違う粗悪なスペアキーを使うことだったり……さまざまだそうです。鍵のプロフェッショナル、ツールドコルスさんに言わせると、問題は修理時にも起きているようで……「鍵の構造を熟知しない修理屋が、飛び出したディスク板を削ることで、一時的に鍵が回るようにする」修理が、割と横行していて二次災害を起こしているケースも多いんだとか。

その修理だと一時的に回るようにはなっても、いずれまた同じ症状が出たり、本来必要なディスク板を削ってしまうことで、今度は鍵抜けを誘発したり……と、いいことはありません。

以前のブログでも書きましたが……
ツールドコルスの青木さん(正式な肩書きは、日本錠前技師協会認定錠前技師 錠前特殊加工技師 スーツケース修理士)は、キーシリンダーの内部構造を独自の技術とノウハウで改良することで、単なる修理を超えて“今後、同じようなことが起こらないよう”に改良・改善までしてくれるスゴ腕の技術者。この改良については、あらゆる鍵の構造を知り尽くした熟練の職人であり、探求し続けてきた技術者だからこそ辿り着いたノウハウだそうで、青木さんも「おそらく現在、全国で同じ改良・修繕を行う鍵屋さんはないと思います」と仰っているほど。

 

というわけで、“何をどう施すか!?”は当然企業秘密で、例によって具体的な内容を聞くことはできませんが、その仕上がりはお世辞抜きに素晴らしく、今後“回りづらくなる”ことがないことを考えると、その仕上がりはもはや新品以上といえるクオリティとも言えるワケです。

[左]純正と同じ型で作成してもらったスペアキー。[中]純正キー。[右]編集部近所の合鍵ショップで作成したスペアキー。

さて、現在ZやW系ユーザーのあいだで高騰している[写真中]の“向かい獅子”の純正キー。オークションで一本数万円!? なんて聞いていたので、KZ納車後、すぐに編集部近所の合鍵ショップで[写真右]のスペアキーを作り使用していたのですが……どうやらKZのキーが回りづらくなる原因を作ったのは、このスペアキーのようでした。ちなみに[写真左]のスペアキーは、今回純正と同じ型で作り直してもらった安心のスペアキーです。

なんでも鍵にはいくつか“型”があり、スペアキーは当然ながら“同じ型”で作るのが基本だそうです……知りませんでした。つまり編集部近所の合鍵ショップはちょっとビミョーだった……ということですね。

たしかに思い返すと、ここ数ヶ月、イグニッションのON←→OFF時に、カチッとしたたしかな感触ではなく、少しニュルッとした感触があるなぁ……なんて感じていましたが、回りづらくなる前兆だったのでしょうか。

作業内容は例によって非公開ですが、ビフォー/アフターの写真を送っていただきましたのでご覧ください。

■内筒からのディスク板の飛び出し

●BEFORE

●AFTER

■コンビネーションスイッチの洗浄・グリスアップ

●BEFORE
スイッチ部の汚れやグリスの枯渇は接点不良の原因となることも多い。短絡が原因か、開けてみると一部[↑左の]凸部分がなくなっている箇所があります。

●AFTER-1 洗浄後、新品のような輝き!!

●AFTER-2 洗浄後、潰れてしまっていた凸部分を叩き出し修正。お見事です!! そしてグリスアップ。

■鍵穴の入り口

●BEFORE 穴を中心に全体的に少し歪んでしまっています。

●AFTER こちらも歪みをキレイに修正してもらいました。

■完成!!

内筒内部のディスク板、コンビネーションスイッチを洗浄・修正後、組み付け、そして新たに作成したスペアキーを挿した状態。


タイミングも良かったようで、無事に数日で戻ってきたキーシリンダーを車体に組み付け完成。キーのON/OFF時も、それまでのニュルッとした感触はなくなり、新車のような「カチッ」とした確かな感触になりました!!

 

スペアキーが不安な方、最近キーの回りが渋いなぁなんて感じている方、ツールドコルスさん、おすすめです。青木さんがオートバイ好きでオートバイそのものにも詳しいっていうのも安心できるポイントなんですよね。


おまけ

こちらの慣らし走行用のコーションステッカー……ZマニアがいるROUGH & ROAD 川崎店のZコーナーで見つけたのですが、「まさかの純正!?」と聞いて即購入。腰上OH後に所定位置のタコメーターに貼り自己満足。

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