新年も変わらずエアチェックから。


キャブレター車は気温も湿度も下がる冬は、やっぱりより気持ちよく走れる頻度が増しますね。もちろん真夏だってフツーに走れていますが、あまりにも高温多湿の環境下ではどう調整しても冬のようなすっきりシャキッとしたエンジンフィーリングにはたどりつかないなぁ……と冬になるたび感じます。インジェクションSRでは当然そんな気持ちにはならないので、“こうした変化”を感じられることもキャブレター車の魅力……とも思いますが、とはいえ、気持ちよく走れている時間が長いほうがやっぱりいいわけで……と、キャブとFIの2台持ちでよかったとつくづく思います。どちらにしても、結局は燃調がピタッと決まっていることや、その状態を知ることが大切ですからね。

 


そうそう冬といえばタイヤの空気圧。

気温が高い夏場は空気が膨張するため、夏〜秋に合わせた空気圧のままで気温が10度くらいを下回ると、計測時に思ったより低い……なんてことはみなさんも経験あると思います。ところが怖いのは、ニンゲン日々乗っていることで徐々に低下していく空気圧にも慣れていってしまうこと。少し減ってるかなぁと感じた新年早々、久しぶりに計測したら、フロント、リアともにコンマ2ずつ下がっていたので調整しました。

こうしたことを繰り返していると、最初はメーカーの指定空気圧だった基準が、少しずつ自分の好みに変わってきたり、自分の好みがわかってくるようにもなります。日々チェックして、適正空気圧で走ることはもちろん大切ですが、「計測したら空気圧がずいぶん下がっていた!?」なんて時のフィーリングを覚えておくことも自分の大事なデータになるものです。

万物の目……的な、エアバルブはお気に入り。

で、好みの空気圧に合わせ直して走り、「そうそうこのフィーリング! 」なんて実感できるとただ走るだけがグッと楽しく充実した時間になりますからね。やはりエアゲージと空気入れは必須アイテムです。


最近はパムスさんに近々交換予定のヘッドカバーガスケットを買いにいったり。関東は晴れ間が続いていて毎日オートバイで通勤できるから感謝ですね。


永久不滅の定番、スタンダードサイズのサイドカーゴパック。ROKストラップで繋ぐとより使いやすく、見た目もすっきりします。装着方法も含めての高い汎用性も魅力の一つですので、皆さま、自由に工夫を楽しんでください。

 

本日発売!! 『大人のコーナリング VOL.2』 内容紹介〈その3〉。


本日発売の『大人のコーナリング VOL.2』。最近めっきり本屋さんが減りましたが、今日から書棚に並んでいますので、仕事帰りにでも近所の書店をぜひチェックしてみてください。どこの書店さんもバイク/クルマコーナー、寂しいくらい縮小してますけどね(笑)


さて、今日は内容紹介〈その3〉。エピソード0を理解できたら、いよいよコーナリングです。例えばタイトルカットのような平坦で見通しも良いカーブの連続。ヘアピンのように曲がり込んでいるわけでもなく下り坂でもありませんが、こうした道こそ、ひとつひとつのコーナーに対して組み立てを考え、丁寧でメリハリのある操作を心がけることが大切です。前を走るライダーだけを見てなんとなく走っていたら、3つ目のコーナーでタイミングが合わない……なんて経験ありますよね?

というわけで、今回はコーナーを3段階に分けて考えていきます。なぜなら各段階で重要視して操作しなければならないことがまるで違うからです。STEP1〜3までの全3部構成。

STEP1は「アプローチ/ブレーキング&減速」、STEP2は「コーナリング/ラインの向き変え」、STEP33は「立ち上がり/トラクションによる旋回」。各ステップ、さらには各ステップの中の項目ごとに理解を進め、急がずにコーナリングを楽しめるよう編集していますので、ゆっくり読み進めてください。


合言葉は「読んで、走って、リラックス」。サーキットと違い、一般道はいつでも違うコーナー、初めてのコーナーの連続……というわけで、余談ですが『大人のコーナリングVOL.2』用に1950年代のジャズセッションの名盤タイトルを拝借したロゴも作りました。欲しいのは、いつものコーナーをそれっぽく走れることじゃなく、柔軟な対応力と応用力。そのための知識をぜひ。

 

『大人のコーナリング VOL.2』12月11日発売。内容紹介その1。


『大人のコーナリング” VOL.2』
考えて曲がる”…そのために知っておきたい技術論理。

■はじめに…
コーナリングの不安や恐怖を解決するのは、知ること。

コーナリングが上達するにはひたすら練習……と思いがちですが、やみくもに走るよりも“オートバイの仕組み”を知ることの方がよっぽど近道です。大切なのは、「何を意識して走るのか」。それは、オートバイの仕組みや構造に逆らわずに操作できているか? あるいは、どれだけオートバイの動きを感じられているか? が、コーナリングが楽しくなる最初のポイントだからです。

一昨年発売したVOL.1では、オートバイの仕組み、そしてコーナーの仕組みを、その根本から解説することをテーマとしましたが、VOL.2では、さらに一歩踏み込み、コーナリング中に起きていることを、オートバイに乗っている・操っている“自分目線”の感覚から考えていきました。

とはいえ、VOL.1を読んでいない人でも基本からわかるように、知っておきたい内容の“順序”と“読みやすさ”を大切に編集しています。また、全部で3つある章(STEP)を飛び越えて気になる“項目”だけを読むこともできるよう、見出しの大きさや文章の量も調節しました。本誌が「テクニックではない、基本の仕組み・構造を知ること」に徹しているのは、根本を理解しないかぎり、知り得た情報も“自在に使える”知識・知恵にならない、と考えるからです。本誌の情報が“使える知識”になった時、フト上達の一歩を感じられるはずです。


『大人のコーナリング』はレースしたりサーキットを走るための情報ではありません。また目を三角にしてコーナーを攻める人のための本でもありません。ツーリング中の峠道やワインディングを、不安や恐怖を感じることなく、「楽しい! 気持ちい! 」そして「次のコーナーが待ち遠しい」と思えるライダーのための一冊です。

速く! 上手く! ではなく、自分なりに! 意のままに!

「読んで、走って、リラックス」を合言葉に、皆さんのオートバイライフの傍に寄り添う存在になれたら幸いです。

 


というわけで、本日編集部に仕上がったばかりの本が届きました。発売は明後日11日。全国の書店またはamazon等でお買い求めください。

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