阿部さんが作ったからAbe-star(エーブスター)。

IMG_0740

最新号でもレポートしている10月に栃木県の道の駅みかもにて行われた旧車ミーティング[オールドタイムランみかも]。’70年代のCBやZがまるで現行車のように錯覚してしまうほど、見たこともないようなクラシックモデルも“走る”博物館のようなイベントで見かけた1台。このイベントでは“初めて見る”オートバイはざらにあるのですが……↑の1台もお初。近くにオーナーさんがいたので、

 

「ドコのオートバイですか?(外国車だと思って)」と聞くと

「国産だよ」の返事。

「えっ?なんていう名前ですか?」

「エーブスターだよ。’50年代前半のメーカーで阿部さんってヒトが作ったから……”Abe”を英語読みしたんだろうね。Abe-Starで“エーブスター”って言うんだよ」

「いや〜イギリス車かと思ってました!?」

 

 


IMG_0742
かの“キャブトン・マフラー”の名称の由来でもある、同時代の大阪のメーカー“中川商店”が製作した”CABTON”号もその名称は「Come And Buy To Osaka Nakagawa(大阪の中川に来て買って)」というんだから、それに比べれば、エーブスターは単純明快で、そこまで眉をしかめるようなモデル名ではないけど……欧米に追いつけ追い越せで模倣・開発し、さて名前は? となったときに、外車のような存在感や舶来感ねらったんでしょうか? 色々と試行錯誤していた痕跡は名前にも見てとれるんですね。驚きました。

ちなみにエーブスターはメグロにあった阿部さんが創業者のエーブモーターのオートバイで、製造元はメグロ製作所とのこと。(八重洲出版“日本のモーターサイクル史”より)

 

 

 

SB176-1
3気筒シャフトドライブを採用した忘れられた名車、YAMAHA GX750が表紙の差最新号は絶賛発売中です!! 送料無料にてwebshopでご購入できますので、ぜひご利用下さい。