もうインターネット上で見たヒトも多いかもしれませんが、先週ヤマハから来年販売されるヤマハ60周年限定モデルが発表されましたね。SRをはじめ、V-MAX/BOLT/マジェスティの4機種がUSインターカラーで登場するようです。
インターカラーについては……
“インターカラー”の名は、1960年に設立されたYamaha International Corporation=YICという日本楽器製造(現・ヤマハ株式会社)のアメリカ法人に由来する。YICはヤマハ発動機の製品販売も担当し、製品の優位性をアピールしようとアメリカ国内でのレース活動も推進。そのイメージカラーとして、1970年ごろから使い始めたのが、鮮やかなコントラストでよく目立つ、黄色地に黒いオビのグラフィックであった。黒いオビが白いスリットでブロック分けされ、鎖のように見えることから、当時、現地では「チェーンブロック」と呼ばれていた。
そして1973・74年連続でAMAグランドナショナル=ロードサーキットとダートトラックの総合チャンピオンとなり、世界GP500でも3連覇を果たしたケニー・ロバーツや、AMAスーパークロスで初代チャンピオンを獲得したピエール・カールスマーカー、その後継者でAMAスーパークロスとモトクロスで7つのタイトルを奪ったボブ・ハンナなど、キラ星のごとき英雄たちを続々と輩出。彼らの活躍のおかげで、1970年代半ばくらいから黄色と黒の「チェーンブロック」と言えば、「ヤマハ」というイメージを定着させたのである。
1977年、YICからモーターサイクル部門などが独立し、Yamaha Motor Corporation U.S.A.=YMUSが設立された際、「チェーンブロック」のグラフィックもそのまま継承。そのデザインはアメリカ向けの市販車に導入され、やがて世界中に波及。日本でもファンやマスコミの間で「ストロボカラー」や「ブロックパターン」などと呼ばれ、深く親しまれた。現在は、グラフィック名称が「スピードブロック」に統一され、ブルーとホワイト、レッドとホワイトなどのカラーバリエーションでも使われている。
そして2015年、かつてケニー・ロバーツが世界に広め、時を超えてさまざまなレースシーンでヤマハの挑戦の軌跡を刻んできたイエローベースのオリジナルスタイル=通称“インターカラー”は、ヤマハ創立60周年モデルのカラーリングとしてよみがえったのだ。(以上、ヤマハ発動機60周年記念モデル特設サイトより抜粋)
とのことです。
そんな歴史あるインターカラーをまとい、サイドカバーには初期型同様の”SR400″デカールを採用。また前後リムもブラックアウト。そしてサイドカバーとシートカウルはタンクのメインカラーとは違うブラックでペイントするという、歴代SRを振り返っても初!? となる変更点もあり、ずいぶん新鮮な印象。
……と、ここまではSR好きなら誰でも見れば分かることですが……ここで僕らストバイ編集部が目を凝らしたのが……“タイヤ”!!
よ〜く見ると純正採用され続けているメッツラーME77じゃない!?
う〜ん、これはSR研究機関ともいえる我が編集部がひとつの回答を導きだした「SRタイヤサイズ問題」にも触れる、大きな変更点!! というわけで、60周年モデルの外観とは関係ありませんが、この問題は次号SR連載[Sports Riders]のなかでじっくり解説いたしますので、SRマニアックスの皆さん、楽しみにしていて下さい。
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