コインランドリーでカッパが洗える? モンベル撥水コースGoodでしたよ。


9月に発売した『大人のBIKE CAMP VOL.5』で、オートバイ用のカッパの決定版としてモンベルのレインウェアを紹介しました。その理由は、バイク人生25年超の中で「イチバン良かった」カッパだったから。

モンベルのモーターサイクルラインから発売されているレインウェアを使い始めたのは2年くらい前。何が良いって、まず濡れない。着心地も良い。使い勝手も抜群。ファスナーやベルクロが付く箇所も文句なし。上下別売り。サイズ展開豊富。作りの良さ、生地の性能は安心安定のモンベル印。これまで着ていたカッパよりも値の張る高級品でしたが、お釣りが来るんじゃないか!? と思えるほど、お世辞抜きにMC用レインウェアの決定版と思えたカッパでした。

絶賛発売中ですよ。


というわけで、今では編集部に一着、自宅に一着置いておいて、通勤にツーリングにとヘビーに使っていますが、皆さんはカッパのメンテ(というか洗濯)していますか?

レインウェア等ナイロン素材(テント等もそうですね)の性能低下や劣化のイチバンの原因は付着した汚れをそのままにすること。要するに皮脂や泥や埃等。あまり神経質になる必要はありませんが、ある程度使ったなぁ……なんて時に「洗濯+メンテナンス」すると長持ちするわけです。


これまではナイロン素材の繊維を傷つけない、それこそモンベルの専用洗剤を使用し自宅で洗濯→陰干し乾燥→アイロン熱処理、をしていましたが、なかなか面倒なんです。ちなみに最後の熱処理は、レインウェアの表地に無数に立っている超微細な「撥水基」と呼ばれる突起物を立たせるため。

シリコン系やフッ素系等での表面加工で作られる、目に見えない産毛のような撥水基。簡単にいうと、その撥水基=突起物の上を水滴がコロコロと転がることが撥水性の原理。要は蓮の葉と同じなんですね。

昨今は環境に配慮し非フッ素系を使用するメーカーが多いのですが、もちろんモンベル製もそう。長年使用したレインウェアの撥水性が落ちる原因は、この撥水基=突起物が汚れで徐々に寝て(倒れて)しまうためで、再び立たせるためには「熱処理」が必要なのだそうです。そのために洗濯後に低温でアイロンをかけていたというわけです。やるしかないけど、ナイロンにアイロンってちょっと気も遣うし、面倒だったんですよね。


ところが、取材時にモンベルさんから教えてもらったのが、なんとコインランドリーで丸ごと洗えて撥水処理までしてくれるという新サービス。

コインランドリーとモンベルが提携して丸洗い&撥水処理までしてくれるサービスで、まだまだ展開店舗は少ないのですが、徐々に全国各地に広げていくそう。店舗を調べてみると代々木上原店にはモンベル撥水コースが設置されていて、編集部からバイクで5分の距離。というわけで先日行ってきました。

 


Baluko Laundry Placeとモンベルが共同開発したという洗濯乾燥機。レインウェアはもちろんダウンジャケットやゴアテックス等のジャケット類もいけるそう。1700円で約1時間。ファスナー等を閉めるだけで、ネットに入れる必要もなくとにかく楽ちん。


仕上がり後に、グラスに注いだ水を垂らしてみるとご覧の弾き具合。あまりに弾くもんだから、ドボドボッとこぼすような勢いで垂らしてみても全て弾いていましたよ。これでまた1〜2年、雨の中でも楽しく走ることができます。

 


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バイク用レインウェアはモンベル一択。


今シーズンから使い始めたカッパはモンベル製。これまで色々なメーカーのカッパでさんざん走ってきましたが、自分史上、総合的にモンベルが一番かも……なんて思い始めています。長年付き合いのある福岡のバイク屋さん、アラメダMCの藤原くんがずっと勧めていたモンベルのモーターサイクルラインのレインウェア。僕らも通勤に取材にツーリングとけっこう走る方ですが、藤原くんも雨でもお構いなしに走るライダーだから「いつかは」と気になっていたのでした。


昨年、これまで使っていたカッパがいよいよ限界を迎えたため、満を持しての初モンベル。防水性が言うことなしはもはや当然で、各種ベルクロやジッパーの使い勝手から携帯性も抜群で、文句の付け所なし。まぁ使ってみてびっくりしました。


で、さらに嬉しいのがモンベルのカッパは上下別売りなところ。秋冬も考慮し、カッパはワンサイズ〜2サイズUPってのはバイク乗りの常識ですが、ジャケットメインでサイズを選ぶとパンツが大き過ぎる……なんて経験はこれまで何度もありました。というわけで、ショップで試着し、ジャケットはXXL、パンツはXLをチョイス。いやぁ、いいですよ、モンベルのカッパ。さすが日本を代表するアウトドアメーカーです。

以前、キャンプ本で取材した時に古参のモンベルの方が仰ってましたが、創業時のメンバーの多くがバイク乗りでもあったとのこと。そんなこともあり昔から「モーターサイクルライン」が存在するんですね。昨今、だいぶ縮小気味でさびしいですが……。今はリーズナブルなカッパもたくさんありますが、カッパも定期的にメンテ(洗濯)すれば長く使える道具です。モンベル製にはしっかりとした「良いもの」を使い続ける喜びがありますね。


で、雨の通勤時は合皮サイドバッグがまた最高。一切濡れないので、財布もスマホも全部突っ込んでます。こちらもオススメ。雨の日は雨の日で走ると色々と発見があるから楽しいですね。

 

 



 


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レインウェアの洗濯してますか?


先週の関西ツーリング、帰路の後半、浜松あたりからはずっと雨で久しぶりにカッパを着て長時間走りました。レインウェアはもう7〜8年使っているワイズギア製。すでに現行ラインナップにはないモデルですがまだまだ使えています。その秘訣は、じつは数年前に知った「レインウェアも洗濯」することでした。


昨今のオートバイ用のレインウェアは、最新アウトドア系ウェアと同様にゴアテックスに代表される防水・透湿性に優れた特殊素材をベースに、表地や裏地(または両面)にさらに特殊な生地を貼り合わせた“レイヤー”仕様が主流。とくにちょっとお値段高めの3層(3レイヤー/両面)仕様は、高い防水・透湿性を確保しながら裏地に昔ながらのメッシュ素材を付けなくてもサラッとした着心地を実現してくれるスグレモノ。

こうしたレインウェアの機能が低下する最大の要因は、ハードに使うことではなく、“付着した汚れをそのまま放置する”こと。じつは毎回の洗濯を推奨するメーカーもあるほど、一度の使用でも目に見えない汚れは付いてしまうとのこと。


だからってしょっちゅう洗濯するのも面倒なので「気がついたら……」な頻度ですが、振り返るとここ半年ほど洗ってなかった上に雨の高速走行……というワケで、久しぶりに洗濯しました。


僕が使っている洗剤は特殊生地の防水・透湿性を損なわないというモンベルの専用洗剤。ヒドい汚れの箇所には直接クリーナーを塗布。ジッパー等は閉めて洗濯ネットに入れてソフト洗いで、すすぎは入念に。ちなみにすすぎ残しは撥水性の低下の原因にもなってしまうそう。


洗濯後の理想は風通しの良い場所での陰干し。写真は以前ストバイ誌面用にガレージで撮影したモノですが、こんな場所自宅にはありませんので、普段は曇りの日を狙いベランダで干してます。また洗濯表示を確認し乾燥機がOKであれば乾燥機もおすすめ。というのも、じつは乾燥後の熱処理が重要だったりするんです。


乾燥機での乾燥が行えない場合、乾燥後、じつはレインウェアにアイロンをかけることが必須。じつは昨今のレインウェアの撥水の原理は、生地表面に付く超微細な“撥水基”と呼ばれる突起が水を弾くことで水分が生地内部に浸透せず水滴なり転がり落ちること。


超微細な突起(凸凹)により水を弾く原理のルーツはなんと蓮の葉!? なんでも蓮の葉には微細な突起があり、それぞれの突起の表面にはさらに微細な突起があることで、大きな水たまりを作るほどの撥水力を発揮しているのだそう。

洗濯後の熱処理(アイロン)前。

熱処理(アイロン)後。

レインウェアの撥水性が低下するのは、使用による汚れや擦れで生地表面の撥水基が倒れたり曲がったりするためなんだとか。ところが、熱を加えることで撥水基が熱源方向に向き、繊維表面が再度撥水基で均一に覆われ撥水性が回復するのだといいます。写真を見てもらえばその違いは歴然。

撥水スプレー後。

とはいえ長年使用し洗濯頻度も適当……な僕のレインウェアでは熱処理での撥水性の回復は新品に比べればずいぶん劣ってしまっています。というワケで、仕上げは撥水スプレー。フッ素系樹脂を中心とした化学物質を吹き付ける撥水スプレーは、生地表面に撥水基と同様の微細な突起物を作るため、水の弾き具合は明らかに増しました。

ひと昔前はワゴンセールのカッパを使い捨て……それが当たり前でしたが、今やレインウェアも高級な時代。とはいえ、高いからといって使いっぱなしでは機能は低下するばかり。でも高かったし……と使い続ける。正直、数年前までそんな感じでしたが、レインウェアもメンテが大事!? なんてことを知ってからは、ちょくちょく洗濯するようにしています。とはいえ、テキトーなんですけどね。

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