たまに聞かれる……クラシックサイドバッグの取り付け方法。


たまに問い合わせや質問があるサイドバッグの取り付け方法。先日、お客さんに説明するために写真を撮ったので紹介します。


基本的にバッグのショルダーベルトをグラブレール等に引っ掛けるだけ。もちろんグラブレールでなくても、サスペンションの付け根やフレームだって構いません。要は付けばOKなワケです。

こうしたごくごく簡単な取り付け方法を採用した理由は、容易な脱着高い汎用性、そして、二輪用サイドバッグがなかった時代、多くのバイク乗りが軍モノBagを工夫して取り付けていた雰囲気を再現するため、です。


また好みに応じて装着位置の高さを調節できることも利点です。もちろん負荷のかかるベルト取り付け部分等はしっかり補強してありますので、パンパンに重たい荷物を入れて長時間走行してもベルトが切れる、ほつれる等の心配はありません。

専用パニアケースのようなシステマチックな積載の魅力もありますが、ストバイ・サイドバッグのようなミリタリー・テイストであれば、こうした簡易的な装着であればあるほど“自然なリアリティ”があるように思うんです。


とはいえ、オートバイ用の設計ですので、空荷に近い状態で走行風に煽られないよう、バッグ背面には車体と固定するためのループベルトを取り付けておりますのでご安心を。固定には、車体にもバッグにも優しい樹脂製のソフトタイラップがオススメです。二輪用品店やモノタロウ等でも購入できますよ。

 


そうそう余ったショルダーベルトは折り返して金具に差し込んでおくと、ベルト先端がぶらぶらすることも防止できます。


スタンダードサイズで写真を撮りましたがラージサイズも同様です。

ではではご参考に!!

 

SIDE CARGO PACK (片側サイドバッグ, クラシックサイドバッグ)ーSTANDARDー“帆布” , オリーブドラブ 再入荷しました。


欠品していたスタンダードサイズのクラシックサイドバッグが再入荷しました。一家にひとつ、オートバイ乗りにひとつ、あると便利な汎用サイドバッグ。もともとこのテのミリタリーテイストは定番ですが、このストバイ・サイドバッグももうかれこれ6年はモデルチェンジしていない大定番。おすすめです。

ご予約の方々には本日すべて発送いたします。到着までもうしばらくお待ちください。

 

 

レインウェアの洗濯してますか?


先週の関西ツーリング、帰路の後半、浜松あたりからはずっと雨で久しぶりにカッパを着て長時間走りました。レインウェアはもう7〜8年使っているワイズギア製。すでに現行ラインナップにはないモデルですがまだまだ使えています。その秘訣は、じつは数年前に知った「レインウェアも洗濯」することでした。


昨今のオートバイ用のレインウェアは、最新アウトドア系ウェアと同様にゴアテックスに代表される防水・透湿性に優れた特殊素材をベースに、表地や裏地(または両面)にさらに特殊な生地を貼り合わせた“レイヤー”仕様が主流。とくにちょっとお値段高めの3層(3レイヤー/両面)仕様は、高い防水・透湿性を確保しながら裏地に昔ながらのメッシュ素材を付けなくてもサラッとした着心地を実現してくれるスグレモノ。

こうしたレインウェアの機能が低下する最大の要因は、ハードに使うことではなく、“付着した汚れをそのまま放置する”こと。じつは毎回の洗濯を推奨するメーカーもあるほど、一度の使用でも目に見えない汚れは付いてしまうとのこと。


だからってしょっちゅう洗濯するのも面倒なので「気がついたら……」な頻度ですが、振り返るとここ半年ほど洗ってなかった上に雨の高速走行……というワケで、久しぶりに洗濯しました。


僕が使っている洗剤は特殊生地の防水・透湿性を損なわないというモンベルの専用洗剤。ヒドい汚れの箇所には直接クリーナーを塗布。ジッパー等は閉めて洗濯ネットに入れてソフト洗いで、すすぎは入念に。ちなみにすすぎ残しは撥水性の低下の原因にもなってしまうそう。


洗濯後の理想は風通しの良い場所での陰干し。写真は以前ストバイ誌面用にガレージで撮影したモノですが、こんな場所自宅にはありませんので、普段は曇りの日を狙いベランダで干してます。また洗濯表示を確認し乾燥機がOKであれば乾燥機もおすすめ。というのも、じつは乾燥後の熱処理が重要だったりするんです。


乾燥機での乾燥が行えない場合、乾燥後、じつはレインウェアにアイロンをかけることが必須。じつは昨今のレインウェアの撥水の原理は、生地表面に付く超微細な“撥水基”と呼ばれる突起が水を弾くことで水分が生地内部に浸透せず水滴なり転がり落ちること。


超微細な突起(凸凹)により水を弾く原理のルーツはなんと蓮の葉!? なんでも蓮の葉には微細な突起があり、それぞれの突起の表面にはさらに微細な突起があることで、大きな水たまりを作るほどの撥水力を発揮しているのだそう。

洗濯後の熱処理(アイロン)前。

熱処理(アイロン)後。

レインウェアの撥水性が低下するのは、使用による汚れや擦れで生地表面の撥水基が倒れたり曲がったりするためなんだとか。ところが、熱を加えることで撥水基が熱源方向に向き、繊維表面が再度撥水基で均一に覆われ撥水性が回復するのだといいます。写真を見てもらえばその違いは歴然。

撥水スプレー後。

とはいえ長年使用し洗濯頻度も適当……な僕のレインウェアでは熱処理での撥水性の回復は新品に比べればずいぶん劣ってしまっています。というワケで、仕上げは撥水スプレー。フッ素系樹脂を中心とした化学物質を吹き付ける撥水スプレーは、生地表面に撥水基と同様の微細な突起物を作るため、水の弾き具合は明らかに増しました。

ひと昔前はワゴンセールのカッパを使い捨て……それが当たり前でしたが、今やレインウェアも高級な時代。とはいえ、高いからといって使いっぱなしでは機能は低下するばかり。でも高かったし……と使い続ける。正直、数年前までそんな感じでしたが、レインウェアもメンテが大事!? なんてことを知ってからは、ちょくちょく洗濯するようにしています。とはいえ、テキトーなんですけどね。

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