9月26日 「片岡義男と“あの頃”のオートバイたち」@ 箱根バイカーズパラダイス ちょろっと協力参加します。


片岡世代&ファンの方々はご存知の先日発売された「片岡義男を旅する一冊」。文庫本を思い起こす表紙デザインがファン垂涎の一冊は、MOTO NAVIを手がけていた編集者の河西さんが編集長をつとめ、クラウドファンディングを利用し作った新しい試みの雑誌。その発売を記念して今週日曜日(9/26)に箱根バイカーズパラダイスにてイベントが行われます。

以下、バイカーズパラダイスHPより転載。



■9月26日(日)11:00-12:30

スペシャル トークショー&ライブ「片岡義男と“あの頃”のオートバイたち」
〜80年代バイクブームを生み出した小説、映画、マンガを語る〜

『片岡義男を旅する一冊』発売記念として、二輪ジャーナリストの小林ゆき氏をMCに雑誌の編集長をつとめた河西啓介氏と自動車ライター嶋田智之氏が“80年代バイクブーム”を盛り上げた小説、映画、マンガなどについて語る。当日は『片岡義男を旅する一冊』の先行販売、アコースティックライブも行われる。

・11;00-11:45 トークショー(河西さん&嶋田さん MC小林さん)
・12:00-12:30 アコースティックライブ(小林さん&河西さん)

以上。


じつはストバイ編集部と河西さんはちゃんと面識がないというか、これまでしっかりお話をさせていただく機会がなかったのですが、大人のBIKE CAMP vol.2の取材で訪れていた道志のキャンプ場で超偶然にお会いし初めてゆっくりと話をしました。ちょうど「片岡義男を旅する一冊」の制作が始まった頃で、W3で白石島へ取材へ行く際のサイドバッグを探していた河西さんは、その日SRに付けていたSIDE CARGO PACK LARGEを気に入ってくれ撮影でも使ってもらいました。(結局、ひとつご購入いただきました。ありがとうございます) そんな縁もあり本が完成した後も少し連絡を取らせてもらい、今週末のイベントでも超〜微力ながら協力させてもらうことになったのです。


今週末の箱根バイカーズパラダイスでの出版記念イベントのテーマは、そう片岡義男にちなんだ「読書」。というわけで、河西さんと相談しカワサキWシリーズの先祖であり、昨年復活した〈MEGURO K3〉のムックを少し販売用に持っていくこととなりました。


「片岡義男を旅する一冊」おそらく一般販売は今週末のバイカーズパラダイスが初ではないでしょうか!? オートバイに限らず幅広い視点・視野で編集された読み応えのある一冊で、三好礼子さんの手紙に始まり、片岡先生の書き下ろしまで!! 一度では読みきれない、そして何度も読み返したくなる充実の内容です。ツーリングがてらいかがでしょうか? おすすめです。

■箱根バイカーズパラダイス
静岡県田方郡函南町桑原1348−2

MEGURO K3ムックの裏話。その1


メグロK3ムックの中の記事にもありますが、メグロといえば……のひとつに東京オリンピックがあります。というのも1964年の東京オリンピックで聖火リレーの先導を務めたのがメグロ・スタミナKP(K1後期型のポリス仕様)でした。オリンピック開催の是非は別として、スペシャルバージョンとして白塗装ポリス風ver.MEGURO “K3P”のデモ車をカワサキさんが作ってくれたら盛り上がるなぁ……なんてムック本制作中に考えながら、↑ココへ向かいました。

オリンピック開催を待ち新国立競技場横で夜間ライトアップされている五輪オブジェの前でメグロK3とパシャリ。1964年から約60年。今から60年後の2080年にこの写真を見たら、メグロK3はどんな風に見えるのでしょうか!?

 


その流れで翌朝向かったのがコチラ。1965年に完成した原宿のマンション、コープ・オリンピア。’60年代とは思えないレトロながら斬新なデザインはいつ見ても見惚れてしまいますがメグロK3との相性はどうだろう!? ……なんて期待して向かいましたが、このフォトスポット=スロープの頂点は駐車場からの通り道。メグロK3を置いてカメラを構えた瞬間に管理人さんに注意され即終了! よって誌面ではボツ。ハイ、ちゃんと許可を取れってハナシです。失礼しました。


セピア加工してみました。「メグロK3とゆく’60年代遺産巡りツーリング」なんてのも楽しそうですね。そんなに残っていないのかな。

 


では、まだご覧になっていない方は、ぜひ全国の書店もしくはAmazonでポチッとどうぞ。Wファンであれば読み応えある内容になっております。


そうそう、3月30日発売のGO OUT連載の“ストバイ”でも“メグロネタ”やらせてもらいました。こちらもチェックよろしくお願いいたします。

サンエイムック「KAWASAKI MEGURO K3」3月24日発売です。


久しぶりのムック「KAWASAKI MEGURO K3」が3月24日に発売になりました。

 

昨年11月に発表されたカワサキMEGURO K3。「おおっメグロ!?」と旧車ファンほど驚いた新型モデルでしたが、フタを開ければ「あれ? W800!?」と拍子抜けしたヒトも多かったと思います。正直、僕らも同じ気持ちでした。

でもじつはこの落胆(カワサキさんスミマセン!!)から今回のムック企画はスタートしました。「カワサキがこんな安易なことをするハズはない!?」と思い、それからカワサキWシリーズ、そしてWシリーズの先祖でもあるメグロKシリーズまでの歴史をあらためて振り返りました。

そして出てきた一つの重要な事実……それはW1誕生前の1965年にじつはお蔵入りになったあるペーパープロジェクトの存在。その名は「K3(ケースリー)プロジェクト」。K3!? ケースリー!? そう、それはなんとMEGURO K3の“K3(ケースリー)”です。

目黒製作所がW1のルーツでもあるメグロ・スタミナK1を発売したのが1960年。その後、川崎航空機との業務提携→吸収合併を経て1965年にK1改良型として登場したのがカワサキ500メグロK2、そして翌’66年にK2のさらなる改良型としてW1が誕生した……これが一般的に知られている歴史です。ところがさらに掘り下げると……W1誕生前にカワサキ、メグロ両技術者たちの間で企画されていたのが、高出力・高回転型を狙ったOHC並列2気筒のまったく新しい独自のエンジン……「K3」だった!? というのです。

あらゆる事情が重なり残念ながら実現しえなかった計画だったのですが、いま振り返るとこの「K3」ってつまり’99年のW650(ベベルギアを採用したSOHC2気筒)だったんじゃないの!? ……な〜んて憶測を巡らせてしまったのでした。僕らのアタマの中では勝手に1960年から2020年までの60年間が一本の線で繋がった瞬間でした。

以来、メグロK3の見え方が変わったのは言うまでもありません。

 

本誌のテーマは「カワサキWに継承されたメグロ・スピリットとは!?」

果たしてMEGURO K3の誕生は必然だったのでしょうか!? 60年越しの悲願の成就だったのでしょうか!? 

そんなことに想いを巡らせながら「カワサキW」についてあれこれとじっくり考えてみませんか? “乗らない時間の趣味タイム”じゃありませんが、系譜を追うだけではない歴史考察……そんなことを本誌と一緒に楽しんでもらえたら幸いであります。


ではでは、お買い求めは全国の書店、またはAmazonにてよろしくお願いいたします。

↑PageTop